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おうちで楽しむ、京の味と物 ㊺抹茶の豊かな香りと上品な甘さが魅力のグリーンティー「柳桜園茶舗」

小原誉子

小原誉子

「京都観光おもてなし大使」&旅ライター
アナウンサー、テレビ番組プロデューサーなどを経て、集英社「エクラ」などのライターに。
2011年より京都に在住。
京都など、日本の文化・観光情報を伝える
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おうちで楽しむ、京の味と物

 

おうちにいながら京都気分に浸れる、『おうちで楽しむ 京の味と物』をご紹介しています。インターネットや電話などで、全国どこからでも注文できます。

 

第45回

抹茶の豊かな香りと上品な甘さが魅力のグリーンティー「柳桜園茶舗」

 

コロナ禍の今年、家で過ごす憩いのひとときに楽しみをもたらしてくれたのが、明治8年創業の「柳桜園茶舗」の「清涼糖抹茶 グリーンティー」。

水を注ぎ冷茶として、暑い夏に何度も味わいました。

また、水を少な目にして、シロップを作り、かき氷に掛けたり、白玉に垂らし、きな粉をふりかけ和風スイーツを作ったり…。本当にこの夏、私の楽しみな味でした。

 

子供の頃から、甘いグリーンティーは大好きでしたが、ここの品は、抹茶の味を知る大人を十分に満足させるもの。なんでも上質の抹茶とグラニュー糖をブレンドした後、さらに石臼で2度挽きしているとのこと。

微粒のグラニュー糖の上品な甘さと芳醇な抹茶の絶妙なハーモニー、そして粉っぽさが一切ない滑らかさなどに、すっかり心奪われてしまったのです。

 

これは秋になっても味わいたい…と思い問い合わせると、店頭からは姿を消しても、年間を通じ販売できる状態と伺い、ひと安心。お湯を注いでホットグリーンティーも楽しみになります。

 

 

さて、骨董店や美術ギャラリー、書に関わる炭や紙を商う老舗などが連なる大人の散歩道「寺町通」から、二条通を少し西に進んだ場所に店を構える「柳桜園茶舗」。

京都らしい趣漂う店構え、ガラス戸の奥には、昔ながらの店員が座って販売する坐売スタイルの畳敷の造りが広がります。

 

棚にズラリと並ぶ茶壷…なんとも品格漂う姿です。

そもそも裏千家をはじめ三千家御家元の好みを揃える「柳桜園茶舗」。

利休ゆかりの「大徳寺」の御用も担う京都屈指の茶舗のひとつです。

茶の湯を嗜む人たちにとって、ここのお茶は特別なもの。

京都を訪れるたびに品を求め、立ち寄る茶人も多いそう。

 

 

店の奥には、石臼が並ぶ工房あり、訪れたときは4代目店主である伊藤寛和さんが作業中。

電動の石臼は、人が行う如くゆっくりとしたスピードで動き、挽けるのは、1時間に40gほどの抹茶だとか。品によって石臼の動く速度は微妙に調整されるそう。空気に舞う抹茶の微粒子でマスクや白衣を緑色に染めながら、じっと石臼の動きに耳を澄ませます。

 

宇治川の河川敷の提携茶園で大切に育てられた茶葉は、出荷直前に挽き、梱包されます。手間のかかる昔ながらの方法が、多くの人を魅了する風味豊かな抹茶を生み出すのです。

 

 

もちろん抹茶以外にも、玉露、煎茶、ほうじ茶などの家庭で日常的に味わう日本茶も揃います。ここで、お客は、好みを伝えると、そのお茶を淹れてくださり、実際に試飲も…。

ゆっくり味わいながら、自分好みのお茶を見つけるのも楽しみに…。

 

 

様々な品の中で、幅広い年齢層に愛されているのが、「かりがねほうじ茶 香悦」。

鳥獣戯画のデザインの缶や袋もここならではのもの。

贈答品にも喜ばれる品のひとつです。

 

 

お店で試飲させていただくお茶は、いずれも本当に美味しく感じます。

お茶の味わいは、淹れ方ひとつと言われますが、どうも美味しく淹れられない、せっかちでずぼらな私。

 

心を込めてお茶に寄り添うようにを…心がけ「かりがねほうじ茶 香悦」と大好きな「グリーンティー」を購入。

 

遠方の方は、直接お店に電話して、注文も可能。

また、「京都生活」のサイトを通じお取り寄せもできます。

 

コロナの拡大も抑えられ、安心して旅ができる日を心待ちにする毎日。

京都を訪れた折には、ぜひお気に入りのお茶との出会うため「柳桜園茶舗」を訪れてはいかがでしょう。

 

 

「柳桜園茶舗」

京都市中京区二条通御幸町西入ル

☎ 075-231-3693 FAX 075-231-2118

営業時間9:00~18:00

日曜休み

 

お取り寄せは「京都生活」

 

 

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http://blog.goo.ne.jp/mimoron

 


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