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意外と知らない肝臓の働き、教えます!/Dr.根来の体内向上プロジェクト

根来秀行教授

根来秀行教授

1967年生まれ。12/5に最新刊『ハーバード&パリ大学 根来教授の特別授業「毛細血管」は増やすが勝ち!』(集英社)が刊行予定。ハーバード大学医学部内科客員教授、パリ大学医学部客員教授、事業構想大学院大学理事・教授。専門は内科学、腎臓病学、抗加齢医学、睡眠医学など多岐にわたり、世界の最先端で臨床・研究・医学教育にあたる。

根来 ひとつめは「代謝」です。食べ物の多くはそのままでは吸収されないので、いったん消化管で消化・吸収された後、門脈を通って肝臓に届けられ、体の中で使われやすい状態に作り変えられます。
これが「代謝」です。

 

 

いし つまり、栄養を最適にリメイクするわけですね。

 

 

根来 はい。代謝によって最適化された栄養素は全身に送られ、生命活動を維持するためのエネルギーとなったり、各細胞の構成成分になったりと、重要な役割を果たします。

 

 

いし ふたつめは?

 

 

根来 不要なものを分解・無害化する「解毒」です。
肝臓には門脈を通して、アルコールや食品添加物、薬物、細菌なども入ってきます。肝臓はこれらを分解して無害化するのです。
たとえば、肝臓に入ってきたアルコールは酵素によって、いったんアセトアルデヒドという有害物質に変えられたあと、さらに酢酸に分解され、最終的には二酸化炭素と水に分解して、血液中に放出されます。

 

 

いし ひとくちに解毒といっても、複雑な工程があるんですね。
ではみっつめ、お願いします。

 

 

根来 脂肪の消化吸収に必要な「胆汁の合成」です。

 

 

いし 胆汁って肝臓でつくられていたんですね。胆のうでつくられているのかと思っていました。

 

 

根来 ああ、そのように勘違いされている人は多いですね。
胆のうは肝臓の右下にある小さな袋状の臓器で、肝臓でつくられた胆汁を一時的に預かって、濃縮する働きをしています。

 

 

いし なるほど〜。

 

 

根来 胆汁は肝臓で排出される老廃物を、十二指腸に送り出す働きもします。
老廃物の主成分は古くなった赤血球が破壊された時に生じる黄色い色素「ビリルビン」。ビリルビンがうまく排泄されず血液中にとどまってしまうと、顔が黄色くなってきます。

 

 

いし あっ、それってもしかして、黄疸ですか?

 

 

根来 その通り。

 

 

いし そういうことだったんですね〜。

 

 

 

根来 それではみなさん、今日も素敵な1日を!

Dr.negoro_photo

 

 

 

取材・文/石丸久美子 撮影/森山竜男 イラスト/浅生ハルミン

 

 

(「肝臓年齢を若く保つ」は次回に続きます。お楽しみに!)

 

 

 

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