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https://ourage.jp/life/interview/233604/

宮沢和史さんが思う、健康の近道とは?(インタビュー/前編)

前回、2019年のインタビューでは、持病の悪化で一時は引退も考えた宮沢さんが、歌手活動を再開するまでのいきさつを聞いた。

活動を再開してからは無理をせず、健康に気を配り、自分のペースで音楽に向き合ってきた。

1月20日に発売された1年8カ月ぶりのアルバム『次世界』には、そんな宮沢さんの、こんな今だからこそのメッセージが詰まっている。

 

撮影/萩庭桂太 取材・文/本誌編集部

宮沢和史さん写真

宮沢和史さん

Profile

みやざわ・かずふみ●1966年1月18日、山梨県生まれ。1986年にTHE BOOMを結成。原宿の歩行者天国でライブを重ね、1989年にデビュー。『星のラブレター』『島唄』『風になりたい』など多数のヒット曲と14枚のオリジナルアルバムを残し、2014年にTHE BOOMを解散。その一方、ソロ名義で5枚、多国籍バンドGANGA ZUMBAとして2枚、アルバムを発表している。2021年1月20日にニューアルバム『次世界』をリリース。https://www.miyazawa-kazufumi.jp/index.html

 

悪い部分を集中的に治すより

生活習慣を変えるほうがいい

 

インタビューの日、見本誌として持って行った『MyAge 2020 冬号』のメインテーマは「肺活」。

宮沢さんはパラパラとめくって、「あ、(森山)良子さんだ」とページに目を留めた。同じ歌手として「肺活」について聞いてみると・・。

 

「実は僕、子供の頃からぜんそくを患っていたので、ちょっと違和感があると心配になりますね。大人になってからも2回入院してるんです。なので肺は本当に怖い。発作がきちゃうと歌うどころじゃないんで」

 

が、今は持病の首の頸椎ヘルニアのため、昔よりも体に気を使うようになり、ぜんそくの発作も出ないようになったとか。

 

「体って、全体の歯車が噛み合ってくるといいんですよね。悪い部分を集中的に治すより、たくさん歩くとか部屋の換気をするとか、生活習慣を変えるほうがいい。

肺や首の周辺だけを疑うのでなく、基礎体力をちゃんとつける。すると姿勢が良くなって首への負担が減り、首への負担が減ると、猫背にならないから、肺も開いてくるんですよ。

歌手なので加湿も大事だと思うけど、逆にカビや細菌をばらまくこともあるようで、加湿器のかけ過ぎもあまりよくない。

何もしないのもよくないし、やりすぎもよくない。ストレスも含め、過不足のないゼロの状態にしておくのが健康の近道なのかなと思って生活しています」

宮沢和史さん写真

ヘルニアが悪化したのかと思っていた手のしびれも、パソコンに向かう際、デスクの右下に台を置いて、低い位置でマウスを操作するようにしたら、3日後には治っていたそう。

 

「ちょっとしたことで人間のバランスってのは保たれているんだなと思いました。

あと、僕は今2カ月に1度ぐらい整骨院の先生のところに通っているのですが、先生と会話するだけで元気になった気がします。

今は何でも検索すれば答えがいっぱい出てくるけど、出てき過ぎてよくわからない。健康は、特に第三者の意見というか、アドバイスしてくれる専門家を見つけるのが意外と大事かもしれませんね」

宮沢和史さん全身写真

このコロナ禍での活動といえば、最初の緊急事態宣言が発令された2020年4月、宮沢さんは公式ウェブサイトのトップページに「MIYAZAWA VOICE」というコーナーを作り、短いメッセージと弾き語りの歌を届けることにした。

 

「僕はSNSもやっていないので、最初は近況報告というか、元気な声を聞いてもらおうと思って、『みなさん、いかがお過ごしですか?』って始めたんです。

そして感染者の数とか、日々、状況が変わっていく中で『今はこの歌が歌いたい』とか『この歌を歌ったら元気になる人が多いかな?』というものを選んで、短く、その歌の一番言いたいことを抽出して歌っていました。

そうすると自分もスッキリするんですよね。わだかまりが少し取れたような。聴いてくれる人もそうなってたらいいなと思っています」

 

その3回目に「音楽っていいなぁと思うのは、こうやって1人でいる時も、歌を歌い始めれば、そこに音楽が生まれるということ」と語っていた宮沢さん。新しいアルバムの中には『歌い出せば始まる』という歌が入っている。

 

「体を壊して、もう歌の世界はいいかなと思って、一度、全部脱ぎ捨てたあとに実感したんです。何かに執着したり、たくさんの物を持たなくたって、歌えば始まるし、音楽が始まれば景色が変わるなって。

自分が一番やりたいものは、何を奪われてもまた始まるってことを、コロナで再認識したかもしれません」

 

(アルバム『次世界』と、息子である宮沢氷魚さんへの思いを語った、インタビュー後編はコチラ

 

『次世界』

宮沢和史アルバム「次世界」ジャケ写

2020年という『特別な今』を捉え、未来へ向かおうとする作品4曲に加え、ライブで披露した詩の朗読、沖縄民謡『白雲節(しらくむぶし)』を訳してアレンジした『白雲の如く』、1998年長野パラリンピックで歌唱した『旅立ちの時』の新録音源などを収録。(2500円+税/よしもとミュージック)

宮沢和史「次世界」Type-A

2020年の宮沢さんを追いかけたドキュメンタリーDVDとブックレットが付いたType-Aは5000円+税。

 

 

 

 

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