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春らんまんのヨーロッパを楽しむ

竹村和花

竹村和花

ミネラル水鑑定士協会(イタリア)公認水ソムリエ&水鑑定士(n.2689
2004年より 社)日本温泉協会にて6年間温泉コラムを連載。取材活動を通して日本の温泉が抱える源泉問題を知る。
2008年EUの地下水源の実情と法環境を取材調査するため現地に活動拠点を移す。
2019年フィレンツェ大学法学部で就学後、一時帰国中にミラノがロックダウン。
現在は日本からイタリアの生活で培った情報を発信中。
【所属】 社)日本旅行作家協会・正会員、温泉学会・理事

 

 

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こんにちは、水ソムリエ&飲泉師の竹村和花です。

今年のパスカ(≒イースター)は4月21日。この日を境に、いよいよヨーロッパの春が始まります!

日本では春の大型連休と言えばGWですが、イタリアの場合は“パスカに始まる聖なる1週間”。

このパスカ・ヴァカンスに、家族や友人たちと近隣国へと出かける人が多いのが特徴です。

今日は春らんまんのヨーロッパをテーマに、オススメのディスティネーションをお届けしていきます。

 

<春の光が降りそそぐスイス-レマン湖―>

ヨーロッパの中心部にあるスイスは、ヨーロッパの屋根と言われるアルプス山脈を抱える人気の旅先。

国土の大半が山岳地帯というスイスにとって、春から夏に向かうこの時期は一年で最も華やかな季節です。

中でも、降りそそぐ太陽の光を浴びて輝く湖水地方は、春夏にこそ訪れるべきエリアと言えます。

特にスイスの西エリア、フランスとの国境にあるレマン湖の周辺には、ローザンヌやモントルーといった華やかな町が点在し、春めく湖水リゾートの町ならではのゆったりとした旅時間が満喫できます。

 

旅のアクセス・ルートは、スイス鉄道網の中でも景勝地が続くゴールデンパスラインがおすすめ。

山あり谷あり、起伏にとんだスイスならではの風景の中を半日かけて移動する鉄道旅行です。

湖水リゾートの名にふさわしく、1週間単位の長期滞在にふさわしいアクティビティが幾つも用意されています。例えばモントルーからは遠足気分で楽しめるチョコレート・トレイン。ローザンヌなら湖水クルーズや花畑と雪山のコントラストを楽しむツアー。またワイナリーを訪ねるプライベート・ツアーなど。

 

レマン湖周辺エリアの現地語はフランス語が中心ですが、多言語国家スイスらしくドイツ・イタリア・英語と併せて4カ国語での解説が付くことから、ヨーロッパ各地の旅人と旅の思い出が共有できます。

 

 

<スイス鉄道旅行の要所-インターラーケン>

次に紹介するインターラーケンは、スイスの真ん中、ブリエンツ湖とトゥーン湖をつなぐ平野部にあります。

ここはグリンデルヴァルドやユングフラウ・ヨッホ、アイガーに向かう交通の要所として知られています。

滞在地としての魅力は、交通起点としての地の利の良さと、現地での暮らし時間を楽しみたい方に必要なコンテンツが全て整っている点です。

 

近隣への観光なら、木彫りの町・ブリエンツや湖に映える城の町トゥーンがありますが、こうした湖周辺の町へは鉄道だけでなく遊覧船クルーズを使った日帰り旅行も楽しめます。またパラグライダーでスイスらしい風景を空から眺めるアクテビテイに参加したり、ハーダークルムの展望台では、アルプスの山並みの眺望と眼下に美しい湖を一望できる立体的なパノラマを体感することができます。

 

滞在中は、中世の町並みが残るエリアで暮らし時間を過ごしながら、ユングフラウを望む公園や大型のショッピングモールにお散歩したり、おしゃれなカフェやレストランでほっこりとした時間が過ごせます。

 

 

<季節をさかのぼる旅 ―ツェルマット・マッターホルン―>

さて、最後に。春夏のスイスで一番のおすすめはツェルマットとマッターホルン。

青く澄んだ空に、月夜の紺碧に、孤高の牙をむくマッターホルンの姿は、ふもとの町に住む人々にしか味わえない醍醐味です。古くから山岳リゾートとして人気の高いツェルマットは、数週間単位で滞在する旅人向けのコンテンツが充実しています。

 

アクセス・ルートでは、目的地ツェルマットに向けて6時間以上もの時間をかけて鉄路を行く氷河特急が有名ですが、日本からのツアーで乗る氷河特急の乗車時間は最大でも2時間弱。更にその間に食事を済ませるといった旅程が多く、この特急最大の魅力を体験することは不可能です。ですので、プライベートでスイスを訪れるなら是非サンモリッツから始まる約6時間の鉄道旅行を楽しんで頂きたいと思います。

 

氷河特急の魅力は変化に富んだ美しいスイスの車窓風景。始発駅サンモリッツを出発してから、車窓には春のうららかなスイスの風景や山あいの険しい断崖絶壁。さらに山岳部に突入しジグザグ登坂が始まると、ふもとの村で開く花の木々を遠くに見ながら、ボタン雪の中を進みます。こうした季節をさかのぼるような車窓の風景や断崖に掘られたトンネル、深い谷にかかる陸橋群を抜けて白い巨石が連なる渓谷を行くさまは圧巻です。

 

 

次ページには、おすすめの水と飲み方のご紹介。

今月のおすすめ銘柄 

天然水

南アルプス山系を水源とするミネラル・ウォーターの採水地は静岡県焼津市。『はてしなく自然飲料を追求する』を企業スローガンに掲げるサンガリアから販売されています。ミネラルと味わいのバランスがよく、そのままで飲むのはもちろん、お料理用の調理水としても、お茶・コーヒーを入れる仕込み水としてもおすすめです。「赤ちゃんのミルク作りなどにもご利用頂けます」とするメーカーのコメントからは、自信のほどが覗えます。

【水タイプ】

産地泉源:日本/静岡県・焼津市

湧水温度:未記載

水タイプ:無発泡

知覚ほか:無臭/pH 7.5

ミネラル:ナトリウム:8.9mg,カリウム:1.1mg,カルシウム:24mg,マグネシウム:2.4mg ※メーカーによる分析(per.L)

 

 

【水ソムリエの飲み方レシピ】

気候が温かくなってくると、ウォーキングやジョギングなどカラダづくりをスタートされる方も多いのではないでしょうか。こうした運動をはじめられる時には、必ず水分補給用のミニボトルを携帯して下さいね。

またカラダづくりにぴったりなヘルシー・ミールが春野菜。太陽の光りに恵まれた野菜を短冊切りにして、グリルするだけで野菜本来のもつ旨味がぎゅっと凝縮します。日本なら、キッチン・コンロの魚焼きグリルを活用すれば手軽に挑戦できます。グリル鍋にオリーブオイルを引き、軽くパン粉を敷いて野菜をざっくり入れて、最後にパン粉と2-3つまみの塩コショウ・ハーブで味付けすれば手軽で美味しいライトミールができあがります。あっさりシンプルなグリル野菜には、無発泡の水がとてもよく合います。

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