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「いい女10か条」ー「言葉にお水をあげましょう」

吉川千明

吉川千明

1959年生まれ

美容家、オーガニックスペシャリスト

自然や植物の力に着目し、オーガニックコスメをはじめ、スパ、漢方、食にいたるまで、ナチュラルで美しいライフスタイルを提案

オーガニックビューティの第一人者として知られる

 

OurAgeインタビュー「美容の世界をあらゆる角度から学び、最高の知識で女性を救いたい」はこちら

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吉川千明の「いい女10か条」—「言葉にお水をあげましょう」

 

  1. 誰にでもありがとうと言えますか?
  2. ものを静かに置けますか
  3. 言葉にお水をあげましょう
  4. 立ち姿、歩き姿、食べ姿
  5. 大事にされる「ご機嫌さん」
  6. 口紅を塗りましょうー悲壮感を出してはだめ
  7. 肌もからだの一部。愛おしんでお手入れを
  8. いつもよいものに触れること
  9. よい睡眠と運動習慣
  10. 自分を大切に

 

 

見た目も大事だが、言葉も大事

口から出る言葉が大事。

言葉は「ことのは」、その人の魂だから。

その人と話したら、『今日はいい日だった』、

そんな風に思われたいと思います。

吉川千明の「いい女」の3か条目は、「言葉にお水をあげましょう」です。

写真は、いつも過ごしている別府鉄輪温泉「柳屋」の台所で。

 

 

お風呂場いっぱいに広がる特別に良い香り

「渋の湯」は、別府鉄輪温泉の町の人が組合を作って運営している浴場ですが、

100円払えば外来者も入れる町の浴場です。

別府通いをし始めた私ですが、「渋の湯」は初めて。

午前11時過ぎの誰もいない女湯。

小さいけれど、タイルを使った風格のあるお風呂です。

 

鉄輪温泉には、石鹸やシャンプーを使ってはいけない浴場もあるのですが、

どうやら、渋の湯は使っても良さそうです。

写真は、その日の私のお風呂の道具。

もちろん仕事もプライベートも全部オーガニック。

持ちものも!みんなオーガニックコスメです。

 

まだまだ暑さの続く毎日、すっきりしたいですから、

アルジタルのシャンプーを選んで持って来ました。

少し多めにとってよく泡をたてて、頭を洗います。

誰もいないお風呂ですが、湯船に泡を入れないように、

洗い場を泡だらけにしては、いけませんから、ゆすぐ時は慎重に。

まだまだ新参者ですから、誰もいないというのにピリリと気は使います。

それにしてもいい香り、ふわーと爽やかなハーブの香りが広がります。

アルジタルのフェローロ博士が「気が晴れること」に特化して作ったというだけのことはあります。

シャンプーはアルジタル、コンディショナーはツイギーの松浦さんが作ったユメドリーミングのコンディショナー。

このコンディショナーの香りも最高です。

 

 

「渋の湯」で素敵な女性に出逢いました

「こんにちは〜」

すすぎ終わったところに、ゆっくりと町のおばちゃんが入ってきました。

少し足がお悪いような、70歳代後半くらいのご婦人です。

「こんにちは」、私もはっきりとした声で応えます。

「うわ〜。いい香りですね。何ですか?」

オーガニックがどうのというのも嫌らしい。

どう応えようかと考えて、「全部自然のものでできたシャンプーです」と応えました。

「私たちは、ただ売っているものを使っていますが、そういうのを使うと、髪も抜けないのでしょうね」と。

「いいですよ。でも、ふさふさと豊かなお髪じゃないですか」私が応えると、

「前はもっとあってね。削いで減らしていたくらいなのですよ。年取ると髪も減るわね」

写真は、噂!のアルジタルのシャンプー。

種類があるけど、気の晴れる香りは、このピュリファイングシャンプー。

 

 

最後は、ユーモア、笑いで!!終了

「そうですか」

「パーマなんかかけていた時は、クルッと丸まっていて、落ちていても自分の髪とわかったけれど。今はお父さんの髪か自分の髪か、まったくわからない」

「男も女もだんだんと近づいてくるか!」

「髪も秋になるとどっさり抜けるわね」

「髪も木の葉も同じとは。秋に葉を落とす。秋に毛を落とす・・・」

 

初めてあった人なのに、なんだか、二人してゲラゲラゲラと笑いました。

「どこから来たの?」

「東京です」

「まあ遠いとこから」

「別府好きなので、よく来ます」

写真は、湯の町別府の空。

 

次ページに続きます。

だからどうってことはない、そんなところに、いい女度はでる

はじめて会ったこのご婦人。

膝が悪くて、立ったまま体を洗うから、人のこない時間に来るとか。

「立ったままお行儀悪くて。勘弁してね」とおっしゃって。

膝が悪いけれど、こうして歩いてくるようにしたら、歩けるようになったとか。

それはお医者さんからのアドバイスだったとか。

「それは良かったですね」と私も応えて。

 

短い間に、こんなにポンポンと会話をして。

それでだからどうってことはない。

しかし、人らしいじゃありませんか。

老いの辛さもユーモアに変えて!

今日は、素敵な人に会いました。

写真は、柳屋の談話室。

ご飯はここへ運んでいただきます。

 

 

医学も科学も使います。
でも大事なのはその人の中から滲み出るもの

お風呂に来ると人の裸を見ることになります。

お年寄りは、腰が曲がっていたり、おっぱいがピョーンと伸びていたり、

お腹周りも肌も全く変わってきます。

サルコペニアだったり、ロコモだったり、メタボだったり、

アディポサイトカインだったり、老化に関連する言葉はたくさんあります。

老化を少しでも食い止めて、健康の質をあげるために

医学や科学の進歩を取り入れたいと思います。

 

しかし、今、どんなに腰が曲がっていようと、

お腹にお肉がついていようと、年をとるっていいなと思います。

人を傷つけない、こんな会話ができるようになるなんて。

「いい女10か条」の中から、今回は「言葉にお水をあげましょう」。

植物に水をあげるように、人をいきいきさせる言葉を使える人になりたいと思います。

 

高山植物に、暑さの中にも秋を感じます。

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