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閉経後起きやすい「11のトラブル」③乳がん ④卵巣がん・子宮体がん

知っておこう!
閉経後起きやすい「 11 のトラブル」

 

更年期~閉経後に起きやすい 11 のトラブル。似たような症状でも更年期とは無関係な疾患の可能性もあるので、不調を感じたら、まず医師の診察を。

今回は、③乳がんと④卵巣がん・子宮体がんについてです。

 

 

 

「女性のライフサイクルと健康トラブル」

上の図は、女性の人生の時期で見た、なりやすい健康トラブル です。女性ホルモンのバランスに左右されるものが多く、産後 や更年期にはエストロゲンの守りが弱くなるため、生活習慣病 やその人の弱い部分の疾患が出やすくなります
出典/『女性外来ハンドブック こんなときどうする?』女性医 療ネットワーク編

 

 

 

③乳がん

出産・授乳経験がない人、初経が早く 閉経が遅い人、

近親者に乳がん経験者 がいる人、肥満の人は高リスク

 

乳がんのリスクは、エストロゲンの分泌が長くなるほど高くなります。発症のピークは閉経前後の 40 ~ 50 代。なかでも出産・授乳経験がない人、初経が早く閉経が遅い人、近親者に乳がん経験者がいる人は高リスクになります。また、閉経 後は卵巣からの女性ホルモン分泌は減少するものの、体内の脂肪組織で微量ながらエストロゲンが作られるようになるため、太っている人は要注意。有酸素運動などで、体脂肪をしっかりコントロールしていきましょう。

 

また、乳がんは早期発見できれば完治する確率は約 9 割と高いため、定期的な検診が大切になります。乳がん検診には 超音波(エコー)と、 40 歳以降を対象としたマンモグラフィがあり、併せて受けると安心です。

 

 

 

④卵巣がん・ 子宮体がん

年に一度は、経腟超音波検査で 卵巣の腫れや異常をチェックして。

不正出血があったら、すぐに婦人科へ

 

40 代から徐々に増え、閉経後の 50 ~ 60代で発症のピークを迎える卵巣がん。女性の生涯の排卵回数が増えたこと、子宮内膜症の増加などとも関係があるといわれています。初期は自覚症状がほとんどなく、腹痛などの症状が現れたときにはかなり進行している場合も。検診で見つけにくいがんのひとつですが、経腟超音波を使えば卵巣の腫れや異常をチェックできます。ぜひ子宮がん検診と一緒に超音波による卵巣がん検診を受けましょう。

 

また、子宮内膜にできる子宮体がんは、エストロゲンとバランスをとるプロゲステロンが加齢によって出なくなることで、閉経前後から発生しやすくなります。高リスクなのは、出産経験がない人、生理 不順の人、糖尿病、肥満、高血圧の人。無症状のこともありますが、早い段階で不正出血があります。褐色のおりものがあった場合も、婦人科で検査を。

 

 

 

次回は、⑤高血圧 ⑥手・足・関節のトラブルについて詳しくご紹介します。

 

 

イラスト/内藤しなこ 取材・原文/上田恵子

 

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