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糖化度チェック付き/病気&老化の元凶といわれる「AGE」とは?

老化を促進する要因として知られているのが"酸化"ですが、近年、それよりさらに体に悪影響を及ぼすとされているのが"糖化"と、糖化によって生まれる物質"AGE"です。糖化を抑えて老けや病気を予防する"抗糖化"のコツ、知っている人と知らない人では大きな差が!

 

教えてくださるのは、「AGE牧田クリニック」院長の牧田善さんです。

 

抗糖化 牧田善二さん

牧田善二さん

Zenji Makita

医師。「AGE牧田クリニック」院長。ニューヨークのロックフェラー大学医生化学講座などでAGE研究を約5年間行なった経験を持つ。著書『医者が教える食事術 最強の教科書』(ダイヤモンド社)がベストセラーに

 

 

タンパク質が劣化し、
"こげつき"が体内に蓄積!

老化の原因として知られる〝酸化〟は、活性酸素によって細胞が傷つけられることで、いわば体の"サビ"。近年、この酸化よりはるかに悪影響を及ぼすことがわかってきたのが〝糖化〟です。

 

「糖化とは、タンパク質がブドウ糖と結びついてタンパク質が劣化してしまうことで、いわば体の"こげ〟です。体で糖化が起きると、AGE(終末糖化産物)と呼ばれる悪玉物質が生まれ、これが全身のタンパク質にたまって活性酸素をはるかにしのぐ老化の元凶となります。特にAGEがたまりやすいのが、肌の土台や関節軟骨を作るコラーゲン線維。ですからAGEが蓄積するとその害は全身に及び、肌のシミ、シワ、たるみをはじめ、骨粗しょう症、変形性関節症、動脈硬化、白内障、認知症、がんなど多くのトラブルの原因になるのです」(牧田善二先生)

 

この糖化を進める最大の要因は、実は毎日の食事にあります。

「AGEは体内の化学反応によっても毎日少しずつ生まれますが、食べ物にも含まれているため、食事によって体にたまっていきます。また、体に取り込まれるAGEの量は、調理法や食べ方によっても変わります。ですから、老けないためには、食べるものや食べ方に気をつけて、体に取り込むAGE量をなるべく減らすことが大切です。実際、食生活の改善によって、体内のAGEの量が減ることがわかっています」(牧田先生)

 

 

抗糖化 AGE図

AGEが体にもたらす影響は…

肌の老化  がん 動脈硬化 骨粗しょう症 認知症 白内障

 

あなたの糖化度をチェック!

□唐揚げやとんかつなどの揚げ物をよく食べる
□ステーキや焼き肉などの肉料理が好き
□魚料理は刺身より焼き魚をよく食べる
□生野菜を食べることが少ない
□甘辛い味つけのものが好き
□同世代の人より、シミやシワが多い気がする
□喫煙者である。または過去に喫煙していた
□若い頃、日焼けしていることが多かった
□健康診断で、糖尿病、または血糖値が高めと言われた
□外出するときに日焼け止めをあまり塗らない

3つ以上当てはまったら、糖化が進み、
AGEがたまっている可能性大!

 

 

次回から、糖化を防ぐ食べ方や調理法をご紹介。今日から実践して、老化の原因AGEを減らしましょう!

 

イラスト/しらいし ののこ 構成・原文/和田美穂

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第2回/注意!糖化を進めるのはこんな食べ物!AGE牧田クリニック院長が解説

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