硬くなった血管はもとに戻せる?/Dr.根来の体内向上プロジェクト

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根来秀行教授

1967年生まれ。ハーバード大学医学部内科客員教授、パリ大学医学部客員教授、事業構想大学院大学理事・教授。専門は内科学、腎臓病学、抗加齢医学、睡眠医学など多岐にわたり、世界を股に掛け活躍する気鋭の医学博士。

 

いし こんにちは、ぐうたらライターのいしまるこです。
根来教授の「血管年齢若返りプロジェクト」ですよ。
前回は、毛細血管ケアについて教えていただきましたが、今回は、動脈ケアについてうかがいたいと思います。

 

根来 その前に、動脈について簡単に解説しましょう。
動脈は心臓から送り出される血液が流れる血管です。下のイラストのように、大動脈→中動脈→小動脈→細動脈と分岐して、
毛細血管へ酸素や栄養素を届けます。
そして、動脈の中膜にある筋肉の圧力で血管を収縮・拡張させ、血液を送り出しています。

硬くなった血管イメージ

いし 動脈はどのように老化するんですか?

 

根来 加齢とともに血管の内側にある内皮細胞の隙間にコレステロールが入り込んで蓄積し、血管の弾力性が失われて硬くなるんです。

 

いし 動脈硬化ですね!

 

根来 その通り。動脈硬化が進むと蓄積したコレステロールがコブのようになり、血管の内腔が狭くなり、血流が悪化。血管が詰まったり、切れたりして、脳卒中や心筋梗塞などを招くこともあります。

 

血液中のコレステロールが酸化イメージ

血液中のコレステロールが酸化する

血中の酸化したコレステロールが内皮細胞の隙間をすり抜けて血管壁に侵入

傷ついた血管壁を修復しようと白血球がやってきてマクロファージという大食細胞に変身

コレステロールやマクロファージの残骸がたまってコブ(プラーク)ができ、血管が狭くなり血圧が高くなる

 

 

いし 硬くなった血管はもとに戻せる?

 

根来 血管にかかる圧を減らす生活スタイルを心掛けることで、改善が見込めます。まずは禁煙。タバコに含まれる一酸化炭素が血管の内皮細胞を傷つけ、動脈硬化を促進。ニコチンが交感神経を刺激して血圧や心拍数を上げるなど、喫煙は百害あって一利なしです。

 

いし 食事では?

 

根来 塩分や油のとり過ぎに気をつけること。外食はできるだけ控えて、家で料理するときは塩の代わりに薬味やスパイスをきかせたり、油で炒める代わりに蒸したり、煮たりするなど、料理法や味つけにひと工夫を。

 

いし ストレスも血圧を上げますよね?

 

根来 そうですね。だからストレスケアも大事です。
緊張を強いられる場面やイライラするときは、腹式呼吸を行うと、副交感神経が優位になり、収縮していた毛細血管がゆるんでリラックス効果が得られます。

いし 呼吸法以外に根来先生が行っているストレスケアは?

 

根来 僕は音楽や読書で気分転換をはかります。
ジャンルは問わず、その時々の気分でチョイスします。
いしまるこさんはどうですか?

 

いし 私はコメディ映画を観てゲラゲラ笑うかな。

 

根来 とてもいいですよ!
笑いは自律神経のバランスを整え、免疫系も活性化されますから。

 

いし 自分なりの気分を変える手段を持っておくといいですね。

 

〈次回も根来教授が血管若返りケアについてレクチャー! お楽しみに。〉

 

 

根来 それでは皆さん、今日も素敵な1日を!

根来秀行

 

 

 

 

 

取材・文/石丸久美子 撮影/角守裕二 イラスト/浅生ハルミン

 

 

 

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第4回
硬くなった血管はもとに戻せる?/Dr.根来の体内向上プロジェクト

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