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ボリビアのウユニ塩湖で会った日本のスーパーアンチエイジャー先輩たち

東京—ウユニ 10561 miles

井原さん ウユニ地図

地図制作:Marina Ihara

 

 

一昨年母が亡くなり、昨年息子が就職、娘も20歳となった昨年春のこと・・・

「そうだ!ウユニ塩湖に行こう!」

 

井原さん ウユニ塩湖

 

と決意しました。

それまで世界97ヶ国を旅してきましたが、南米はブラジル以外に行ったことがありません。

ウユニ塩湖の美しい画像を見るたびに

 

「いつか行きたい」

 

と思っていましたが、ボリビアまで北米経由で約30時間という遠さ。当然、費用もかさむため、なかなか行き着けないでおりました。

さらに、ボリビアの玄関口、ラパスからウユニ塩湖というルートは、標高3700m から4000mと富士山より高い土地を延々とゆく旅。

健康かつ強靭な体力がないと楽しむことはできません。

 

「アラフィフでウユニまで行くのは冒険だな。ま、今行くのがぎりぎりくらいじゃないか」

 

大学の同級生で旅行社を経営している松山くんに手配を頼んだところ、いきなりこのようなことを言われ、大ショック・・・。

 

「子育てや仕事で忙しくしている間に、高地に行くのを心配されるほど年になってしまったのか・・・」

 

まるで玉手箱を開けた浦島太郎の気分です。

 

高山病について、さんざん脅されたため、旅の仲間たちとミウラ・ドルフィンズへ行き、高所テストを受けることに致しました。

*ミウラ・ドルフィンズというのは、プロスキーヤーであるあの有名な三浦一家が経営をされているトレーニングルームです。

ミウラ・ドルフィンズ

http://www.snowdolphins.com/

 

 

テストでは、登山に必要な脚力があるか測定するほか、標高4000m と同様の酸素濃度にした部屋に入り、椅子に座ったまま20分、踏み台上り下り20分、睡眠30分と、約一時間を過ごします。

その間、指先につけた機械で、血液中の酸素濃度の推移をはかり、どういう状態のときに、酸素が足りなくなるかを測定します。

普段から呼吸が浅い人は、安静時でも酸素濃度が低くなりますし、正しい呼吸法ができていなければ、ちょっと動いただけで酸素濃度が下がります。

 

睡眠時は、呼吸が浅くなること、呼吸数が低下することによって酸欠のリスクが増します。 肺活量は、学生時代から比べると大分落ちていましたが、肺機能は30代、脚力は20代というまあまあの結果が出ました。

二年ほど前から、できるだけ運動するようにしていたのが良かったのかもしれません・・・

それが、甘い認識だったことがこのお話の最後にわかります・・。

ただ、睡眠時には、酸素量が少なくなる傾向があることがわかりました。

 

「朝、起きたときに頭痛がするかもしれません。頭痛やめまいがしたら、深呼吸をしながら、ゆっくりと動くといいですよ」

 

とトレーナーからアドバイスをいただき、いざ出発!

 

せっかく南米まで行くのですから、マチュピチュにも行こう!ということになり、

 

成田〜北米のサンノゼおよびダラス経由〜ペルーのリマ〜

ウルバンバ(標高 2800m )〜ハイランビンガムという列車で

マチュピチュへ(標高2400m)〜クスコ(標高 3400m )〜ボリビアへ

移動してラパス(標高 4000m )〜ウユニ(標高 3700m )〜ラパス

 

という高度順応しつつ移動する2週間あまりの旅程となりました。

 

 

ペルーでは、すっかり世界的に有名になったスーパーフードの取材をたっぷりとしてきましたが、それは改めてご紹介致します。

今回は、ペルーを飛ばして、ウユニ塩湖での感動の出会いについてのお話です!

 

ペルーは無事にこなしたものの、ボリビアに入った当日、もっとも標高の高いラパスで、メンバーのうち二人が高山病になりました。

ひとりは頭痛と呼吸困難、めまいなどの症状が強く現れ、歩くこともできなくなり救急病院へ搬送。もうひとりも頭痛や下痢を伴う症状に悩まされ、病院へ。 高所に行ったときの注意事項である、

 

「よく眠る」「水分をマメに取る」「お腹いっぱい食べない」「お酒は控えめに」「ゆっくり動く」

 

を真面目に守っていたのにもかかわらずです。

 

(こんな状態でウユニ塩湖に全員で行き着けるのだろうか?? )

 

救急病院へ行ったふたりの友人の帰りを待ちながら、ウユニ塩湖へ移動する前の晩は、ほとんど寝ることもできませんでした。

幸運だったのは、標高が高い土地だけに、高山病専門医がいたこと。

無事にふたりともホテルに戻り、ヨロヨロとウユニに到着。

そこで、もうひとつの日本人グループと合流し、一緒に観光ということになっておりました。

 

そのグループのメンバーこそ、私の人生を変えることになった4人のスーパーアンチエイジャーの女性でした。

 

井原さん 先輩たち

撮影:SACHIKO SUGIMURA

 

 

年齢は、65歳、73歳、74歳、76歳。

全員、*日本マスターズ水泳協会の登録競技者として世界各国の大会に出場してはメダルを獲得している現役水泳選手であり、水泳だけではなく、それぞれにテニス、ダンス、登山、ダイビングを趣味とし、週に3回以上は運動をしているという偉大な方々でした。

 

「高山病ねえ・・・。なったことないなあ。

ネパールで一週間のトレッキングしたときも大丈夫だったわよねえ」

「さすがにラパスに到着したときにくらっとしたから、

一泊目はお酒を控えたの。ワイン4本でやめといたのよ」

 

・ ・・ワイン4本って、おひとり一本じゃありませんか・・・

心肺機能だけではなく、なんて丈夫な肝臓!

 

ツワモノたちの話に、恐る恐る旅をしてきた軟弱アラフォー&アラフィフ4人とも呆然です。

すっかり怖れ入った私は、すぐに弟子入りをし、パシリます!と申し出ましたが、なんせ先輩方の方がお元気なので、なにかとお世話をされる始末です。

 

井原さん 先輩たち2

 

先輩方、歩くのも早いし、よく食べるし、よく飲むし、なにより好奇心でキラキラ輝いていらっしゃいます。

 

「野菜不足」と思えば、言葉の通じない市場へ行き、空豆とか野菜をごっそり買い込んで、ホテルで野菜三昧およびワイン宴会。

さすがに世界中の試合を渡り歩いているだけあって、チームワークも素晴らしく、宴会の段取りも流れるよう。

 

「な、なにかお手伝いを」と言っても、手を出す隙もありません。

 

井原さん ウユニ塩湖ホテル宴会

 

バーに置いてある中でも、一番美味しいワインを注文され(昼間でしたが・・)

「飲んで飲んで。食べて食べて」 と次々に勧められ、

 

(先輩方がこんなに食べて飲んでいるのに、若輩の私が断るわけにはいかない・・・)

 

という体育会系新入生のような気持ちで、お話を伺ううちに、

あふれるような喜びが胸の奥からふつふつとあふれてきました。

 

出発前は「ボリビアの高地を旅行するのは、年齢的にぎりぎり」などと言われ、

「ああ、60歳になったら、旅行もムリなのかなあ」なんて思っていたところ、

先輩方のおかげで

 

(ちゃんと鍛えておけば、80歳くらいまでは楽勝で大丈夫なんだーーー!)

 

と実感できたからです。 先輩方は、強靭なだけではなく、全員ナイスバディ。

フラダンスとベリーダンスをずっとやっていらしたNさんに至っては、腹筋が割れているほどの見事なお身体・・・。

しかも、みなさまお肌もツヤツヤです。 ユーモアに富み、話題も豊富、そして頻繁にご旅行できる財力もあり、まさに理想のアラセブン!

 

—共通していることは、週に3回の水泳 プラス別の運動—

 

さて、前述の通り、私はこれまで月に二回ほど運動をしているのが自慢でした。

なぜなら、大学卒業から25年くらいは、まったく運動をしてこなかったからです。

やっているだけでも偉いだろ、くらいの勢いでおりました。

ところが、今回、月に二回の運動ではまったく足りないことがわかりました。

 

「いつから水泳を始めたのですか?」

と腹筋美人のNさんに伺ったところ

 

「50歳くらいからなのよ。更年期の症状がひどかったとき、お医者様から勧められたの」 ということ。

 

なんとーーーー!

 

良かったーーーー!

 

手遅れじゃない!!!

 

 

ボリビアから帰国した翌日、さっそくスイミングスクールに申し込みました。

善は急げ、です。体力つけて、先輩方のように20年先も元気に旅行をしたいではありませんか!

かなづちのアラフィフで始めても、全然遅くない。

これからだって、強く美しい身体作りを一からできるんだということがわかったのが、今回の旅の最大の収穫でした。

 

井原さん 先輩たち2

 

 

井原さん ウユニ塩湖 像

 

井原さん ウユニ塩湖 夕暮れ

 

 

 

*一般社団法人 日本マスターズ水泳協会

http://www.masters-swim.or.jp/about.php

 

 

井原美紀ブログ  旅の記録 Let’s GO TO SEE THE WORLD!

http://ameblo.jp/surpriseenterprise/

 

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