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初夏のハーブ、ボリジでどんより気分も晴れやかに

山田玲子

山田玲子

料理研究家

浜田山・麹町にて料理教室「Salon de R」を主宰。女性の美と健康を考えた、おしゃれなメニューを数多く提案する。

また、「食することは人の輪なり」をモットーに、国内はもとより、NYやヒューストン、スペイン、韓国、シンガポールなど、海外でもレッスンを開催。各地で食を通じて人々と交流を深めている。

近著に全文英訳付きレシピ本『おにぎりレシピ101』(ポット出版)がある。

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初夏のハーブ、ボリジでどんより気分も晴れやかに

 

今、わが家の庭ではボリジが満開です。

山田玲子ボリジ写真_01

 

ボリジは地中海沿岸に自生する一年草。星のような形でうつむき加減に咲く、とっても可憐な花です。その美しい青色は、昔、画家が聖母マリアの青い衣装を書くときに、この花の色を色見本として用いていたことから、「マドンナ・ブルー」とも呼ばれているそうです。

 

そしてこの花、食べられます! カリウムやカルシウムが豊富なエディブルフラワーなのです。

 

ボリジは古くから、風邪をひいたときに飲むハーブティーとして多く用いられてきたとのこと。発汗作用や抗炎症作用を持つ成分を含むため、熱を下げて痛みを和らげると言われています。ボリジの粘液には喉の痛みを鎮める成分も含まれているそうです。

また、ボリジの葉や花には私たちの気分を高揚させるアドレナリンの分泌を促す成分が含まれているとか。ちょっと塞ぎ込んだとき、憂うつな気分を取り除いて元気にしてくれる効果があると言われています。

中世に十字軍として出陣する兵士にはボリジを浮かべた杯を与え、勇気づけたという話も残っています。

 

そのやさしい色あいや可愛らしい形は、見ているだけでもなんだか気持ちが明るくなってきますね。

さらに、白ワインに浮かべると…。なんと、花の色が青からかわいらしいピンク色に! ハーブティーとして楽しむならぜひレモンを添えてみましょう。お湯を注いだ際はすがすがしいブルーですが、そこにレモンを絞って入れるとさっと鮮やかなピンク色に変身。お客様にも楽しんでいただけます。

山田玲子ボリジ写真_02

山田玲子ボリジ写真_03

 

 

味は甘みがあってちょっときゅうりのような風味があります。かみしめると爽やかな香りが口に広がります。いろいろな料理や飲み物のトッピングにそのまま使えますよ。

 

今日はカッテージチーズをたっぷりのせたサラダのトッピングにしてみました。ビシソワーズスープに浮かべてもおいしいです。

山田玲子ボリジ写真_04

 

いよいよ各地で梅雨入りのようですね。ボリジを目で楽しんで、食べて味わって…。どんよりとした梅雨の気分もひととき爽やかに!

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