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野生動物に、絶景に、元気をもらう 南オーストラリア州カンガルー島の旅(前編)

小野アムスデン道子

小野アムスデン道子

世界有数のトラベルガイドブック「ロンリープラネット日本語版」の編集を経て、旅の楽しみ方を中心としたフリーランス・ライターへ。
旅と食や文化、アートなどライフスタイルについての執筆や編集、翻訳多数。
日本旅行作家協会会員。
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こんにちは小野アムスデン道子です。カンガルー島は、南オーストラリア州の州都アデレードから飛行機で約30分またはフェリーで約45分、オーストラリアで3番目に大きな島です。カンガルーだらけ?と私も思っていたのですが、そうではなくて実にたくさんの動物に出会えます。絶景や自然がいちばんの贅沢と感じるカンガルー島の旅を前後編の2回に分けてご紹介します。

 

東京都の約2倍の大きさの島は3分の1が自然保護区。いろんな種類の動物や鳥、植物と驚きの出会いに満ちた2泊3日の旅は「カンガルー・アイランド・オデッセイ」というツアー会社のガイド付きツアーで。迎えに来てくれたマリーナさんは「ドイツに住んでいたこともあるけれど、このカンガルー島に惚れ込んで移住して来た」というオーストラリア人で、頼れるベテランガイドさん。ワイルドな道もなんのその、解説も丁寧、そしてランチの準備もすべてやってくれます。

カンガルー・アイランド・オデッセイ

https://www.kangarooislandodysseys.com.au (日本語・日本人ガイドあり)

 

 

まず、オーストラリア・アシカが1,000頭もいるというシール・ベイ自然保護区へ。遊歩道を歩いて海岸に近づくと、いるいるアシカたちが。そして、無防備に寝てる?!

アシカは3日間海に出ずっぱりで900 〜1200回も海に潜ってエサを探し、戻ってきたら3日間寝るという生活なのだとか。海岸で寝ているアシカたちは本当にお疲れのご様子。寝ている母にすり寄ってお乳を飲んでる子供のアシカもいてかわいい。生まれたてのアシカの毛皮は濃い茶色、シルバーのようなクリーム色になるのは生後2、3カ月後です。

 

1803年にアメリカ人によってほとんどのアシカが狩猟されたため、1827年に禁猟となり、このシール・ベイ自然保護区は、入り江によって護られたアシカの理想的な生息地となりました。ガイドなしにボードウォークから遠目で見ることも出来ますが、アシカがじっくりと見られるガイド同行の海岸ツアーをおすすめします(と、言っても近づき過ぎは禁物)。

 

次ページに続きます。

道路の両脇にはユーカリの木。緑豊かなカンガルー島。オーストラリアのワインステートとして有名な南オーストラリア州の島ですから、ワイナリーも30軒ほどあります。午後は、ワイナリーでのテイスティングや牧場で採れたての羊のミルクで作ったチーズを味わうなどグルメにフォーカスして。

 

ショールズ湾を臨むワイナリー「ベイ・オブ・ショールズ・ワインズ」は、海がもうすぐそこというワイン畑ですが、ミネラル豊富なテロワールにソーヴィニヨン・ブラン、リースリング、シャルドネ、シラーズ、ピノ・ノワールなど12種類ものブドウを栽培しています。テイスティングはA$5ですが、ワインを買えばタダ。

ベイ・オブ・ショールズ・ワインズ

http://www.bayofshoalswines.com.au

 

 

島にはちゃんとダウンタウンもあり、洒落たカフェも。ここ「カクタス・カフェ」は元はメキシコ料理店で、若いイケメンオーナーシェフがオーガニックな素材を生かした新しいメニューをいろいろ開発。スモークサーモンと蕎麦サラダなんていうのもあって、蕎麦の茹で加減もよくて、ヘルシーでおいしい。賄いで出したのが好評でオンメニューになったそう。ミキサーでその場で作ってくれるジュースもフレッシュ。レベルの高い味に驚きます。

カクタス・カフェ https://www.facebook.com/cactus.ki.59/

 

 

「カクタス・カフェ」でも使っているハルミチーズ(ヤギと羊のミルクを混ぜて作るセミハードチーズ)は、南オーストラリア州で最初の羊の乳製品ファクトリー「アイランド・ピュア・カンガルー・アイランド」のもの。南オーストラリアでは、飼料は遺伝子組み換えなし。ファームでのびのび育つヤギたちは1日2回搾乳。800ガロンのミルクを製造し、ヨーグルトや各種のチーズ、チョリソーなどを販売していて、試食も出来るツアーも催行しています。リッチな味の出来立てヨーグルトにイチジクのシロップがマッチ。

アイランド・ピュア・カンガルー・アイランド http://islandpure.com.au/

 

 

次ページに続きます。

明日からは、絶景ポイントやら洞窟探検、動物たちを探してのツアー、最後にはバギーや砂丘でのサンドボーティングまであるとのことで、本日は早めにチェックインで「ライフタイム・プライベート・リトリート」へ。ここは100haの広大な敷地に4つの宿泊施設(ヴィラ)が点在します。その一つ一つが飛び切り素敵な別荘のような造り。

 

私が泊まったクリフハウスは、3ベッドルーム。歩いて降りていけるビーチの海岸線を一望するテラスにリビング。ビーチの美しい眺めは、ベッドルームの窓からも。

広々したバスルームには大きなバスタブ、夜はみんなでごろごろできる暖炉のあるテレビルームもあります。季節により変動がありますが、こんな贅沢なヴィラでの宿泊が、この3ベッドルームのクリフハウスで宿泊のみなら2名A$635からというのに驚かされます。(ヴィラのカテゴリーにより、1泊2名A$430から~)

ライフタイム・プライベート・リトリート http://www.life-time.com.au

 

 

夜は、自分たちでキッチンで作ることもできる(朝は、シリアルやフルーツ、パンやチーズなど好きずきにキッチンで取りました)のですが、施設のパートナーである「カンガルー・アイランド・ソース」のシェフ、ケート・サマーによる素晴らしいディナーが付いているパッケージも(ヴィラのカテゴリーにより、1泊2名A$1030から)あります。

 

ヴィラにケータリングもしてくれるようですが、今回は敷地内にある築80年の羊毛刈り小屋を改装したダイニングへ車で移動。シュガーガムの木と波打つ鉄板で作られた小屋の中はアンティークで囲まれ、シャンデリアの柔らかな光とキャンドルで食事。ちょっと開拓時代のオーストラリアの雰囲気でしょうか。

地元の蒸留所で造られたジンでまずアペリティフ。そして、メインは柔らかでリッチな味が、さすが羊の島といった味のラム。カンガルー島の赤ワインがぴったり合うのは言うまでもなし。

 

カンガルー・アイランド・ソース http://kangarooislandsource.com.au

 

 

クリフハウスに戻ってぐっすり寝た翌日には、さらなる動物たちとの出会いや自然の中での贅沢な時間が待っていました。驚きの連続だったカンガルー島の旅後編に続きます。

 

 

カンガルーアイランド観光局 https://www.tourkangarooisland.com.au

 

 

 

取材協力/

オーストラリア政府観光局   www.australia.jp

南オーストラリア州政府観光局   www.southaustralia.com

 

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