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進化形の義歯ならナチュラルでしっかり噛める/後編

宝田恭子

宝田恭子

1956年生まれ。歯科医。宝田歯科医院院長。日本アンチエイジング歯科学会常任理事。くちびるエクササイズを従来の歯科治療に取り入れ、口元の美しさを追求。特に義歯に力を入れており、その誠意ある治療に、遠方から来る患者も多い。近著に『5つの姿勢がキレイをつくる』(光文社)

 

宝田歯科医院
東京都江戸川区南小岩
7-29-17
☎03-3657-4525
www.takarada-dc.com/

高齢者のイメージがあるため、敬遠しがちな義歯。ところが今は大きく変わり、機能も審美性も格段に進歩しています。今回は入れ歯の利点をご紹介。なんと美容効果もあるそうです。

 

 

 

歯の健康管理がしやすく
思いがけない美容効果も

 

年齢とともに、または病気や事故などで多くの歯を失うケースも。

 

「入れ歯の利点は、欠損部分と残っている歯を上手に利用して、いかようにもデザインできることです。しかも、後からの微調整がしやすいのもメリット」

 

欠損歯が多くなった場合には、入れ歯の土台となる義歯床で連携させて固定することも可能。義歯床が一種の構造体となり、さまざまなケースに対応できます。どこにどの角度で固定するかが、歯科医と技工士の腕の見せどころ。

 

「また、自分の歯茎が痩せている場合など、歯茎の長さや厚みを、簡単に調節することができます。厚みを出せば、口元が内からふっくらして、シワを軽減してくれます。美容医療のヒアルロン酸注入より効果的ですよ(笑)」

 

入れ歯が嫌がられるもうひとつの理由は、着脱のわずらわしさ。しかし裏を返せばメンテナンスがしやすいともいえます。ブリッジの場合、両脇の健康な歯を削り、固定するので負荷がかかりやすく、歯磨きしても隙間に汚れが残りがち。入れ歯のほうが清潔を保ちやすい利点が。

 

「大きな課題はしっかり嚙めるか? 私は天然歯の50%で嚙めればOKだと思っています。今はお肉も柔らかいし、硬いものを嚙みちぎるシーンはほとんどありません。重要なのは、おしゃべりを楽しみながら、嚙み続けられること。今の入れ歯は機能、審美性ともに優秀。これに十分対応できます」

 

デンタルIQ 義歯床

義歯床を使えば
さらに多様に対応

欠損した歯の位置により、義歯床を上手に使うことで、残っている歯への負担を軽減し、さまざまな形の入れ歯が作製できます。写真のような金属の義歯床なら、薄くて軽く、食べ物の温度も感じられ、違和感なく快適に

 

 

 

入れ歯の利点

 

1 不具合が簡単に調整できる。

インプラントは一度入れてしまうと簡単に外せないけれど、入れ歯なら外して微調整、作り直しができます。

 

2 口元のシワ解消で若返る。

歯茎を少し盛ることで、内側から皮膚を持ち上げるので、シワを軽減することが可能。

 

3 口腔内のメンテナンスがしやすい。

着脱が面倒くさい側面もありますが、取り外せることで逆に、ブリッジなどより歯磨きがしやすく、メンテナンスしやすい

 

 

 

 

次回は「これだけは知っておきたいQ&A」をご紹介します。お楽しみに!

 

 

 

 

撮影/中川十内 構成・原文/山村浩子

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