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「痔」かも!?あなたのおしりは大丈夫?①「痔」のいろは

野澤真木子さん

野澤真木子さん

医療法人社団桃仁 日本橋レディースクリニック院長。日本大腸肛門病学会指導医。杏林大学医学部卒業後、同大学第一外科、松島病院、松島ランドマーククリニック院長などを経て、女性専門肛門科・胃腸科のクリニックを開業。クリニックには食物繊維豊富なメニューを提供するカフェも併設

あなたのおしりは大丈夫?
もしかして痔?と思ったら早めに解決!

「もしかして…」と悩んでいるのはあなただけではありません。まずはどういうトラブルか、〝痔のいろは〞を知ったうえで、おしりに優しい生活を始めませんか!?

 

 

とは
肛門周囲の病気の総称。なかでも痔核、裂肛、痔ろうを3大疾患といいます

 

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内痔核(肛門の内側にできたいぼ痔)

便秘や下痢、排便時のいきみの繰り返し、肛門部の血行不良、冷えなどが原因で、肛門内部の内痔静脈叢という部分に負担がかかり、うっ血した状態です。排便時の出血や残便感がありますが、痛覚のない粘膜部分にできるため、痛みはほとんどありません。内痔核が大きくなるにしたがい、排便時に肛門から脱出しやすくなります
痔ろう(あな痔)

原因は不明ですが、下痢の多い人がなりやすく、男性に多く見られます。歯状線(直腸粘膜と肛門上皮の境目)のくぼみから大腸菌などが入り込んで炎症を引き起こすのが発端です。激しい痛みや腫れ、時には発熱も伴い、肛門周囲が化膿する〝肛門周囲膿瘍〞を経て、「うみのトンネル」ができた状態です
外痔核(肛門周囲にできたいぼ痔)

肛門の外側にできた痔核です。基本的には無症状のため放置しても問題はありませんが、〝血栓性外痔核〞という血豆を発症すると、腫れて痛みを伴い、時には皮膚が破れて出血することもあります
裂肛(切れ痔)

便秘して硬い便が出たり、下痢便が勢いよく通過することにより、肛門上皮に傷がついた状態。急性期であれば排便調整や投薬で改善しますが、裂肛を慢性的に繰り返したり放置すると傷が深くなり、肛門潰瘍や肛門狭窄をきたします。出血は少量ですが、痛覚がある肛門上皮が切れてしまうため、排便時や排便後に痛みを伴います

 

次ページに続きます。

痔はおしりの生活習慣病。
誰でもなる可能性が!

総称です。その中で3大疾患といわれるのが、〝痔核〞〝裂肛〞〝痔ろう〞。女性に多いのは痔核や裂肛ですが、肛門周囲のかゆみも多くみられる症状です。かゆみの主な原因はおしりの洗いすぎ、ふきすぎ、温水洗浄便座の使いすぎなどですが、痔核や裂肛が原因の場合もあります」と野澤真木子先生。

 

「実は軽度の痔核は誰もが持っています。肛門は肛門括約筋の力で閉じていますが、それだけでは隙間ができてしまいます。その隙間を埋める役割をするのが小さな痔核。この部分が必要以上に大きくなり、脱出や出血などが起きると治療が必要になるのです」

 

女性はホルモンの影響で便秘や下痢になったり、妊娠・出産などで痔を引き起こすこともあります。痔は誰もがなりうる〝おしりの生活習慣病〞といえるのです。

 

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次回では、痔の治療法や予防について紹介します。

 

イラスト/かくたりかこ 取材・原文/大石久恵

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