HAPPY PLUS
https://ourage.jp/doctor_blog/43086/

脂肪は血管にとって毒?/Dr.根来の体内向上プロジェクト

根来秀行教授

根来秀行教授

1967年生まれ。ハーバード大学医学部内科客員教授、パリ大学医学部客員教授、事業構想大学院大学理事・教授。専門は内科学、腎臓病学、抗加齢医学、睡眠医学など多岐にわたり、世界を股に掛け活躍する気鋭の医学博士。

 

いし こんにちは、ぐうたらライターのいしまるこです。
根来教授の「血管年齢若返り講座」第5回は、血管と脂肪の関係についてうかがいたいと思います。

 

根来 血管にとって脂肪は大敵と思っている人は多いでしょうね。
でも、脂肪にはむしろ積極的に摂りたい血管にいい脂肪があるんですよ。

 

いし へぇ〜。知りたい知りたい!

 

根来 EPA、DPAという脂肪酸で、マグロやサバ、サンマ、イワシなどの青魚、アマニ油やエゴマ油などに豊富に含まれており、高血圧の食事指導でも推奨されています。

 

いし 話題のオメガ3系ですね!

Dr.negoro_イラスト

 

根来 正解! EPAには血液サラサラ効果が、DPAには脳の情報伝達をスムーズにして、記憶力をアップさせる効果があります。
ただし、酸化しやすいので、新鮮なうちに食べることが肝心ですよ。

 

いし 逆に控えたほうがいい脂肪は?

 

根来 トランス脂肪酸ですね。

 

いし マーガリンやショートニングに含まれる?

 

根来 そうです。もともとは植物性油脂を原料にしているのですが、水素を添加して人工的に作られた油です。
大量に摂りすぎると動脈硬化のリスクを高めます。海外では規制の動きがあり、ニューヨークでは飲食産業での使用は禁止されているんですよ。
日本では市販のお菓子やスナックの多くに含まれています。
菓子パン、ケーキ、クッキー、アイスクリーム、エトセトラエトセトラ…。

 

いし いしまるこの好物ばかりですぅ。

 

根来 買う前に食品表示をチェックしてみてください。

 

いし はぁ〜い。

 

根来 あとは、時間の経った揚げ物は、脂肪分が酸化することによって、フリーラジカル(活性酸素)の発生源になってしまいます。揚げものを食べるなら、なるべく新しい油を使った揚げたてのものを摂ってくださいね。

 

いし 揚げたてのほうが、ダンゼンおいしいですしね!

 

 

 

〈次回は根来教授が血管力をUPする食事のとり方についてレクチャー!
お楽しみに。〉

 

 

 

 

根来 それでは皆さん、今日も素敵な1日を!
 

Dr.根来_goodday 

 

 

取材・文/石丸久美子 撮影/角守裕二 イラスト/浅生ハルミン

 

 

 

この特集も読まれています!

子宮筋腫特集~症状から治療まで
フェムゾーンの悩み解決
ツボ・指圧で不調を改善
40代からでも「絶対痩せる」
広瀬あつこさんの「若返りメイク」
閉経の不安を解消

今すぐチェック!

やや無骨な名前とは裏腹に、上品で優しい芋焼酎! 原日出子さんの簡単おつまみもご紹介中です

やや無骨な名前とは裏腹に、上品で優しい芋焼酎! 原日出子さんの簡単おつまみもご紹介中です

PR
<前の記事

<前の記事
第4回/硬くなった血管はもとに戻せる?/Dr.根来の体内向上プロジェクト

次の記事>

次の記事>
第6回/血管力をUPする食事のとり方は?/Dr.根来の体内向上プロジェクト

この連載の最新記事

「瞑想」でストレス軽減、長寿遺伝子が活性化して寿命も延ばせる!?/根来秀行教授×高野山大学・松長潤慶副学長「密教の瞑想を医学する」

第162回/「瞑想」でストレス軽減、長寿遺伝子が活性化して寿命も延ばせる!?/根来秀行教授×高野山大学・松長潤慶副学長「密教の瞑想を医学する」

あなたの「慢性炎症」度は?「慢性炎症」を抑える対策は?/根来秀行教授「慢性炎症が万病のもと」

第161回/あなたの「慢性炎症」度は?「慢性炎症」を抑える対策は?/根来秀行教授「慢性炎症が万病のもと」

コロナ感染で細胞が老化し「慢性炎症」を拡大させる!? 負のループの鍵は毛細血管/根来秀行教授「慢性炎症が万病のもと」

第160回/コロナ感染で細胞が老化し「慢性炎症」を拡大させる!? 負のループの鍵は毛細血管/根来秀行教授「慢性炎症が万病のもと」

この連載をもっと見る

今日の人気記事ランキング

今すぐチェック!

OurAgeスペシャル