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漢方薬のふるさと 奈良の薬草園と薬草料理のお寺を巡る/後編

吉田さらさ

吉田さらさ

寺と神社の旅研究家。

女性誌の編集者を経て、寺社専門の文筆業を始める。各種講座の講師、寺社旅の案内人なども務めている。著書に「京都仏像を巡る旅」、「お江戸寺町散歩」(いずれも集英社be文庫)、「奈良、寺あそび 仏像ばなし」(岳陽舎)、「近江若狭の仏像」(JTBパブリッシング)など。

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日本の漢方薬のふるさと

奈良の薬草園と薬草料理のお寺を巡る/後編

 

漢方薬と薬草を巡る奈良の旅、2日目のハイライトは、

かつて推古天皇が薬草猟りをしたとされる宇陀(うだ)地域にある、

大願寺というお寺でいただく薬草料理です。

 

さらさ_漢方_後01

写真提供/奈良県「漢方のメッカ推進プロジェクト」

 

1615年の大坂夏の陣以降、織田信長の次男である織田信雄(のぶかつ)が、大宇陀を治め、このお寺は、その織田家に信仰された祈願所でした。

かつては宿坊でもありましたが、独自の薬草料理が評判となり、

現在はお料理だけを出していらっしゃいます。

 

さらさ_漢方_後02

写真提供/奈良県「漢方のメッカ推進プロジェクト」

 

ずらりと並ぶお料理の数々。他の寺の精進料理とは、見た目も素材も一味違います。

地元産の野菜や薬草をふんだんに使ったお料理は、

繊細な味わいで、見た目も美しく、体にも優しいと、よいことづくめ。

 

さらさ_漢方_後03

写真提供/奈良県「漢方のメッカ推進プロジェクト」

 

特に、吉野本葛を使用した「葛の刺身」は、「秒単位で味が落ちる」ということで、出来たてをいただけますが、これがぷるぷるモチモチの食感で、他にはない美味しさ。

また、珍しい薬草のてんぷらや黒米御飯も、思いのほか食べやすいと大好評でした。

事前予約をすれば、少人数でもいただくことができます。

 

さらさ_漢方_後04

写真提供/奈良県「漢方のメッカ推進プロジェクト」

 

さらさ_漢方_後05

写真提供/奈良県「漢方のメッカ推進プロジェクト」

 

大願寺の情報はこちらです。

http://www11.plala.or.jp/mrfitfuls/daigangi.htm

 

お寺の近くには、森野吉野葛本舗という会社に併設された、

森野旧薬園という薬草園もあり、食後のお散歩に最適です。

こちらは、東京の小石川植物園と並ぶ日本最古の薬草園で、江戸時代に作られたもの。

約250種類の薬草が目を楽しませてくれます。

 

さらさ_漢方_後06

写真提供/奈良県「漢方のメッカ推進プロジェクト」

 

森野吉野葛本舗ホームページ

http://www.morino-kuzu.com/

 

今回はツアーでしたが、この記事内でご紹介した場所は、

いずれも、事前予約をすれば個人でも訪問することができます。

 

取材協力・情報提供/奈良県「漢方のメッカ推進プロジェクト」

 

 

吉田さらさ 公式サイト
http://home.c01.itscom.net/sarasa/

吉田さらさ Facebook
https://www.facebook.com/yoshidasarasa

吉田さらさ イベントのお知らせページ
https://www.facebook.com/yoshidasarasa2

 

 

 

 

 

 

 

 

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