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食べてすぐ横になると牛になる…!?/Dr.根来の体内向上プロジェクト

根来秀行教授

根来秀行教授

1967年生まれ。ハーバード大学医学部内科客員教授、パリ大学医学部客員教授、事業構想大学院大学理事・教授。専門は内科学、腎臓病学、抗加齢医学、睡眠医学など多岐にわたり、世界を股に掛け活躍する気鋭の医学博士。

 

いし 1月も大半過ぎてしまいましたが、あけましておめでとうございます。ぐうたらライターのいしまるこです。
おもちの食べ過ぎで、新年からぐうたらに拍車がかかっておりますが、
なんとかかんとかがんばりまーす。

 

 

根来 あけましておめでとうございます。根来秀行です。
年末年始は家族とゆっくり過ごして、リフレッシュ致しました。みなさま、本年もどうぞ宜しくお願い致します。

 

 

いし さてさて、昨年は胃腸年齢を考察するうえで欠かせない基礎知識を教えていただきましたが、今年は胃腸にまつわるさまざまな説を根来教授に検証していただきますよ。

 

 

根来 巷に流布している説には、根拠のない眉唾なものもありますからね。

 

 

いし では早速ですが、いしまるこが小さいころ、おなかがくちくなってごろごろしていると
「食べてすぐ横になると牛になるよっ!」
とおばあちゃんによく言われてたんですけどぉ。

 

 

根来 牛にはなりませんね。

 

 

いし 牛にはならない…?

Dr.negoro_0119_web03

 

 

根来 はい。食直後にむやみに活動すると、血液が筋肉に使われるため、胃腸への血流はセーブされます。
消化吸収のためには、食後は安静に過ごすほうがベターですね。

 

いし なるほど。じゃあ、食後に横になってもOK?

 

 

根来 そうですね。

 

 

いし 食べ過ぎたときに、食後、ちょっと歩いたりすることがあるのですが、そういうのもしないほうがいいんですか?

 

 

根来 激しい運動でなければいいと思いますよ。
あくまで、夜の睡眠に影響が出るような時間帯に交感神経を上げるような生活習慣は、できるだけやめたほうがいいということです。

 

 

いし なるほど。

 

 

根来  あと注意点としては、

夜、寝る時は胃を空っぽにしておくことが重要

です。

 

胃に食べ物が入った状態のまま床につくと、交感神経が優位になって眠りが浅くなり、睡眠時間が短くなります。
睡眠中に行われるはずの細胞の修復が滞り、心身の不調につながってしまうので、夕食は寝る4〜5時間前、少なくとも3時間前には終わらせておくのが原則ですね。

 

 

いし 食後少し横になるのは消化を助けるけれども、夜、食べてそのまま寝るのは厳禁ってことですね。

 

 

根来 そういうことです。

 

 

いし 気をつけまーす。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

根来 それではみなさん、今日も素敵な1日を!

 

 

 Dr.根来_goodday

 

 

 

取材・文/石丸久美子 撮影/角守裕二 イラスト/浅生ハルミン

 

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