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ファーストキュウリ2021

加藤紀子

加藤紀子

1973年1月30日、三重県鈴鹿市生まれ。

92年に歌手としてデビュー。幅広いメディアで大活躍するさなか、2000年より芸能界を休業し、パリへ語学留学。2002年に帰国し、芸能活動を再開。以降、テレビ、ラジオ、エッセイ執筆など多方面で活躍。2013年にTOKYO No.1 SOUL SETの川辺ヒロシ氏と結婚。

現在、TBS『ふるさとの未来』(水曜深夜0時58分~)にレギュラー出演中。YouTube「加藤紀子畑チャンネル」https://www.youtube.com/c/katonorikoも配信中。

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長らく旅に出ていた友達との再会があまりに嬉しく、ギュウっとハグをするかのように、ようやく実った今年のキュウリはあまりにも美味しく、「こんな爽やかな味だったっけ?こんな緑プンプンの香りだったっけ?それにしても本当に美味しい!」とハグ代わりのモグ、もしくはガブ。

きゅうり

まずはそのまま・・そのあと塩かわさび漬けで味変を・・と思っていたのに、気づけば無心で一本、一気にかぶりついていました。

 

畑での野菜作りや、お借りしている農園でのお手伝いをさせてもらってから、その時期に育つ野菜を、目一杯食べる生活となりました。

 

自分の畑で採れた野菜だけでも、二人暮らしの我が家には十分な量なのに、お手伝いが終わって帰るとき「野菜持った?玉ねぎは?ジャガイモは?サニーレタス、キャベツ、そら豆は?」など、師匠の奥様、通称“かあさま”がいつもわんさと持たせてくれ、家の駐車場から夫に「大きな袋持って迎えにきてー!」とヘルプの電話をすること、しばしば。

そらまめ さや

(去年の10月の終わりに、種まきのお手伝いをしたそら豆が無事育っただけでも嬉しいのに、シーズン中こんなにたくさん、おすそ分けして頂けるなんて・・・。

ちなみにそら豆は『発見だらけのそら豆物語(第33回)』で詳しく紹介しています!)

 

季節の野菜を“走り”から“旬”、そして“名残”を迎えるまで、しっかりと食べ尽くし、向き合うようになったおかげで、冬の寒い季節にピーマンやトマト、ナスを食べよう!と思わなくなったり、春にかぼちゃやさつまいもなど、秋に美味しい野菜を意識することがなくなってきているような(その時期の野菜をまた必死に消費しているから、他の野菜を意識する余裕がないとも言います)。

 

先日スーパーで、「キュウリ一本29円」の値札を見かけました。

どこのどなたかが育ててくださったおかげで、こんなお優しいお値段で買えてしまうのか!!と、興奮して手を出しそうになった瞬間、

「私には畑で成長中のキュウリがいるではないか。去年の夏の終わりに根を抜いてから、ここまで食べずに過ごしてきたのに、ただ安いだけに惹かれて、2021ファーストキュウリを楽しんで良いの?」

耳元で冷静に私を諭す、もう一人の私の声にハッと我に返り、その場を離れることに成功!

きゅうり 収穫

そして5月の終わり、2021年度版ファーストキュウリが無事に実り、収穫!

 

洗って切って並べただけのスーパーシンプルな食べ方なのに、やっとやっとをようやく口にしたことによって、しっかりと向き合い、味わい、しみじみ噛み締めることが出来ました。

待ちに待った先の喜びは、人との再会やお出かけも嬉しいけど、畑でその季節にしか出来ないお野菜との再会もまた、それと同じ気持ちを抱くんだなあ・・と改めて。

ヤングコーン

たった一本のキュウリがこうも美味しく思えるとは・・

たった一本のヤングコーンをこんなに愛おしく頬張るとは・・・

待つことによって美味しさも増すということを、学ぶことができました!

 

トマト、ナス、ピーマン、オクラ、とうもろこし、枝豆、インゲン、モロヘイヤ、空心菜・・・

待ちに待ったお久しぶりの夏野菜、次はどの野菜とハグ出来るかなあ・・・?

(梅雨とか台風とか、お手柔らかに・・と願うばかりです)

 

 

加藤紀子

YouTube 「加藤紀子畑チャンネル」 https://www.youtube.com/c/katonoriko

公式ブログ 「加藤によだれ」 https://ameblo.jp/katonoriko/

「加藤紀子のエスプリ カフェ プラス」 http://www.ellebeau.com/electore-journal/n_kato/

 

 

 

 

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