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ヴォーリズ建築事務所による洋館のカフェ 

小原誉子

小原誉子

「京都観光おもてなし大使」&旅ライター
アナウンサー、テレビ番組プロデューサーなどを経て、集英社「エクラ」などのライターに。
2011年より京都に在住。
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ヴォーリズ建築事務所による洋館のカフェ

 

銀閣寺のそばの住宅地にひときわ目立つ古い洋館があります。この建物は、アメリカ人建築家ウィリアム・ヴォーリスの死後、その設計コンセプトを受け継いだ「ヴォーリズ設計事務所」が、1982年に個人のお宅として手掛けたもの。

小原ヴォーリズ外観

その2階に、「GOSPEL(ゴスペル)」があります。ここは、紅茶と手づくりの焼き菓子、グラタンやカレーなどが楽しめるお店です。

 

木製のドアを開けると、そこからは、どこか懐かしい心落ち着く世界が始まります。ヴォーリズらしいデザインを施された木の階段が、訪れる人を2階へと導きます。

小原ヴォーリズdetails

階段の手すりのツヤに、また磨き抜かれた床など、この建物の魅力を損なうことなく、大切に守り続けようとするご店主の思いが伝わってくるようです。

 

木枠の窓から注ぐ陽光が満ちる2階は、この建物の雰囲気にふさわしくアンティーク家具で設えられています。木製のテーブルとイスは、アンティークならではの温かみを漂わせ、ここに過ごす時間をいっそう心和むものにしてくれます。

小原ヴォーリズ内観1jpg

小原ヴォーリズ内観2

店の一角にあるキッチンで、丁寧に淹れられるコーヒーや紅茶。そしてカウンターのガラスケースの自家製焼き菓子やスコーンをいただいたり、また、ランチには、グラタンやチキンカレー、ハンバーグなども見逃せない品。いずれも、また食べたくなるやさしいお味の品々なのです。

小原ヴォーリズキッチンjpg

小原ヴォリーズ食事

建築家ウィリアム・ヴォーリズの目指した家づくりは、「過ごす人の人生を高めるもの」と言われます。そこに暮らす人が歓びと誇りを感じながら過ごせる家なのです。

 

その精神を受け継ぎ作られたこの建物は、今も訪れる人に、歓びをもたらしています。ヴォーリズの心を映した建物にふさわしいのは、素敵なアンティーク家具と温もりあふれる自家製焼き菓子や料理の品々。そう考えたご店主の建物への深い愛情。それが、いつ訪れても、心地よい歓びをもたらしてくれます

 

GOSPEL 

京都市左京区浄土寺上南田町36 ☎075‐751‐9380

12:00~18:00 火曜休み

銀閣寺参道から鹿ケ谷通を南へ徒歩2分

 

小原誉子ブログ「ネコのミモロのJAPAN TRAVEL」
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