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ニュージーランド旅 南島編その1 テカポとマウントクックで大自然を満喫

吉田さらさ

吉田さらさ

寺と神社の旅研究家。

女性誌の編集者を経て、寺社専門の文筆業を始める。各種講座の講師、寺社旅の案内人なども務めている。著書に「京都仏像を巡る旅」、「お江戸寺町散歩」(いずれも集英社be文庫)、「奈良、寺あそび 仏像ばなし」(岳陽舎)、「近江若狭の仏像」(JTBパブリッシング)など。

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ニュージーランド旅南島編その1

テカポとマウントクックで大自然を満喫

 

こんにちは、寺社部長の吉田さらさです。

今回は、ニュージーランド旅の情報をお届けします。

星空、自然観察、絶景、鉄道、街歩き。さまざまな魅力がたくさん詰まった内容の濃い旅だったので、「南島編その1」「南島編その2」「南島編その3」「北島編」の4回に分けてレポートしますね。

まずは簡単な旅の基礎知識から。

わたしが旅したのは、今年の1月。季節は日本と反対なので夏でした。

でも、南島の山間部などはけっこう涼しく、薄手のダウンなど、軽い防寒具が役立ちました。これからニュージーランドは冬になりますので、防寒対策はより必要となります。また、全般に天候や気温が変わりやすく、「一日に四季がある」と言われるほどです。雨も多いので、朝晴れていても、折りたためるウィンブレーカーやレインコートを携帯しましょう。

 

通貨はニュージーランドドルです。、物価は高め。ドライブインで売っているチョコレートなど、おおよそ日本の1.5~2倍くらいと感じました。お買い物でお勧めなのは、メリノウールのセーターや小物、マヌカハニーに代表されるハチミツです。どちらも観光地ならたいていは売っており、同じような品物、同じような値段です。マヌカハニーは質によって値段が違い、最高級はかなり高価です。わたしは安いものを購入しましたが、それでも、鼻づまりや咳などが改善されたと感じました。(これはあくまで個人の感想です)

 

 

南島の旅は、クライストチャーチから始めました。

まずは、個人のお宅でランチをいただきました。お仕事をリタイアされ、悠々自適の暮らしを送っておられるご夫婦の家です。ニュージーランドでは、こうした個人のお宅で旅人をもてなすシステムがあるようです。

ご主人の趣味は庭いじり、奥様の趣味は手芸、お料理、絵など多彩です。

居間の窓からお庭が眺められます。

ランチは、ラムチョップとポテトとニンジンのソテー、サラダ。野菜の一部はお庭で採れたものだとか。

 

 

クライストチャーチの中心部は、2011年2月の「カンタベリー大地震」で大きな被害を受けました。この街のシンボルであったクライストチャーチ大聖堂も倒壊。解体するかどうかで長く議論が続いていましたが、2017年になって、残った部分を生かして修復するという決定がなされたようです。

近くには、2013年、日本人建築家の坂茂氏設計による「紙の教会」も建てられました。

防水と難燃性を高めるためにコーティングされたボール紙の筒で作られています。50年ほどは問題なく使えるのだとか。

 

次ページ、観光地テカポへと旅は続きます。

引き続き、バスに乗って、星空で有名なテカポへ。しかしその夜は雨が降ったため、星空観察ツアーは中心になりました。精巧な望遠鏡を使うため、少しでも雨が降ると催行できないのだそうです。残念。

翌日はすっかり晴れました。空気が澄んでいるせいか、空と湖がこわいほど青い。テカポの象徴である「善き羊飼いの教会」を見に出かけました。

教会の祭壇部分は窓で、湖の風景が絵のように見えます。

ランチはテカポ名物「サーモン丼」。こちらのサーモンは油がのり、なかなか濃厚なお味です。「こんなところまで来てなぜ和食?」と思う方もいるかも知れませんが、ニュージーランドは、ヨーロッパやアジアとくらべて歴史が浅く、独自の食文化がほとんどありません。しかし、その分、いろいろな国から来た人々が持ってきたそれぞれの食文化が根付いているため、このサーモン丼も、海外の観光地によくある「なんちゃって和食」ではなく、普通に美味しくいただけるものでした。

 

 

広大なラベンダー畑などを眺めながら、バスは一路、ニュージーランド最高峰のマウントクックに向かいます。

 

次ページに続きます。

マウント・クック国立公園内には、23もの3000m級の山々がそびえ立っています。ニュージーランド最大の「タスマン氷河」もあります。そのような場所に行くにはハードな登山をするか、高価なヘリコプターツアーに参加するなどが必要と思いがちですが、このエリアでは、それらの大絶景が眺められる場所まで車で簡単にアクセスでき、快適なホテルもあります。

宿泊は、部屋に居ながらにして山や氷河を望むことができる「ハーミテージ・ホテル」です。

こちらはレストランから眺めるパノラマ絶景。ここより豪華なホテルは世界中にいくらでもあるでしょうが、このような贅沢な眺望のあるホテルはそうたくさんはないと思います。

ディナーは、お寿司を含むさまざまなものがずらりと並ぶ圧巻のビュッフェです。ニュージーランドは牧畜が盛んで、肉がメインですが、海に囲まれた島国であるため、シーフードもよく見かけます。

 

 

ホテル周辺には、本格的な登山の装備がなくても歩けるトレッキングロードがたくさんあります。夜は星空観測ツアーも行われています。この日の夜はばっちり晴れたので、わたしも南十字星や天の川を見ることができました。

 

 

「ハーミテージホテル」で一泊して絶景を堪能した翌日は、南島の東海岸にある古い街、ダニーデンを目指します。途中で、モエラキ・ボールダーズという謎の巨石がある海岸に立寄りました。

直径1メートル以上、重さ2トンほどの丸い石がごろごろ転がっている不思議な風景。これらの巨石は、海底に沈殿した化石や骨などに鉱物の結晶が付着し、6000万年もかけて今のような大きさになったものだそうです。ニュージーランドの自然と風景は、ちょっとほかの国では見られないダイナミックなものです。

 

次回は、南島の旅の2回目です。

 

吉田さらさ

公式サイト

http://home.c01.itscom.net/sarasa/

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