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元気の源、大和芋をアツアツ&フワフワの「えびしんじょう」で!

山田玲子

山田玲子

料理研究家

浜田山・麹町にて料理教室「Salon de R」を主宰。女性の美と健康を考えた、おしゃれなメニューを数多く提案する。

また、「食することは人の輪なり」をモットーに、国内はもとより、NYやヒューストン、スペイン、韓国、シンガポールなど、海外でもレッスンを開催。各地で食を通じて人々と交流を深めている。

近著に全文英訳付きレシピ本『おにぎりレシピ101』(ポット出版)がある。

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私の料理教室で大和芋や長芋を使うとき、生徒さんたちからは「体に良いですよね」とか、「大好きです」と言う声を多く耳にします。食卓でおなじみの食材のようですね。でも、「大和芋と長芋はどう違って、どう使い分けるの?」とか。「山芋とは、大和芋や長芋とは別の芋なの?」「とろろ芋ってどの芋?」など、ちょっとした疑問をみなさんお持ちのようです。

 

そこで今日はこれらの芋の種類について、整理してみましょう。

 

まず、「山芋」とは、長芋や大和芋、自然薯といったネバネバ成分をもつ芋の総称です。すりおろして食べることも多いため「とろろ芋」と呼ばれることもあります。つまり、長芋や大和芋、自然薯はどれも、「山芋」であり、「とろろ芋」なのです。

 

長芋は中国が原産地。大和芋はインドから熱帯アジアが原産地と言われています。自然薯は日本が原産です。

日本での栽培量は長芋が最も多く、栽培されている山芋の3分の2が長芋だそうです。まっすぐで長く、水分量が多いのが特徴。大和芋や自然薯に比べると粘り気が弱いです。スーパーの店頭では1年中出回っていますね。

大和芋はひとつひとつ形が異なり、いちょうの葉のような形や、手のひらのような形をしています。すりおろすと粘りが強く濃厚な味です。

自然薯は収穫までに3~4年かかるそうで、ひょろひょろと細く長いのが特徴です。60cmくらいのものから、長い場合は1m以上のものも……! 育つのに時間も手間もかかりますので、あまり多くは流通していないようです。

 

 

料理の仕方としては、長芋はサラサラしており、粘りが少ないので細めに切り、和え物やサラダ、揚げ物など、サクサクとした食感を楽しむ料理に向いています。大和芋は粘りがあり、食感も濃厚であるため、とろろをはじめ、つくねやすり身のつなぎなどに使います。自然薯はすりおろすと、箸でつかめるほどの強い粘りがあるため、だしを加えてのばし、とろろにするのが一般的です。

 

含まれている栄養素については、これらの種類による差はあまりないそうです。とろろ特有のネバネバ成分は、体内のタンパク質を効率よく吸収し、疲労回復に効果があります。また、腸内で糖質の吸収スピードを抑えてゆっくりと吸収させる働きがあるので、血糖値の急上昇予防に役立つとのこと。さらに、胃の粘膜を保護し、胃を丈夫にするとも言われています。

また山芋にはジオスニゲンと呼ばれる若返りホルモンが含まれているとの研究報告も注目を集めています。

そんな元気の源である山芋。積極的にいただきたいですね。今日は大和芋を使った「えびしんじょう」をご紹介しましょう。

 

 

えびしんじょうの大葉揚げ

 

材料

芝えび……100g

大和芋……70g

卵白……少々

塩……少々

大葉……10枚

 

作り方

①えびは包丁でたたいて細かくし、すり下ろした大和芋と混ぜる。卵白と塩を加えて混ぜる。

②①を10等分してまるめ、大葉で包む。

③150℃に熱した油で揚げる。

 

揚げたての熱々をどうぞ召し上がれ!

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