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会津の伝統野菜「余蒔(よまき)きゅうり」とは?

山田玲子

山田玲子

料理研究家

浜田山・麹町にて料理教室「Salon de R」を主宰。女性の美と健康を考えた、おしゃれなメニューを数多く提案する。

また、「食することは人の輪なり」をモットーに、国内はもとより、NYやヒューストン、スペイン、韓国、シンガポールなど、海外でもレッスンを開催。各地で食を通じて人々と交流を深めている。

近著に全文英訳付きレシピ本『おにぎりレシピ101』(ポット出版)がある。

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会津の伝統野菜「余蒔(よまき)きゅうり」とは?

 

まだ残暑は続きそうですが、時折夏の終わりも感じられる今日この頃、ちょっと淋しい気持ちになりますね。

 

さて、今日は会津の伝統野菜、「余蒔(よまき)きゅうり」をご紹介しましょう。

「余蒔きゅうり」はきゅうりの在来種。在来種とは「その土地で作り続けて来た種」のことです。

会津の厳しい暑さにも、気温差の激しい気候にも耐えた種だからこそ「伝統野菜」と呼ばれ、人々に長く愛されてきたのでしょう。

江戸時代から作られているそうですが、現在では栽培する農家さんはごくわずかとのこと。残念ですね。

 

「余蒔」の名は、6月以降霜が降るまで収穫する、露地栽培で作られてきたことを表しています。

「余蒔きゅうり」の特徴は、その見た目。白っぽい表面はまるで瓜のよう。現在、一般的に多く出回っている緑の濃い、ピカピカしたきゅうりとは大きく違いますね。

そして、その淡い色合いに反して味は濃く、旨味が強く感じられます。また、青臭さがとても少ないので、きゅうりが苦手という人にも食べやすいでしょう。食感は柔らかいですが歯ごたえもしっかりとあり、夏の暑い時期、ポリポリと何本も食べたくなります。

そこで、このきゅうりのおいしさを生かした、夏向きの一品、「きゅうりのエスニック風マリネ」を作ってみました。

 

もちろん、普通のきゅうりでもおいしくできます。きゅうりは肌、爪、毛髪の老化防止に役立つ成分を含む野菜。ぜひ、この時期に積極的にいただきたいですね。

 

 

山田玲子きゅうりのエスニックマリネ

きゅうりのエスニック風マリネ
材料
きゅうり……2本
A酢……大さじ3
A砂糖……大さじ1と1/2
A塩……小さじ1/2
Aナンプラ……適量
香菜……適量

作り方
①きゅうりは皮を縞目にむいて一口大に切る。
②Aを混ぜ合わせ、きゅうりを加えてあえる。1時間くらい冷蔵庫でマリネする。
③食する直前に香菜ちぎってのせる。

 

 

きゅうりに多く含まれるカリウムには利尿作用があり、むくみ解消に役立つと言われます。夏バテ気味、体がだるい…、といったときにぴったりの食材です。水分含有率が高く、カロリーがとても低いというのもうれしいですね。

また、きゅうりにはシリカ(ケイ素)とよばれるミネラルが含まれているとか…。切り口から出る、白くて苦みのある成分のことで、髪や爪を強化して光沢を与える効果や、関節を健やかに保ち、コラーゲンの生成を助けてシワのない弾力のある肌を作る、といった働きがあるそうです。

 

肌も髪も弱りがちなこの季節、ぜひきゅうりを毎日の食卓に登場させましょう。

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