オーガニック素材でまずは角質除去、カリフォルニア流お手入れのコツ

小野アムスデン道子

世界有数のトラベルガイドブック「ロンリープラネット日本語版」の編集を経て、旅の楽しみ方を中心としたフリーランス・ライターへ。
旅と食や文化、アートなどライフスタイルについての執筆や編集、翻訳多数。
日本旅行作家協会会員。
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オーガニック素材でまずは角質除去、

カリフォルニア流お手入れのコツ

こんにちは小野アムスデン道子です。

今回は、カリフォルニア州ロサンゼルスから車で２時間ほど、セレブの別荘も数多くある砂漠の中のリゾート地「パーム・スプリングス」のウェルネス・スパで、肌質アップのためのお手入れのコツを聞いて来ました。

パーム・スプリングスの街は、道路ぎわを高いヤシの木が飾り、モダンなショッピングセンターやレストランなどが並んでとても洒落た雰囲気。その昔には、フランク・シナトラやエルビス・プレスリーなどのスターが集まり、今はビル・ゲイツやレオナルド・ディカプリオ、スターバックスのオーナーなどが別荘を持つというアメリカ西海岸屈指の高級リゾート地です。

そんなパーム・スプリングスにあるホテル「ハイアット・リージェンシー・インディアン・ウェルズ・リゾート＆スパ」内の「アクア・セレーナ・スパ」は、宿泊客だけではなく、地元のマダム達もお手入れに通う人気スパ。スパでトリートメントを受ける人は、屋外のジャグジーやシャワー、ユーカリが香るスティームルーム、ドライサウナ、広々したリラクゼーションルームを自由に使えます。スパメニューだけでなく設備面の充実がアメリカのスパでは大事な要素なのです。

私が体験したのは、50分間のフェイシャル・ケアで、月〜金曜130ドル、土曜145ドル（税・サービス料18％別）と目の玉が飛び出るほどではありません。まずは、冷たいおしぼりとオレンジの入った水が置かれたチェンジングルームで、ふんわりとしたコットンのローブにお着替え。パーゴラが日陰を造る庭にあるジャグジーにゆっくりと浸かってから、お肌のケアとアドバイスを受け、ウェルネスな食事も、とちょっとセレブなスパの過ごし方ができるのは、かなりのお値打ち。

とにかくメニューが豊富。例えばマッサージのメニューは部分的に緊張をほぐすものやリフロクソロジー（足裏）マッサージなら25分で90ドルから。また、家族でスパに来てもゆっくり出来るように、メンズ・メニューも充実。スパに入れるのは16歳以上ですが、キッズ（10〜15歳向け）のメニューが出来る場所を別に設けています。スパの前後に、ベジタリアン・トルティーヤやグラノーラなどヘルシーなランチを取ることも出来て、心身の美と健康のために、家族で来てゆっくり滞在するという方も多いのです。

私のフェイシャル・ケアでは、まずコンサルテーションでどこを最も改善したいか聞かれて「鼻の毛穴だとかくすみ、たるみなどが気になります」と話すと、肌を拡大鏡で丹念に見ながら「どれくらいの頻度で角質除去をしていますか？」と言われてドキリ。旅が多い仕事柄、乾燥や日焼け対策として、保湿や美白ローションは使っているものの、ゴマージュなどの角質除去は皮脂の分泌の多い若い人向けな印象もあって、まったくやっていませんでした。まずは「毛穴やくすみが気になるなら、角質を優しく落としてお肌をクリーンにしてから保湿を図らないと効果があがりませんよ」としっかり注意されました。

この「アクア・セレーナ・スパ」は、アンチエイジングブランド「アルコナ（ARCONA）」を使用してのお手入れが特徴。1989年ロサンゼルスで誕生したアルコナhttp://www.arcona.comは、ケミカルなものや着色料を含まず、フルーツや野菜など原材料にこだわりのあるブランド。私は、オーガニックのクランベリーを使ったゴマージュと、拭き取りのトナーをしてから抗酸化マスク。さらに、戸外にこれから出るわけなので、これもとにかく気をつけてと強調された「紫外線防止」のサンスクリーンというメニューになりました。