HAPPY PLUS
https://ourage.jp/karada_genki/more/289824/

「熱中症」の段階別症状を知っていますか?初期段階に早めの対応を!

連日の猛暑が続く日本の夏、熱中症関連のニュースや報道も多数目にします。命にかかわる症状になる前に対処できるよう、意外に知らない「熱中症」の症状を解説します。

 

熱中症

熱中症は正しい知識を持って、予防すること。そして疑わしいときは適切な対応が必要です。

 

熱が体内にこもることが原因

「熱中症は高温・多湿の環境に長時間いることで、体温調節がうまくいかず、体内に熱がこもって起こります。

 

過剰な発汗で脱水症状や体から塩分が失われることをきっかけに、40℃を超えた高体温が続くと、血栓症や臓器障害などが生じ、命にかかわることもあります。

 

倦怠感、頭痛、吐き気、嘔吐、めまい、けいれんなどの症状が現れたら、早めの対処が必要です。最近は炎天下の屋外だけでなく、室内でも発症するケースが増えています。

 

特に子どもや高齢者、基礎疾患がある人は注意が必要です」(岡 孝和先生)

熱中症イラスト

 

熱中症の段階による症状

熱中症には軽症から重症まであります。熱射病は熱中症のひとつで、直射日光によるものは日射病とも呼ばれています。

 

熱中症といっても症状により対処方法も変わってくるので、その違いを把握しておくことが重要です。

軽症
熱失神

皮膚血管が広がり血圧が低下。めまい、顔面蒼白、脈が速く弱くなり一時的な失神を起こすことも

熱けいれん

おもに血液中の塩分濃度が低下したときに、足や腕、腹部に痛みやけいれんが起こります

 

中等症
熱疲労

水分補給が追いつかず、脱水症状で起こる、脱力感、倦怠感、めまい、吐き気、判断力の低下など

 

重症
熱射病

脳の温度が上がり中枢の神経機能に異常をきたし、言動がおかしい、意識がないといった意識障害に

 

出典/「熱中症診療ガイドライン2015」と岡 孝和先生監修のもと作成

 

 

お話を伺ったのは

岡 孝和さん 国際医療福祉大学医学部心療内科学主任教授

岡 孝和さん
Takakazu Oka

国際医療福祉大学医学部心療内科学主任教授。産業医科大学医学部講師、九州大学大学院医学研究院心身医学分野准教授を経て、2017年より現職。’20年より国際医療福祉大学成田病院心療内科部長を兼任

 

 

イラスト/いいあい 構成・原文/山村浩子

 

 

この特集も読まれています!

子宮筋腫特集~症状から治療まで
フェムゾーンの悩み解決
ツボ・指圧で不調を改善
40代からでも「絶対痩せる」
広瀬あつこさんの「若返りメイク」
閉経の不安を解消

今すぐチェック!

やや無骨な名前とは裏腹に、上品で優しい芋焼酎! 原日出子さんの簡単おつまみもご紹介中です

やや無骨な名前とは裏腹に、上品で優しい芋焼酎! 原日出子さんの簡単おつまみもご紹介中です

PR
<前の記事

<前の記事
第4回/ホットフラッシュで体温上昇。 更年期は暑さにも寒さにも弱くなるってホント!?

次の記事>

次の記事>
第6回/「熱中症」の三大要因と予防のポイントは?

この連載の最新記事

快眠のための夜の過ごし方。夕食やお風呂は?/睡眠と深部体温<夜編>

第13回/快眠のための夜の過ごし方。夕食やお風呂は?/睡眠と深部体温<夜編>

よい睡眠につながる深部体温のリズムを整える大切な朝の行動とは?/睡眠と深部体温<朝・昼編>

第12回/よい睡眠につながる深部体温のリズムを整える大切な朝の行動とは?/睡眠と深部体温<朝・昼編>

慢性的なストレスで体温が高くなる理由は?/意外に知らない「体温」の知識<4>

第11回/慢性的なストレスで体温が高くなる理由は?/意外に知らない「体温」の知識<4>

この連載をもっと見る

今日の人気記事ランキング

今すぐチェック!

OurAgeスペシャル