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冷えも腎臓によくないですか?/Dr.根来の体内向上プロジェクト

根来秀行

根来秀行

1967年、東京都生まれ。医師、医学博士。この連載から生まれた『ハーバード&ソルボンヌ大学 Dr.根来の特別授業 病まないための細胞呼吸レッスン』『ハーバード&パリ大学 根来教授の特別授業 「毛細血管」は増やすが勝ち!』(いずれも集英社)が好評発売中。ハーバード大学医学部客員教授(Harvard PKD Center Collaborator, Visiting Professor)、ソルボンヌ大学医学部客員教授、奈良県立医科大学医学部客員教授、信州大学特任教授、事業構想大学院大学理事・教授。専門は内科学、腎臓病学、抗加齢医学、睡眠医学など多岐にわたり、世界の最先端で臨床・研究・医学教育にあたる。

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いし こんにちは。ぐうたらライターのいしまるこです。
腎臓の専門医でもある根来教授による「腎臓よろず相談室」も、今回でいよいよ最終回ですよ。
最後の質問は山形県天童市のMさんより、
冷え性なのですが、冷えも腎臓によくないですか?
というご質問です。

 

 

根来 こんにちは。根来秀行です。
冷えを自覚している女性はとても多いですね。

 

 

いし ハイハイ! いしまるこもです!
「冷えは万病の元」とも言いますから、腎臓にもよくないんでしょうねぇ。

 

 

根来 そうですね。通常の環境レベルで、冷えが直接腎臓と関係するということではないですが、腎臓は毛細血管の集合体ですから、冷えて血流が悪いような状態だと毛細血管への血流も低下して、自ずと腎臓の負担になる可能性もあります。

 

 

いし やっぱりなー。

 

 

根来 冷えやすい人は、ハラマキをして腰まわりを冷やさないのもひとつの方法でしょう。

 

 

いし シルクなどの薄手の腹巻きもありますしね。
いしまるこも愛用していますよ。

 

 

根来 夜はゆっくり湯船に浸かることをおすすめします。

 

 

いし お湯の温度はどれくらいが適温ですか?

 

 

根来 お風呂の温度が熱すぎると、交感神経が優位になって、睡眠の妨げになってしまいます。お湯の温度はぬるめに設定しましょう。夏は38〜40度、冬は、38〜41度くらいが適温です。腎機能障害や血圧障害、高血糖がある人は、浴室の中と外の寒暖差があると危険なので注意しましょう。

 

また、入浴後におすすめなのはストレッチ。腹式呼吸をしながら腎臓のあたりに手を当てて、背中を反らしたり、前屈をすると、腰まわりのこわばった筋肉がほぐれて、腎臓の血流もよくなりますよ。

Dr.negoro_Ill

いし 今日からやってみます!

 

根来 腎臓はバックアップがしっかりした臓器だから、ある程度機能が落ちてきても、低空飛行ながらがんばれるんです。でも、限界を超えていったん破綻すると、一気に悪くなるんですね。だからこそ、普段から腎臓にやさしい生活習慣を心掛けることが大切なんです。

 

 

繰り返し述べてきた通り、腎臓は毛細血管のかたまりですし、体液を制御する臓器ですから、毛細血管ケアをすることが、腎臓ケアにつながります。

 

 

いし 毛細血管ケアについては、『ハーバード&パリ大学根来教授の特別授業「毛細血管」は増やすが勝ち!』に詳しいので、是非、参考にしてくださいね。

 

 

 

根来 それではみなさん、今日も素敵な1日を!

 

Dr.negoro_photo

 

(根来教授の体内向上プロジェクト「腎臓年齢を若く保つ!」は今回で終了です。
次回からは「副腎臓年齢を若く保つ!」が始まります。お楽しみに)

 

 

取材・文/石丸久美子 撮影/森山竜男 イラスト/浅生ハルミン

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