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なかよしカラオケで呼吸機能をUP!/Dr.根来の体内向上プロジェクト

根来秀行

根来秀行

1967年、東京都生まれ。医師、医学博士。この連載から生まれた『ハーバード&ソルボンヌ大学 Dr.根来の特別授業 病まないための細胞呼吸レッスン』『ハーバード&パリ大学 根来教授の特別授業 「毛細血管」は増やすが勝ち!』(いずれも集英社)が好評発売中。ハーバード大学医学部客員教授(Harvard PKD Center Collaborator, Visiting Professor)、ソルボンヌ大学医学部客員教授、奈良県立医科大学医学部客員教授、信州大学特任教授、事業構想大学院大学理事・教授。専門は内科学、腎臓病学、抗加齢医学、睡眠医学など多岐にわたり、世界の最先端で臨床・研究・医学教育にあたる。

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いし こんにちは。ぐうたらライターのいしまるこです。

前回、根来秀行教授に教えていただいた「口すぼめ腹式呼吸」で、肺の中がすっかりクリーンになった、ぐうたらライターいしまるこです。
さて、ハーバード大学医学部根来秀行教授のweb講座「肺年齢を若返らせる!」は、今回も肺を若返らせる簡単で有効なメソッドを伺いますよ。

 

 

根来 こんにちは。根来秀行です。では早速ですが問題です。
発声のために吐く息の強さをコントロールするのは、どこの筋肉でしょう?

 

 

いし それは主に腹筋じゃないですか?
音楽の先生が、「腹から声を出しなさい!」ってよく言ってましたよ。

 

 

根来 はい、その通りですね。その呼吸法は、まさに腹式呼吸です。
お腹の底から声を出すと自然に深い呼吸になり、呼吸器を鍛えられて、肺活量が増すんです。

 

 

いし ふむふむ。

 

 

根来 また、声を出すときと、ものを飲み込む(嚥下)ときは、ほぼ同じ筋肉を使うので、しっかり発声することで、嚥下機能の鍵を握るのどの筋肉も鍛えられます。

 

 

いし なるほど。とはいえ、普段の生活で大きな声を出す機会はなかなかありませんね。

 

 

根来 そこでおすすめなのが、気兼ねなく大きな声が出せるカラオケです。

 

 

いし そういえば、久しく行ってないなあ。

 

 

根来 カラオケに行ったら、のどに手を当てて歌ってみてください。
のど仏が盛んに上下するのに気づくはず。のど仏を上下させるこの筋肉〝喉頭挙上筋群(こうとうきょじょうきんぐん)〟こそが、飲み込むときに使われる筋肉なんです。

 

 

いし ルールル♪ ルルル ルールル♪ ルルル♪
ルールー ルールー ルールル〜♪ あ、ほんとだ!

 

Dr.negoro_Ill

根来 徹子の部屋のテーマソングですね!

 

 

いし ピンポーン。

 

根来 いい選曲ですネ。キーが高いほうがいいんですよ。
というのも高音で歌うと、喉頭挙上筋群がより効率的に使われるんです。

 

 

いし じゃあ、曲の終盤のほうが高音になるから、最後まで歌います!
ラララ♪ ラーラーラーラー♪ ラーラー♪
ラーラーラーラ〜〜♪

 

 

根来 パチパチパチ。でもできれば、ひとりカラオケよりも、気の合う仲間と一緒に行って、ワイワイ楽しく大笑いしながらカラオケするのがおすすめです。
大笑いすると、横隔膜が大きく上下して大量の息が出し入れされて、呼吸機能が高まります。

 

 

いし ストレス発散にもなりますしね!

 

 

根来 自律神経のバランスが整って、肺の毛細血管の働きもよくなりますよ。

 

 

いし 毛細血管といえば、『ハーバード&パリ大学 根来教授の特別授業「毛細血管」は増やすが勝ち!』、ついに台湾でも翻訳されましたね。

 

Dr.negoro_photo

右が日本語オリジナル版。左が中国語台湾版。御国柄が出ている!?

 

 

いし 中国語で毛細血管は〝微血管〟なんですね。なんだか新鮮。
台湾のみならず、香港、マカオ、シンガポール、マレーシアでも流通する予定だそうです。

 

 

根来 ありがとうございます。
毛細血管の大切さは、今、世界中で注目されているので、韓国など、ほかの国からもいくつか問い合わせをいただいています。
僕も、より一層、毛細血管ケアについて啓蒙活動をつづけていくつもりです。

 

 

 

それではみなさん、今日も素敵な1日を!

 

Dr.negoro_photo

 

 

 

(次回は、肺編の最終回「胸郭をほぐして呼吸筋ストレッチ!」です。お楽しみに!)

 

取材・文/石丸久美子 撮影/森山竜男 イラスト/浅生ハルミン

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