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四季とつきあうための「習わし」/しきたり18:災害対策として常備しておくべきもの

阿部 絢子

阿部 絢子

生活研究家。消費生活アドバイザー。

新潟県生まれ。 共立薬科大学卒業。 料理や家事など生活全般にわたる豊富な知識と合理的なア ドバイスで、出版・講演など幅広く活躍中。 著書に『「やさしくて小さな暮らし」を自分で作る』(家の光協会)『始末な暮らし』(幻冬舎)『快適に暮らす小掃除術』 『すぐにできるエコ家事』(ともに集英社be文庫)

気持ちよく暮らす「生活のしきたり」

 

 

季節の行事のすごし方や、親戚・ご近所とのおつきあい。恥ずかしくなく普通に暮らすため、カジュアルな決まり事を覚えましょう!

 

ここでは、各テーマごとに全部で84の「しきたり」をご紹介します。

教えてくださるのは、生活研究家の阿部絢子さんです。

 

 

最初のパート【四季とつきあうための「習わし」】では、日本の四季にまつわるしきたり1~21をご紹介します。

今回はしきたり18:災害対策として常備しておくべきもの、についてです。

 

 

 

 

●四季とつきあうための「習わし」●

 

季節が移り変わる日本では、季節を暦代わりにし、移りゆく季節の変化を愛でながら日々を過ごしていました。四季は暦代わりですから、四季折々が暮らしの節目ともなり、また暮らしに、その四季を取り入れる風流さも持っていたのです。着るものには、季節の模様、桜、菖蒲、花火などを描き、併せて帯にもマッチした模様を使いました。食では、必ず旬を味わい、盛りつけにも季節が感じられるよう工夫を凝らしていました。住まいでは、 、障子をうまく使いこなし、風、雪、雨などの季節を音で聴き、眺めることで、楽しんでいました。

 

季節行事は、季節に合わせていますから、暮らしの節目が感じられるばかりでなく、季節を楽しむ日本人の心の表れでもあるのです。

季節の移り変わりや自然の色や香りを、暮らしの中に取り入れながら、ゆとりを持って、暮らしを楽しむようにしたいものです。

 

 

 

しきたり18

災害対策として、簡易トイレや3日分の食料や
水・携帯ラジオ・懐中電灯を常備しておく

 

 

昔の住宅では、地域によりますが、台風や大雨などでの水害をいち早く避けるために、屋根や軒下などに船を備えている家がありました。これは、天気予報などの情報のない時代に、先人たちが生活から築き上げた知恵から生まれた備えでした。洪水から逃れるには、船が最も手っ取り早く、それで荷物、家財道具などを運ぶことができる方法であったことを知っていたからにほかなりません。

 

いま、こうした難逃れの備えをした家を見ることはなくなりました。科学技術の発達とともに、天気予報による災害情報の入手ができ、災害予測も十分にできるようになったからです。先人の知恵を見習う必要がなくなったということです。といっても、台風、大雨など気象災害がなくなったわけではありません。もしかしたら、昔より多くなっているのかもしれません。そのための備え、特に地震などへはどうしているでしょうか。

 

とかく喉元過ぎれば……といわれる災害時への備えですが、基本的なモノだけでも、常に点検を忘れないようにしておきましょう。

 

●トイレ 災害時、なんといっても大変な問題がトイレです。簡易トイレを備えておく。これが一番の必需品かもしれません。最低でも3日分くらいは備えておいたほうがいいでしょう。ポリ袋と紙で作ります。

 

●食品を3日分 災害時に、真っ先に心配されることです。できれば長期保存がきき、栄養的にも十分配慮されている食品を備えます。

 

●水 ペットボトルに入れ、冷蔵庫に冷やしておくのがいい。たとえ、災害で停電になっても、腐らない限り飲料用として飲めるはず。停電から時間が相当たったものは飲料用にはできないので、普通の手洗いなどの水として使用したほうがいいです。災害用飲料水も販売されていますが、詰めた水はときどき点検して、新しく換えておくのが賢明です。

 

●懐中電灯 停電による夜の闇は不安を呼び込みます。灯りがあれば安心できるので、懐中電灯は必携です。

 

●携帯ラジオ 災害情報を集めるためには、携帯ラジオが便利です。小さくてもいいので、水に強いタイプを備えておくことです。

 

しきたり18イラスト:災害対策

 

 

 

 

次回は、しきたり19:七五三はしつけのとき、についてご紹介します。

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