HAPPY PLUS
https://ourage.jp/doctor_blog/51586/

ストレスホルモン「コルチゾール」の減らし方教えます! /Dr.根来秀行

根来秀行教授

根来秀行教授

1967年生まれ。ハーバード大学医学部内科客員教授、パリ大学医学部客員教授、事業構想大学院大学理事・教授。専門は内科学、腎臓病学、抗加齢医学、睡眠医学など多岐にわたり、世界を股に掛け活躍する気鋭の医学博士。

 

いし こんにちは、ぐうたらライターのいしまるこです。
最近、ちょっとしたことにイライラしてしまう今日この頃。
ストレスたまりまくりですっ。

 

 

根来 おやおや、それはコルチゾールの過剰分泌かもしれないですねえ。

 

 

いし コルチゾールって、確か…ストレスホルモンですよね?

 

 

根来 はい。コルチゾールは副腎皮質から分泌されるストレス系のホルモン。
これが増えると、幸福系ホルモンや快楽系ホルモンが抑制されるので、体全体がマイナスの方向に働くんですよ。

 

 

いし まさにマイナス方向に傾いてますぅ。ストレスが続くとどうなるの?

 

 

根来 過剰なストレスが続くとコルチゾールが大量に分泌され、免疫力の低下、血糖値の上昇、交感神経の緊張を招き、心身に負の作用を及ぼします。

 

 

いし 負の連鎖…。

 

 

根来 またコルチゾールの過剰分泌は、前回取り上げた若さを保つために必要なホルモン、DHEAも浪費されることがわかっています。

 

 

いし とはいえ、ストレスの原因を取り除くことは簡単じゃないですよ。
ワーン、どうしようどうしよう。

 

 

 

アセるまるこ!だが根来先生から意外な言葉が……

根来 どうどう、いしまるこさん。物事をマイナスに考えると交感神経がUPして、さらにコルチゾールが出てしまいます。

 

 

いし そっか…。

 

 

根来 それに、コルチゾールには抗炎症作用があって、適度に出ることで、アレルギーを抑えてくれるんです。
さらに、脂肪燃焼作用もあり、質のよい眠りによって、睡眠中のコルチゾールが適度に増えれば、眠っているうちに健康的にダイエットできるのです。

 

 

いし そんないい側面もあるんですか。

 

 

根来 もちろん。そもそもストレスに対抗して体を守るためにコルチゾールが出るのですから。

 

 

いし なるほど、「過ぎたるは及ばざるがごとし」ってことですね。
では、コルチゾールを適度に分泌させるにはどうすればいいの?

 

 

根来 ストレスを感じたら、一日数回数分ずつ、腹式呼吸をするといいですよ。交感神経のセンサーがある横隔膜を大きく動かすことで、高ぶった交感神経を鎮め、副交感神経を優位にし、心身をリラックスに導きます。
息を吐くときに交感神経のセンサーが働くので、ゆっくりと息を吐ききると、効果的です。

 

Dr.negoro

ハーバード式腹式呼吸
4秒数えながら鼻から息を吸って、4秒息を止め、8秒で口から細く長く息を吐ききる。落ち着くまで繰り返して

 

 

 

 

 

 

<次回は「ハッピーホルモンの増やし方教えます!」です。お楽しみに……>

 

 

 

根来 それではみなさん、今日も素敵な1日を!

 Dr.根来_goodday

 

 

 

 

取材・文/石丸久美子 撮影/角守裕二 イラスト/浅生ハルミン

 

この特集も読まれています!

子宮筋腫特集~症状から治療まで
フェムゾーンの悩み解決
ツボ・指圧で不調を改善
40代からでも「絶対痩せる」
広瀬あつこさんの「若返りメイク」
閉経の不安を解消

今すぐチェック!

やや無骨な名前とは裏腹に、上品で優しい芋焼酎! 原日出子さんの簡単おつまみもご紹介中です

やや無骨な名前とは裏腹に、上品で優しい芋焼酎! 原日出子さんの簡単おつまみもご紹介中です

PR
<前の記事

<前の記事
第15回/アンチエイジングの親玉ホルモンとは?/Dr.根来の体内向上プロジェクト

次の記事>

次の記事>
第17回/ハッピーホルモンの増やし方教えます!/Dr.根来の体内向上プロジェクト

この連載の最新記事

「瞑想」でストレス軽減、長寿遺伝子が活性化して寿命も延ばせる!?/根来秀行教授×高野山大学・松長潤慶副学長「密教の瞑想を医学する」

第162回/「瞑想」でストレス軽減、長寿遺伝子が活性化して寿命も延ばせる!?/根来秀行教授×高野山大学・松長潤慶副学長「密教の瞑想を医学する」

あなたの「慢性炎症」度は?「慢性炎症」を抑える対策は?/根来秀行教授「慢性炎症が万病のもと」

第161回/あなたの「慢性炎症」度は?「慢性炎症」を抑える対策は?/根来秀行教授「慢性炎症が万病のもと」

コロナ感染で細胞が老化し「慢性炎症」を拡大させる!? 負のループの鍵は毛細血管/根来秀行教授「慢性炎症が万病のもと」

第160回/コロナ感染で細胞が老化し「慢性炎症」を拡大させる!? 負のループの鍵は毛細血管/根来秀行教授「慢性炎症が万病のもと」

この連載をもっと見る

今日の人気記事ランキング

今すぐチェック!

OurAgeスペシャル