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川越のお寺で、花いっぱいの素敵な体験

吉田さらさ

吉田さらさ

寺と神社の旅研究家。

女性誌の編集者を経て、寺社専門の文筆業を始める。各種講座の講師、寺社旅の案内人なども務めている。著書に「京都仏像を巡る旅」、「お江戸寺町散歩」(いずれも集英社be文庫)、「奈良、寺あそび 仏像ばなし」(岳陽舎)、「近江若狭の仏像」(JTBパブリッシング)など。

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こんにちは。春になり、ようやく緊急事態宣言も明けましたが、まだまだ密になりそうなところに出かけるのは少し心配?今日はそんな方のために、少人数で行われる素敵なイベントを用意してくださっているお寺を紹介します。

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そのお寺は川越の最明寺。JRの西川越駅からなら徒歩15分ほど。JRの川越駅や西武線の本川越駅からバスで行くこともできます。鎌倉幕府の執政北条相模守平時頼が弘長二年(1262)に創建したと伝わる、歴史の古いお寺です。川越はよく「小江戸」と呼ばれますが、実は、江戸時代よりはるか前に創建されたお寺も多いのですね。

吉田おでかけ 川越最明寺 花手水黄色ピンク43184 -

写真提供/最明寺

 

のどかな田園風景の中にある立派な山門をくぐると、こんな美しい光景が目に飛び込んできます。これは、「花手水(はなちょうず)」と言って、最明寺さんの魅力のひとつです。境内にはこの花手水が三か所あり、定期的に入れ替えが行われています。

写真提供/最明寺

 

 

山門脇にあるのは、「カップル花手水」。二つ並んでカップルを表しているのですね。恋愛成就祈願の方や、誰かとのご縁を繋ぎたい方にお勧め。大切な人と一緒にお参りすると、いいことがありそうです。

吉田おでかけ 川越最明寺 カップル花手水IMG_7467 -

写真提供/最明寺

 

子どもたちも楽しそうです。

 

写真提供/最明寺

 

季節によってお花の種類や色が変わります。近くだったら、何度もお参りに行きたくなりますね。

写真提供/最明寺

 

本堂の前にも花手水。まるで極楽浄土のような美しさです。

 

 

吉田おでかけ 川越最明寺 副住職千田氏 0401 - P3183433 -

お寺の中を案内してくださったのは、副住職の千田明寛さん。現代の感覚で、さまざまな新しい取り組みをしておられます。

 

 

こちらは川越出身の妖怪アーティスト、YOHAKUさんの作品です。一見、普通の地獄絵のようですが、よく見ると、コロナ禍の状況を描いたものです。左下の鬼は手に小さなマスクを持ち、右側の閻魔様の前に引き出される死者は体温を測られています。コロナ禍が始まって以来、世の中は一変し、人は今までなかった形でいがみ合うようになりました。しかし、いつかは地蔵菩薩があらわれて迷える人を救ってくれるという希望が描かれています。

 

 

吉田おでかけ 川越最明寺 仏前結婚式同性婚P3183439 (2) -

このお寺では仏前結婚式を挙げることができます。特徴的なのは、同性婚のカップルも受け入れておられることです。この壁には、こちらで結婚式を挙げた男性カップルの写真が飾られています。お二人がすごく幸せそうで、見ているだけでも楽しくなります。川越は、同性カップルを認めるパートナーシップ制度を持つ街なのだそうです。

 

 

吉田おでかけ 川越最明寺 御朱印

お参りの際は、こんな素敵な御朱印を受けることもできます。

吉田おでかけ 川越最明寺 虹御朱印

期間限定の虹色の和菓子と「虹」という文字の御朱印のセット。虹色はLGBTQのシンボルカラー。和菓子は川越の有名な和菓子屋、亀屋さんとの共同開発です。

 

 

撮影/水島智子

 

さて、この素敵なお寺で、先日、特別なイベントが行われました。その時の写真がこちらです。

 

吉田さんおでかけ 川越最明寺「花まとい」イベント小川真理恵さん縦162280209_465739024636691_7818946361228329876_n -

撮影/水島智子

 

なんて美しい!この方は。プロのフィギュアスケーターです。華やかなアイスショーに出演されており、わたしもよく拝見しています。

小川さんは子供のころ、当時川越にあったスケートリンクに通っていたこともあって川越に親近感があったのだそうです。コロナ禍でアイスショーが行われなくなって沈んでいた気持ちを払拭するため、このイベントにモニターとして参加しました。

 

吉田さんおでかけ 川越最明寺「花まとい」イベント小川真理恵さん集合写真

撮影/水島智子

 

イベントの名前は「花まとい」.

好きな着物をレンタルして、着付けとヘアメイクをしてもらい、髪にお花を飾って、お寺という非日常の空間の中で記念撮影をします。「れんたるきものや 寛 kan」の大島寛子さん(着付け・写真左)、「緑美」の掛札恵美子さん(ヘアメイク・その隣)、「Angelique」の中尾景子さん(フラワーアレンジ・写真右)の三人のコラボで行われます。この日の撮影は、プロの写真家の水島智子さんでした。

 

 

吉田さんおでかけ 川越最明寺「花まとい」イベント小川真理恵さんと花手水

撮影/小川真理恵さんのお母様の真弓さん

 

コロナ禍の中で、成人式や卒業式など「ハレの日」の行事が中止になってしまった若い方を元気づけるためにはじめられたものですが、年齢制限はもちろんないので、たとえば結婚記念日や長年勤めた会社を退職した記念など、人生の節目に特別な写真を撮ってみるのもよいのでは。実際に、還暦記念の写真を撮られた方もいらっしゃるとか。一生の宝物になりそうですね。

 

 

吉田さんおでかけ 川越最明寺「花まとい」イベント小川真理恵さん後ろ姿

写真/水島智子

 

料金は、すべてこみで11万円。ちょっと高価かなと一瞬思いますが、きものレンタル、着付け、ヘアメイク、フラワーアレンジ、プロによる撮影、撮影場所への謝礼など、すべて別々に手配したら、もっともっと費用がかかるはず。むしろ、このお値段はかなりお得だと思います。

 

 

吉田さんおでかけ 川越最明寺「花まとい」イベント小川真理恵さんと副住職

撮影/水島智子

 

副住職さんと一緒に記念撮影。

 

※このイベントは基本的に最明寺で行われますが、お寺の行事がある場合は、別の場所になることもあります。

 

最明寺に関する情報はこちらの最明寺のHPをごらんください

 

「花まとい」に関する問い合わせ先

インスタグラム @hanamatoi.kawagoe

フェイスブック

 

連絡はこれらのDMから

 

 

 

𠮷田さらさ 公式サイト

http://home.c01.itscom.net/sarasa/

個人Facebook
https://www.facebook.com/yoshidasarasa

イベントのお知らせFacebook

https://www.facebook.com/yoshidasarasa2

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