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八重山の島は今が旬「星のや竹富島」で 味わう“島テロワール”な滞在(後編)アクティビティー編

小野アムスデン道子

小野アムスデン道子

世界有数のトラベルガイドブック「ロンリープラネット日本語版」の編集を経て、旅の楽しみ方を中心としたフリーランス・ライターへ。
旅と食や文化、アートなどライフスタイルについての執筆や編集、翻訳多数。
日本旅行作家協会会員。
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「星のや竹富島」で味わう“島テロワール”な滞在(後編)

“島”を感じるアクティビティー

 

こんにちは小野アムスデン道子です。冬でも暖かな、サンゴで出来た南の島“竹富島”。島の集落のように琉球赤瓦の棟が並ぶ「星のや竹富島」での滞在2日目は(1日目のご紹介はこちら)、沖縄の伝統織物ミンサー織りに挑戦したり、島のハーブや野菜「命草(ぬちぐさ)」の一つ月桃を使用したトリートメントを受けたり、島ならではの魅力を味わいます。

 

 

1日目、竹富島の土壌や天候そして歴史と人の営みなどの「テロワール」から生まれる旬の食材を生かした冬限定の「島テロワール」ディナーをいただきましたが、朝食の「島人(しまんちゅ)の朝ごはん」にも、これまた島の食材がたっぷり。まず、シークヮーサーや果汁を使ったグリーンサングリアや命草を取り入れたスムージーなど朝のお目覚のドリンクが並びます。

冬が旬の命草をふんだんに使ったサラダを中心にした洋朝食が「畑人(ハルサー)・ブレックファスト」。メインになる「季節の命草サラダ」に入る野菜は、なんと10種類以上。長命草やつるな、ハンダマなどのグリーンに、島人参や紅芯大根など色合いがとてもきれい。ドレッシングは長命草、ウコン、フレンチドレッシングの3種類、ジャムやハチミツは4種類と楽しんで食べられます。それにラタトィユにポーチドエッグ、ソーセージにベーコンとボリュームもしっかり。

味噌ラフテーや島豆腐の白和えなど9種類のおかずがきれいに詰められた沖縄の伝統的な重箱料理「御三味(ウサンミ)」の琉球朝食やゆし豆腐粥朝食、五穀のシリアル・ブレックファストも選べます。

 

 

「星のや竹富島」での朝はゆったり過ごしたいもの。朝一番の静かな集落を訪れて、宿泊者限定の水牛車散歩に出かけたり、「島時間スパ」でゆるりとした時間の中で身体と心のリズムを調えるのもいいでしょう。スパ棟には、島の暮らしにもいろいろ使われる命草などのグリーンが植えられていて、トリートメントでの使い方などもスパの前に話してくれます。

竹富島ではあちこちで見られる抗酸化・浄化によいという月桃(上の写真)のトリートメントを受けることにしました。

フットバスの後、月桃とグレープシードのオイルで全身をマッサージして、最後に月桃のフェイスマスクで仕上げ。首、肩、デコルテなどをとても丁寧にほぐしてもらいました。

 

島文化に触れる機会としておすすめなのがたけとみ民芸館での「竹富ミンサー織り体験」。

ミンサーは沖縄の伝統的な織物でパターンや素材など、島によって特徴があります。竹富島のミンサーは、写真の帯では右の3つ。この五つ玉と四つ玉の絣が並ぶ「いつ世」の模様は、「いつの世までも末長く仲睦まじく」という想いを込めて愛おしい人に贈ったものだと伝えられていますが、竹富島では今もこの柄を取り入れていろいろなものが織られています。

竹富島の織物職人であり、ミンサーの歴史と技術を伝える竹富民芸館をご夫婦で運営する島仲由美子さんが手ほどきしてくださいます。

手間暇かけて染め上げられた美しい糸や機織り機が並んでいます。

 

 

縦糸のいつ世のパターンはあらかじめはってくださっているので、それに好きな色合いで横糸を通して織り上げていきます。

足踏みをしながら、糸のひっぱり具合が一定になるように気をつけて織っていきます。約2時間で自分だけの作品が!一心に機織り機に向っていると「いつ世」の帯を織る島の人の心が分かるようで、貴重な時間でした。竹富ミンサー織り体験は要予約、星のや 竹富島」で申し込むことができ、3,000円/名(税・サ別)。

こちらが完成品。房の仕上げは、先生がしてくださいます。

 

「星のや竹富島」の「ゆんたくラウンジ」は、「命草」から作ったお茶の葉を好みにブレンドして楽しめる「命草茶」や黒糖あげや紅芋チップスなどのおやつをいつでも楽しめて、寛げるライブラリーラウンジ。

冬は、時間によって黒蜜とポン酢にショウガネギの2種類の味で楽しむジーマーミー豆腐(ピーナーッツで作られる豆腐)がふるまわれたりも。夕方には、三線(さんしん)が奏でられて、とてもゆっくりした空気が流れている心地よいラウンジです。

 

 

ここでも島の文化を取り入れた体験型の催しをいろいろ楽しめます。その中から「命草ウォーター作り」と「帚(ほうき)作り」にトライしました。

命草ウォーター作りでは、まず命草がいっぱい植えられている畑(キッチンガーデン・命草の庭)に行って、好きな命草を切り取ってきます。

私は「ジャスミン、月桃、庚申バラ、レモングラス、ローズマリー、ホーリーバジル、フーチバー」。ビーカーに入れた水と一緒にこれらを蒸し上げて、香りの移った水を集める専用機で命草ウォーターを作ります。

集めた命草によって異なるので、どんな香りになるかは作ってみてのお楽しみ。遮光瓶のスプレーに入れて持ち帰れることができ、部屋にシュッとひとふきすれば、竹富島の思い出が広がりそう。

魔除けの帚ストラップは、島の人たちが朝な夕なにサンゴの白砂を掃き清めて道に文様を描く帚を象って、草を細かく割いて作ってストラップにしたもの。手作りのお土産にも出来ますね。

 

 

島の味、文化、そして空気と雰囲気を満喫した旅。命草ウォーター作りを教えてくださったスタッフに門で見送られ、季節を変えて、また違う表情の竹富島を再訪したいと思ったのでした。

 

星のや竹富島

所在地 沖縄県八重山竹富町竹富

電話 0570-073-066 (星のや総合予約)

https://hoshinoya.com/

 

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