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上手なおつきあいのための「心得」/しきたり59:ペットを飼うなら、一生つきあわなくてはならない

阿部 絢子

阿部 絢子

生活研究家。消費生活アドバイザー。

新潟県生まれ。 共立薬科大学卒業。 料理や家事など生活全般にわたる豊富な知識と合理的なア ドバイスで、出版・講演など幅広く活躍中。 著書に『「やさしくて小さな暮らし」を自分で作る』(家の光協会)『始末な暮らし』(幻冬舎)『快適に暮らす小掃除術』 『すぐにできるエコ家事』(ともに集英社be文庫)

気持ちよく暮らす「生活のしきたり」/59:ペットを飼うなら、一生つきあわなくてはならない

 

 

季節の行事のすごし方や、親戚・ご近所とのおつきあい。恥ずかしくなく普通に暮らすため、カジュアルな決まり事を覚えましょう!

 

ここでは、各テーマごとに全部で84の「しきたり」をご紹介します。

教えてくださるのは、生活研究家の阿部絢子さんです。

 

 

このパート【上手なおつきあいのための「心得」】では、心地よいつきあいに関するしきたり44~61をご紹介します。

今回は、しきたり59:ペットを飼うには、一生つきあわなくてはならない、についてです。

 

 

●上手なおつきあいのための「心得」●

 

家族、友人、恋人、親戚、子ども同士、仕事など、人と人とのコミュニケーション=つきあいほど難しいことはありません。電車の中で肩が触れた、触れないの言い争いから喧嘩となり、重傷を負ってしまった、近所のピアノの音がうるさいと、近所づきあいが疎遠になってしまったなど、つきあいはときとして争い事にもなり、そのために人を傷つけてしまうことだって起こりかねません。

 

我慢すべきときは我慢、言うべきときは言う、そして、かかわりのないときにはかかわらない、といったように、つきあいにはほどよい距離感を保つことが欠かせません。すべて自分の価値観と同じと思うのではなく、人には人の考え、思い、思惑などがあり、無理してつきあっても決してうまくいくとは限らないのです。

 

 

しきたり59

ペットを飼うなら、
一生つきあわなくてはならない

 

 

ペットのことは、好き嫌いがありますので、つきあいでは難しい問題です。例えば、最近でこそ野良犬はいなくなりましたが、まだ野良猫は減る傾向がみられません。ペットは自ら野良になるわけではありません。すべては人間の身勝手で、野良の運命にされてしまったわけです。動物を飼う前に、一生動物とつきあっていけるかどうか、近所や集合住宅などの状況、環境を考えて検討することがまず先決です。

 

何も考えずに、欲しいから、飼いたいから、かわいいからといった理由だけで飼うと、面倒をみられなくなったり、環境によっては近所に迷惑をかけたり、そのあげくに捨てたり、置き去りにしたり、閉じこめる結果になるのです。最も迷惑な思いをしているのが、言葉を話せない動物たちです。

 

自分が暮らすところで飼えるかどうか、十分な検討を要します。最近では、ペット可の集合住宅も増えてきましたが、まだまだ少ないのが実情です。特に賃貸集合住宅では、鳴き声、臭い、走る音などの問題があり、許可していないところが多いようです。動物は赤ちゃんと一緒で、大きく成長していきますから、大きくなっても大丈夫か、飼育できるだけの環境は整っているか、排泄物の始末は問題ないのかなど、いくら考えても考えすぎることはありませんから、動物の将来を見据え、重々検討することが必要です。

 

重々検討した結果、飼うと決めたら、家主・住人はもちろん、近隣へも知らせておきたいものです。しかし、居住契約で飼えない決まりとなっているところで飼うということは契約違反となり、罰を受けるかもしれません。その覚悟のうえでないと、飼うことはしないほうがいいでしょう。契約違反をして野良猫を保護したことが、問題につながる場合もあります。

賃貸集合住宅住まいの妹の例がそれです。何も考えもせず野良猫を引き受け、住人とトラブルを起こしたからです。

 

実際、野良猫化させる人間の行為が、社会のつきあいから反しているのですが、集合住宅でのペットは、近所づきあいをも台無しにしかねませんので、慎重のうえにも慎重な判断が必要です。

 

 

しきたり59:ペットの飼い方

 

 

 

次回は、しきたり60:モノを借りたら、親しければ親しいほど、すばやく返す、についてご紹介します。

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