HAPPY PLUS
https://ourage.jp/doctor_blog/156592/

強い骨プロジェクト⑧最新NEWS カルシウムだけとっていても骨は丈夫にならない!

中村格子さん

中村格子さん

Dr.KAKUKOスポーツクリニック院長。医学博士。スポーツドクター。整形外科医。アスリートから一般患者までの診療にあたる。健康で美しい体をつくるエクササイズ指導にも定評がある

前回までの最新情報で、骨から送られる微小物質が若さをつくることや、骨の老化と見た目年齢がリンクしていることがわかりました。今回は、骨を丈夫にするのに大切なことについて、中村格子先生に教えていただきました。

 

強い骨プロジェクト⑧最新NEWS

 

カルシウムだけとっていても
骨は丈夫にならない!

 

アルカリ性食品の摂取と
骨への負荷運動が不可欠

「骨の健康にはカルシウムの摂取が大切です。しかしながら、カルシウムだけをとっていても強い骨にはなりません」

 

以前にスウェーデンの栄養に関する調査で、牛乳を多く摂取している人ほど、骨折リスクが高いという結果が発表されました。

 

「私はこれを、牛乳からカルシウムを補給するのが無意味だということではなく、カルシウムを骨に定着させる、ほかの栄養素や運動が不足しているのだと考えています」(中村格子先生)

 

食品には体内で酸性を示すものと、アルカリ性を示すものがあります。

「私たちの体は酸性やアルカリ性のどちらかに偏りすぎないのが理想です。酸性食品を多くとりすぎると、血液が酸性に傾き、それを中和するために、骨に含まれるアルカリ成分(カルシウム)が使われ、骨が弱くなるという報告があります。つまり、丈夫な骨をつくるためには、カルシウムに加え、アルカリ性を示す食品を一緒にとる必要があるのです」

 

 

酸性食品のおもなものは、肉、魚、穀類、卵、砂糖など。アルカリ性のものは、野菜、果物、海藻、きのこ、梅干しや納豆などです。

 

また、骨のカルシウムやリンは、タンパク質からつくられたコラーゲンのネットワークに、運動刺激があってこそ沈着して、骨が強くなります。骨への重力刺激がかかる運動、例えば、ウォーキングや軽いジャンプなどの運動を、日常に意識的に組み込むことが大切なのです。

 

次回は、アワエイジ世代の骨折が急増する理由に迫ります。

 

 

構成・原文/山村浩子

この特集も読まれています!

子宮筋腫特集~症状から治療まで
フェムゾーンの悩み解決
ツボ・指圧で不調を改善
40代からでも「絶対痩せる」
広瀬あつこさんの「若返りメイク」
閉経の不安を解消

今すぐチェック!

やや無骨な名前とは裏腹に、上品で優しい芋焼酎! 原日出子さんの簡単おつまみもご紹介中です

やや無骨な名前とは裏腹に、上品で優しい芋焼酎! 原日出子さんの簡単おつまみもご紹介中です

PR
<前の記事

<前の記事
第7回/強い骨プロジェクト⑦最新NEWS 顔や体の見た目年齢は骨の老化とリンク!

次の記事>

次の記事>
第9回/強い骨プロジェクト⑨骨折が急増する!50歳は骨の曲がり角

この連載の最新記事

強い骨プロジェクト㉔一汁三菜の食事が強い骨づくりの基本!

第24回/強い骨プロジェクト㉔一汁三菜の食事が強い骨づくりの基本!

強い骨プロジェクト㉓骨力アップの栄養素は食材の選び方が大切!

第23回/強い骨プロジェクト㉓骨力アップの栄養素は食材の選び方が大切!

強い骨プロジェクト㉒カルシウム×ビタミンD×ビタミンKが黄金トライアングル

第22回/強い骨プロジェクト㉒カルシウム×ビタミンD×ビタミンKが黄金トライアングル

この連載をもっと見る

今日の人気記事ランキング

今すぐチェック!

OurAgeスペシャル