HAPPY PLUS
https://ourage.jp/karada_genki/doctor/288659/

寝る直前のシャワーや歯磨きはNG!副交感神経を妨げます/根来秀行教授の「自律神経を整える安眠講座④」

根来秀行

根来秀行

1967年、東京都生まれ。医師、医学博士。この連載から生まれた『ハーバード&ソルボンヌ大学 Dr.根来の特別授業 病まないための細胞呼吸レッスン』『ハーバード&パリ大学 根来教授の特別授業 「毛細血管」は増やすが勝ち!』(いずれも集英社)が好評発売中。ハーバード大学医学部客員教授(Harvard PKD Center Collaborator, Visiting Professor)、ソルボンヌ大学医学部客員教授、奈良県立医科大学医学部客員教授、信州大学特任教授、事業構想大学院大学理事・教授。専門は内科学、腎臓病学、抗加齢医学、睡眠医学など多岐にわたり、世界の最先端で臨床・研究・医学教育にあたる。

記事一覧を見る

質のよい眠りのためには、交感神経を抑え副交感神経を優位にすることが大切です。睡眠医学を専門のひとつとするハーバード大学&ソルボンヌ大学客員教授・根来秀行さんに、寝る前のNG習慣について伺いました。

 

眠りの副交感神経を妨げるNG習慣

眠りの副交感神経を妨げるNG習慣 根来秀行先生

普段何気なくやっていることやよかれと思ってやっていることが、実は副交感神経を抑制している⁉ 生活習慣を見直して自律神経を整え、コロナ不眠からの脱却を!

 

寝る直前のシャワー&歯磨きで目がさえる

× NG

寝る直前のシャワー&歯磨きで目がさえる

シャワーの局所的な刺激は交感神経を優位に。10分でもぬるめのお湯をはった湯船につかれば、交感神経の興奮がリリースされて副交感神経が促され、寝つきがよくなります。

 

入浴で上昇した体温が睡眠に適した体温に下がり、深部体温が適度に下がるまでには約1時間を要します。また、歯磨きも口腔内への歯茎への刺激が睡眠ホルモンを抑制するので、入浴も歯磨きも就寝1時間前までにすませて。

 

●見直しPOINT

寝る1時間前までにぬるめのお風呂につかってついでに歯磨き

 

 

ディナーのあとのコーヒー&ナイトキャップで覚醒

× NG

ディナーのあとのコーヒー&ナイトキャップで覚醒

カフェインは脳内の睡眠物質や睡眠ホルモンを抑え、その働きは4〜5時間も継続。アルコールはいっとき副交感神経を優位にしますが、代謝が進むと覚醒作用のある物質ができ、交感神経に傾いて中途覚醒を招きます。

 

夜のドリンクはハーブティーや水、白湯が無難。寝る前におすすめなのは、ビタミンCが豊富なローズヒップティー。睡眠中の体の酸化を防ぎます。

 

●見直しPOINT

カフェイン&酒は就寝5時間前まで。ローズヒップティーで睡眠中の体の酸化をストップ

 

皆さん今日も素敵な一日を!

 

根来秀行先生

根来秀行さん
Hideyuki Negoro

ハーバード大学医学部客員教授(Harvard PKD Center Collaborator, Visiting Professor)、ソルボンヌ大学医学部客員教授、奈良県立医科大学医学部客員教授、信州大学特任教授、事業構想大学院大学理事・教授。専門は内科学、腎臓病学、抗加齢医学、睡眠医学など。著書に『ハーバード&ソルボンヌ大学 Dr.根来の特別授業 病まないための細胞呼吸レッスン』『ハーバード&パリ大学 根来教授の特別授業 「毛細血管」は増やすが勝ち!』(ともに集英社)など

 

 

撮影/角守裕二 イラスト/浅生ハルミン 構成・原文/石丸久美子

 

 

この特集も読まれています!

子宮筋腫特集~症状から治療まで
フェムゾーンの悩み解決
ツボ・指圧で不調を改善
40代からでも「絶対痩せる」
広瀬あつこさんの「若返りメイク」
閉経の不安を解消

今すぐチェック!

やや無骨な名前とは裏腹に、上品で優しい芋焼酎! 原日出子さんの簡単おつまみもご紹介中です

やや無骨な名前とは裏腹に、上品で優しい芋焼酎! 原日出子さんの簡単おつまみもご紹介中です

PR
<前の記事

<前の記事
第151回/「睡眠時の口呼吸」が眠りの質を下げる理由と改善ポイントは/根来秀行教授の「自律神…

次の記事>

次の記事>
第153回/質のよい眠りには、スマホは夜9時まで!寝坊の限度は朝9時まで!/根来秀行教授の「…

この連載の最新記事

あなたの「慢性炎症」度は?「慢性炎症」を抑える対策は?/根来秀行教授「慢性炎症が万病のもと」

第161回/あなたの「慢性炎症」度は?「慢性炎症」を抑える対策は?/根来秀行教授「慢性炎症が万病のもと」

コロナ感染で細胞が老化し「慢性炎症」を拡大させる!? 負のループの鍵は毛細血管/根来秀行教授「慢性炎症が万病のもと」

第160回/コロナ感染で細胞が老化し「慢性炎症」を拡大させる!? 負のループの鍵は毛細血管/根来秀行教授「慢性炎症が万病のもと」

糖尿病も認知症もがんも引き起こす「慢性炎症」。毛細血管を通じて飛び火します!/根来秀行教授「慢性炎症が万病のもと」

第159回/糖尿病も認知症もがんも引き起こす「慢性炎症」。毛細血管を通じて飛び火します!/根来秀行教授「慢性炎症が万病のもと」

この連載をもっと見る

今日の人気記事ランキング

今すぐチェック!

OurAgeスペシャル