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日本各地にある”文化人の足跡”で、歴史に思いを馳せてみる【関東・東海編】/ おでかけ記事まとめ

 

今月の「おでかけに便利な記事まとめ」は、文化人にゆかりの地。

 

これまで、おでかけ女史組メンバーが紹介してくれたブログには、たくさんの文化人ゆかりの地がありました。散策が気持ちいい季節柄、文化人の足跡を巡ってみるのもいいですね。

 

では早速いきましょう。

 

◆【東京都大田区大森】村岡花子

NHK朝の連ドラ「花子とアン」で吉高由里子さんが演じ、一躍有名になった、翻訳家の村岡花子さん。東京都大田区にある大森周辺は、村岡花子さんの足跡を辿ることができます。山梨県甲府市出身の村岡花子さんですが、福音印刷支社長の村岡敬三さんと結婚され(ドラマでは鈴木亮平さんでしたね)、大森新井宿に新居を構えました。それから晩年、75歳までを過ごしたのが、大森です。花子さんが御用達だった、老舗の海苔店などもあるんですよ。

 

花子とアン〜村岡花子さん(赤毛のアンの翻訳者)の住んでいた大森・馬込文士村を散策
アン

 

◆【東京都文京区本郷】樋口一葉

本郷で暮らしていた樋口一葉。本郷には、当時を偲ばせる建物が、街並みに解け合って保存されているんですよ。文京区本郷は東京大学があることで有名ですが、かつては学者や文人が数多く住んでいた街。行く先々でたくさんの住居跡のプレートを見つけることができます。写真は、樋口一葉が住んでいた家の前にあった井戸。こうして、今でも見ることができるのです。

 

樋口一葉ゆかりの地、文京区本郷の路地裏散歩

樋口一葉

 

◆【東京都台東区上野】森鴎外

上野不忍池のほとりに、森鴎外の旧居跡「鴎外荘」があるのをご存知ですか? 水月ホテルに保存されている鴎外荘は、森鴎外の旧居。今から130年前に宮大工によって建てられ、森鴎外が新婚当時を過ごし、処女作の『舞姫』などを執筆した邸宅です。土蔵造りの「蔵」、文学サロンの趣を伝える「於母影」、そして和室「舞姫の間」があり、現在は特別な日のお食事やコンサートなどに利用されています。

 

上野の「鴎外荘」で十三夜お月見の夜
※このイベントは過去に開催されたものです

森鴎外

 

 ◆【東京都町田市鶴川】白洲次郎・正子

二人が1943年から都会の喧噪を離れて家族と過ごしていたのが、東京都町田市の鶴川にある「武相荘(ぶあいそう)」。当時のままの母屋がミュージアム、工作室がレストラン、 離れがバー、ガレージがカフェとなり一般公開されています。白洲家のレシピで作られるカレーは必食です。

 

白洲次郎・正子夫妻の世界を訪ねて「武相荘」に
白洲次郎

 

次は、東京都の外へ足を伸ばしましょう

◆【静岡県熱海市】志賀直哉、谷崎潤一郎、太宰治など

熱海というと温泉やお宮の松のイメージですが、熱海駅からほど近いところに大正浪漫あふれる、名邸「起雲閣」があります。ここは、志賀直哉、谷崎潤一郎、太宰治など、多くの文豪にたちに愛された宿。現在は熱海市指定有形文化財として一般公開されています。大正8年、海運王の内田信也氏によって別荘として築かれ、のちに鉄道王の根津嘉一郎氏によって洋館や庭園が整えられました。ちなみに、根津嘉一郎とは、みなさんもご存知の根津美術館を造った人ですよ。

 

大正ロマンあふれる熱海の名邸「起雲閣」へ
起雲閣

後編では、志賀直哉、谷崎潤一郎、そして熱海と言えば「金色夜叉」の尾崎紅葉などが泊まった部屋、太宰治が心中の3カ月前(昭和23年3月18日から2泊)、山﨑富榮を伴って宿泊したと言われている部屋も登場します。

 起雲閣後編

起雲閣後編

◆【長野県軽井沢町】朝吹登水子

軽井沢には多くの歴史的建造物が残されていますが、軽井沢別荘建築史の中で、最も上質な建物と言われているのが、“睡鳩荘”です。睡鳩荘は昭和6年に旧軽井沢奥に、日本に多くの西洋建築を残したアメリカの建築家W・M・ヴォーリズの設計により建てられ、ボーヴォワールやサガンの翻訳家として活躍された朝吹登水子氏が別荘として使用していたものです。そのまま残されている調度品の美しさも必見です。

 

軽井沢別荘建築史、最上質の”睡鳩荘(すいきゅうそう)”へ

睡鳩荘

 

◆お花見シーズン到来! 桜の記事はこちらから検索できます。

ぜひおでかけの参考にしてみてください。

sakura

 

次回は、関西、北陸、九州の文化人ゆかりの地をお届けします。

みなさま。楽しい春のおでかけ、満喫してくださいね。

 

 

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