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沖縄で出会った美しいスーパーフード、ローゼル

山田玲子

山田玲子

料理研究家

浜田山・麹町にて料理教室「Salon de R」を主宰。女性の美と健康を考えた、おしゃれなメニューを数多く提案する。

また、「食することは人の輪なり」をモットーに、国内はもとより、NYやヒューストン、スペイン、韓国、シンガポールなど、海外でもレッスンを開催。各地で食を通じて人々と交流を深めている。

近著に全文英訳付きレシピ本『おにぎりレシピ101』(ポット出版)がある。

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沖縄は「スーパーフードの宝庫」と言われていますよね。先日、仕事で沖縄を訪れた際、マルシェに立ち寄ったら、まさにその通り。あれやこれや、珍しい食材に出会えて、とても楽しかったです。

 

そんな、沖縄の珍しい食材のひとつ、ローゼルをご存知でしょうか? ローゼルはアフリカ原産の植物で、現在では世界中の熱帯地域で広く栽培されています。沖縄には明治時代に伝わってきたとのこと。今では家庭菜園でも作られているくらい、ポピュラーになっていて、市場には11月~1月くらいに多く出回るようです。

 

花はちょっとハイビスカスに似ていて、花が終わると、とてもきれいな深紅の実をつけます。これを乾燥させて煎じるときれいなルビー色のハーブティに。爽やかな酸味があってとても飲みやすいです。食すのはおもに萼(がく)と苞(ほう)と呼ばれる赤い部分。中に緑の種がありますが種は食べないようですね。

山田玲子さん連載_ローゼルの実

 

もちろん、ローゼルの魅力は、こうした見ための美しさだけでなく、美容によいと言われる成分が豊富、という点です。たとえば、シミを予防して美しい肌を保つのに必要なビタミンC。現代人に不足しがちなミネラル類も含んでいます。

 

また、味の特徴でもある爽やかな酸味の正体はクエン酸。クエン酸は疲労回復の効果があると言われています。

 

そして、この赤い色はアントシアニン。アントシアニンと言えば…そうです。ナスやブルーベリー、紫芋などに含まれるポリフェノールの一種。高い抗酸化作用が期待される成分として有名ですね。

 

ローゼルのお茶は市販されているので、飲んだことがある…という方も多いことでしょう。今回は、いろいろなものに応用しやすい、ジャムを作ってみました。

山田玲子さん連載_ローゼルのジャム

ローゼルのジャム

 

【材料】
ローゼルの実……60g
砂糖……30g
レモン汁……大さじ1

 

【作り方】
①ローゼルの実を割り、中の緑の種を取り除く。赤い部分をザクザクと粗く刻む。
②鍋に①と砂糖とレモン汁を入れ、よく混ぜる。
③②の鍋を火にかけてふたをし、弱火で7分くらい煮る。
④実が柔らかくなってきたら、へらで潰しながら、さらに煮る。
⑤とろみが出てくるので、ほどよいとろみになったところで火をとめる。

山田玲子さん連載_ローゼルのジャムをパンケーキにのせる

 

パンケーキに添えたり、ヨーグルトのトッピングにしたり。いろいろ活用できますよ。

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