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手の不調の症状と対策/後編

手の不調は初期のうちにケアしておくと将来の変形も防げるそう。症状によって治療法も変わるので、気になる人は自分の不調はどれに当てはまるのか、しっかり確認しておきましょう。今回も四谷メディカルキューブの菅野先生に伺いました。

 

 

手の痛み 菅野百合先生

菅野百合さん

Yuri Kanno

 

福島県立医科大学卒業。四谷メディカルキューブ 手の外科・形成外科・マイクロサージャリー。日本形成外科学会専門医。「つらい手指の症状を軽減させる医療を目指しています」

 

 

ドケルバン病

手首の親指側に腫れと痛みが生じる

 

〈症状〉手首の親指側に腫れと痛みが生じます。親指を伸ばしたり曲げたりすると痛みが増します。長時間パソコン作業をする人や、スポーツをしている人に多くみられますが、出産前後や更年期の女性にも多い症状です。

 

〈治療法〉安静が一番です。親指と手首に包帯やサポーターを巻いて親指の動きを制限するほか、冷湿布も効果があります。手によく効くステロイド剤の局所注入の効果が高く、最近では手術での治療は減りつつあります。

手の痛み ドケルバン病

[上]親指を内側に入れて握りこぶしを作り、手首を小指側に曲げると痛みを感じます

[下]手首の親指側にある2本の腱が腱鞘の部分で炎症を起こし、腱の動きがスムーズでなくなります

 

 

ばね指

指が動かしにくく
ばねがはねるような現象が

 

〈症状〉指が動かしにくく、動かそうとするとばねがはねるような現象が起きます。中指と親指に多いですが、どの指にも起こります。男性も発症します。

 

〈治療法〉局所の安静が第一。装具を当てて固定することもあります。今は、腱鞘内へのステロイド剤の局所注入で高い効果が得られるようになりました。これらの方法で治らないときや指が曲がったまま伸びないときは、腱鞘の一部を切り離す手術を行います。

手の痛み ばね指

[左]指は腱によって曲げ伸ばしでき、靱帯性腱鞘が腱の浮き上がりを抑えています

[右]指の付け根の腱鞘炎が進行すると、ばね現象が起こります

 

 

 

次は手根管症候群についてご紹介します。

手根管症候群

親指から薬指半分までの
範囲に生じるしびれ

 

〈症状〉親指、人差し指、中指、薬指の親指側半分から手のひらにかけてしびれがあります。手首の内側を強く押さえると、しびれが指先まで走ります。

 

〈治療法〉初期の段階ではビタミン剤の内服や、ステロイド剤による手根管内への局所注入が行われます。ステロイド剤の局所注入により劇的な改善がみられるようになってきましたが、これらの方法でも改善しない場合は手術を行います。

手の痛み 手根管症候群

[左]親指の付け根が痩せてきて、縫いものやボタンがけなどの細かい作業ができなくなったり、OKサインが作りにくくなります。痛みは明け方に強くなり、手を振ると楽になります

[右]手の感覚を担う正中神経が、手首にある手根管で靱帯や腱に圧迫されて神経麻痺が発生

 

 

次回は手のトラブルの予防法と、効果が期待できるサプリメントについてご紹介します。

 

 

 

イラスト/かくたりかこ 構成・原文/上田恵子

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