寝る前の熱いお風呂で血管が老ける!?/Dr.根来の体内向上プロジェクト

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根来秀行教授

1967年生まれ。ハーバード大学医学部内科客員教授、パリ大学医学部客員教授、事業構想大学院大学理事・教授。専門は内科学、腎臓病学、抗加齢医学、睡眠医学など多岐にわたり、世界を股に掛け活躍する気鋭の医学博士。

 

 いし こんにちは、ぐうたらライターのいしまるこです。

今回は血管と冷えの問題について、根来先生にうかがっていきますよ。

 

 

根来 冷えの問題は毛細血管が関係しています。
毛細血管は体の末端にまで広がる血管なので、毛細血管の血流が悪いと、体のすみずみまで血液が届きにくくなり、冷え性につながるんです。

 

 

いし なるほど。だったら、体を温めれば血管も若返るのでは?

 

 

根来 確かに、体を温めるとその時は血液循環がよくなります。
ただし、むやみに体を温めても逆効果になるんですよ。

 

 

いし えっ、どういうことですか?

 

 

根来 たとえば、寝る直前に熱いお風呂に入ると、交感神経が刺激され、毛細血管が収縮し、体の中心に血液が集まります。
人間は夜になると深部体温が下がって眠くなるようにできているので、体の中心に熱が集まると寝つきが悪くなる。

すると、睡眠中に行われるべき、血管の内皮細胞の修復作業が滞ってしまうのです。

 

 

いし どうして夜になると深部体温が下がるんですか?

 

 

根来 それは昼間と違って夜は活動量が少ないからです。昼間、フル活動している脳の温度も下がって、疲労を回復させるようになっているんですよ。
手足が冷たい冷え性の人の多くは、寝つきが悪い、眠れないと訴えますが、これは睡眠に向かうための体のリズムが乱れているともいえるのです。

 

 

いし ドキッ。

 

 

根来 寝る1時間前にゆっくりとぬるめのお湯で半身浴をすると、
副交感神経が刺激され毛細血管がゆるみ、末端にまで血液が行き渡って深部体温が下がり、熟睡できますよ。
昼間に血中に入った栄養分や酸素、睡眠中に分泌されるホルモンが末梢まで行き渡り、体のメンテナンスが十分に行われます。

 

 

 

根来 以前にもおすすめしましたが、お風呂に炭酸系の入浴剤を入れたり、ジャグジーもいいですよ。微細な気泡の刺激によって毛細血管の内皮細胞から一酸化窒素が分泌。血管が拡張され、ホルモン分泌を活性化します。

 

 

いし 体を温める食べ物についてはどうですか?

 

 

根来 それも寝る前に熱いお風呂に入るのと同じことで、食事の時間が遅い場合は、体を温める食材を食べることがかえって
刺激になり、交感神経が活性化してしまう可能性もあります。
夕食は夜9時までにすませるのが理想です。

 

 

いし 単に体を温めればいいってもんじゃないんですね。

〈根来教授の血管年齢講座は次週が最終回。お見逃しなく! 〉

 

 

 

根来 それでは皆さん、今日も素敵な1日を!
 

Dr.根来_goodday 

 

 

取材・文/石丸久美子 撮影/角守裕二 イラスト/浅生ハルミン

 

 

 

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第7回
寝る前の熱いお風呂で血管が老ける!?/Dr.根来の体内向上プロジェクト

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