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「眠る力」を取り戻す②/睡眠の質が体に与える影響は?

伊藤若子さん

伊藤若子さん

秋田大学医学部卒業後、旭川医科大学精神科等を経てサウスカロライナ大学へ留学。

2014年より「睡眠総合ケアクリニック代々木」勤務。

「不眠症は治療できます。一人で悩まず気軽に受診してください」。

http://www.somnology.com

睡眠の専門家・伊藤先生に聞く質のいい睡眠のための心がけ。

質のいい睡眠をとることは、体にどのような影響を与えるのでしょうか?

 

 

睡眠の質は美肌にも体型にも影響!?

 

 

眠れない状態が続くと、心と体には

さまざまな悪影響が出てきてしまいます。

まずは集中力、判断力、記憶力が低下し、ミスが増える。

気分がうつぎみになり、不安感が強くなる。

さらに免疫機能も下がるため、

ウイルスや細菌にも感染しやすくなります。

寝不足が続くと風邪をひきやすくなるのはそのためです。

それ以外にも、糖尿病や高血圧、心筋梗塞、脳梗塞など、

生活習慣病の発症リスクは2倍に。

脳内で食欲を抑えるホルモン「レプチン」の分泌が減って食欲がわき、

太りやすくなるというデメリットもあります。

 

「なかには『睡眠時間は長いのに疲れが取れない』という人もいます。

睡眠は長さばかりではなく、質も大切。

特に睡眠前半の深い眠りの際に分泌される〝成長ホルモン〞は、

新陳代謝を促進する役割を持つ需要な物質。

幼児期から子ども時代にかけては身長や骨格を形成し、

大人になってからは疲労回復や老化防止、美肌作りなどに作用する、

健康と美容のために不可欠なホルモンです。

このホルモンを毎日しっかり分泌させるためにも、

熟睡できる環境を整えて、質のいい睡眠をとることが大切なのです」

 

 

睡眠も老いる!?

 

生後間もないときは、レム睡眠とノンレム睡眠の割合は同じくらいですが、

次第にレム睡眠が少なくなり、10歳頃までにはノンレム睡眠のほうが多くなります。

中高年になるにつれて徐々に眠りが浅くなり、中途覚醒が増加。

60代になると深い眠りは少なくなり、ますます中途覚醒が増えてきます。

 

出典/井上雄一監修『睡眠障害で眠れない夜の不安をみるみる解消する200%の基本ワザ』

 

眠る力 レム睡眠とノンレム睡眠

 

 

 

撮影/板野賢治  取材・原文/上田恵子

撮影協力/プロップス ナウ UTUWA

 

 

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