韓国・江陵(カンヌン)で、いざ、四大陸フィギュアスケートを観戦!

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寺と神社の旅研究家。

女性誌の編集者を経て、寺社専門の文筆業を始める。各種講座の講師、寺社旅の案内人なども務めている。著書に「京都仏像を巡る旅」、「お江戸寺町散歩」(いずれも集英社be文庫)、「奈良、寺あそび 仏像ばなし」(岳陽舎)、「近江若狭の仏像」(JTBパブリッシング)など。

こんにちは。寺社部長の吉田さらさです。
いつもは、お寺や神社の旅に関する情報を中心に記事を書いていますが、
今回は、わたしが愛してやまないフィギュアスケートがテーマの番外編です。

 

2017年2月14日~2月19日、韓国の「江陵(カンヌン)アイスアリーナ」という真新しい施設で、「四大陸フィギュアスケート選手権2017」が開催され、わたしは16日~19日の4日間、こちらに通って観戦しました。

吉田さらさフィギュア

16日は女子ショート、17日は男子練習、アイスダンスフリー、男子ショート

18日はペアフリー、女子フリー、19日は男子フリー、エキジビションという盛りだくさんなスケジュールをこなし、例年以上に見ごたえたっぷりの試合を堪能しました。

吉田さらさフィギュア

なぜ今回の四大陸選手権はこれほど盛り上がったのか。

それは、ここ、江陵アイスアリーナが、いよいよ来年に迫ったピョンチャンオリンピックでも使われる会場だからです。そのためこの大会は、オリンピック出場を目指す選手たちにとって、実際のリンクで滑り具合を試すチャンスとして重要でした。

吉田さらさフィギュア

 

四大陸選手権は、アフリカ、アジア、オセアニア、アメリカの四大陸の選手が集まって開催される大会で、ヨーロッパ選手権に対応するものです。ISU(国際スケート連盟)公認の試合のひとつですが、最も重要な試合である世界選手権と日程が近いこともあり、普段は、必ずしもすべてのトップ選手が出場するわけではありません。しかし、今年はオリンピックのテスト大会ということで、どの国からもトップレベルの選手が出場。ジャッジや観客の前で今できる最高の演技を披露しました。

吉田さらさフィギュア

 

まずは女子。現在、世界のトップにはロシア人選手が多く、ロシアはヨーロッパ選手権に参加するため、四大陸選手権には出場しません。全日本チャンピオンの宮原知子選手も、股関節の疲労骨折のため、大事を取って欠場しました。そのため、日本からは全日本2位の樋口新葉選手、同3位の三原舞衣選手、そして、宮原選手の代わりとして、全日本5位の本郷理華選手が出場しました。樋口さんと三原さんは、どちらも難しいジャンプを飛べる優れた選手ですが、まだ若く、大きな試合での経験は不足しています。本郷さんはここ何年か国際試合で活躍しているものの、今シーズンはもうひとつ調子が悪い。ということで、どんな結果が出るのか少し心配でした。これまで四大陸選手権と言えば、複数の日本人選手が表彰台に上がり続けてきたものですが、今回は、ひとつでも日の丸が上げられるのかしら?

吉田さらさフィギュア

ショートでは樋口選手、本郷選手が不調で、三原選手だけが僅差で4位という逆転表彰台の可能性もありそうな位置につけました。

そしてフリー。三原選手の演技は完璧で、他の有力選手を抑え込んで優勝しました。今年本格的にシニアデビューし、グランプリシリーズの初戦、アメリカ大会でいきなり3位になったときは「やややっ、このジャンプがうまい子は何者?」という感じでしたが、全日本3位、そしてこの四大陸選手権の優勝で、「わたしもオリンピック代表の有力候補よ」と名乗りを上げた形です。ショートとフリーの合計は200.85点。これまで日本人女子で200点を超えたのは、浅田真央選手、安藤美姫選手、宮原知子選手の3人。つまり三原選手は、この点数でいきなりトップ選手の仲間入りを果たしたわけです。しかし、真ん中に上がる日の丸を見つめる三原選手の笑顔はまだあどけなく、あと一年かけてどんなふうに成長して行くかが楽しみです。

吉田さらさフィギュア

YUTAKA/アフロ

 

男子の闘いは、技術革新という点では、間違いなく史上最高レベルだったと思います。
女子と違ってアメリカ、アジアの選手が強いため、スペインのフェルナンデス以外のほとんどの有力選手が出場し、それぞれが持っているワザをすべて使い切っての死闘が展開されました。あれほどたくさんの4回転ジャンプを目の前で見ることになるとは!

吉田さらさフィギュア

 

3位になった宇野昌磨選手はショート、フリー合わせて3種類6本の4回転ジャンプ、2位の羽生結弦選手は3種類5本、優勝したネイサン・チェン選手(アメリカ)は4種類7本。もはや3回転の方が少ないというものすごいジャンプ構成です。ついこの前までは、3本も4回転を飛べば十分優勝できたはずですけど……。

吉田さらさフィギュア

YUTAKA/アフロ

吉田さらさフィギュア

 

帰国して録画を見ると、あまりの急激な進化ぶりに、解説者たちも唖然としている様子。ゲストコメンテーターの高橋大輔さんも、「羽生選手とチェン選手の闘いに関しては、もはや『恐ろしい』という言葉しかない」と述べていました。しかし、こういう流れだと四回転に集中せねばならず、どうしても表現面に振り向ける体力が不足しがちになり、大ちゃん全盛期のころのようなアーティスティックな演技が少なくなっていく点が懸念されます。四回転バトルは素晴らしいですが、リスクも高いです。選手の皆さん、どうかケガには気をつけてくださいね。

 

 

つづいて、江陵の街並みや現在行われているイベントなどについて紹介します。

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第54回
韓国・江陵(カンヌン)で、いざ、四大陸フィギュアスケートを観戦!

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