羽田美智子
“自分磨き”のための大人の手習い Vol.9
女優の羽田美智子さんがフラワースタイリスト増田由希子さんに花あしらについて学んでいく大人の手習い。
前回に引き続き、今回も実践編。増田由希子流アレンジをご紹介します。
増田由希子流アレンジ2
初夏の庭をイメージしたブーケ。
俯瞰撮影を意識して、花に高低差をつけて束ねます
【仕上がり写真／増田由希子さん撮影】
増田流ルール
1脇花に実ものを加えると動きが出て、個性が伝わりやすい
2主役と脇役は形状が異なる花を。仕上がりに動きが出る
3真上からの撮影は横から光を当てて影を出すと深みが増す
「贈り物としてはもちろん、器に対して花材が少ないと感じたとき、花束にして飾るのもおすすめです。大好きなイングリッシュローズを主役に決めたら、淡いグリーンのころんとしたボリュームの出るビバーナム・スノーボールをたっぷり。１本の茎からいくつもの花が咲くスプレータイプは、床に置くと横に広がり、動きが出るのが魅力。真上から撮影することを意識して、バラの花の顔がしっかり見えるよう花の位置をずらして束ねます」
［花材］
バラ（アンブリッジローズ、ブラックティー）、ビバーナム・スノーボール、ビバーナム・ティナス、アストランティア
次ページで、アレンジがキマるワンポイントアドバイスをご紹介します。
ワンポイントアドバイス
1茎下部の下葉は処理する
主役、脇役ともに、花器の中に入ったり水につかる部分は、余分な葉を切り落としておきます。水の汚れの原因にもなり、つからなくてもむれてしまいます
2 手の中で重ねて束ねていく
仕上がりをイメージしながらグリーン→脇役→主役→脇役→グリーンの順に手中で重ねます（パラレルという束ね方）。最後にギボウシで全体を包むように
3ひもで結び茎をそろえてカット
麻のひもを上から下へと少しずつずらしながら、きっちりと結びます。茎はバランスを見て適当な長さにカット。今回は俯瞰撮影をするので、やや短めに
フラワースタイリスト＆インスタグラマー
増田由希子さん
「f plus」主宰。フラワースタイリスト、ワイヤー作家。雑誌などで暮らしの花を提案。大人気のNHK文化センターでの教室のほか、オリジナルの花器や照明の制作と、幅広く活躍。著書に『暮らしを美しく飾る花図鑑』（家の光協会）がある。fplus.s2.weblife.me/ instagram : nonihana_
次回は、いよいよ羽田美智子さんが花アレンジに挑戦します！
撮影／天日恵美子 ヘア＆メイク／木下 優（ロッセット） スタイリスト／坂本久仁子 構成・原文／向井真樹
