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イタリアのキッチンを自宅で―ハーブ・ガーデンのある暮らし-

竹村和花

竹村和花

ミネラル水鑑定士協会(イタリア)公認水ソムリエ&水鑑定士(n.2689
2004年より 社)日本温泉協会にて6年間温泉コラムを連載。取材活動を通して日本の温泉が抱える源泉問題を知る。
2008年EUの地下水源の実情と法環境を取材調査するため現地に活動拠点を移す。
2019年フィレンツェ大学法学部で就学後、一時帰国中にミラノがロックダウン。
現在は日本からイタリアの生活で培った情報を発信中。
【所属】 社)日本旅行作家協会・正会員、温泉学会・理事

 

 

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竹村84ハーブガーデン ハーブと姉妹 01

ボンジョルノ!こんにちは、水ソムリエ&水鑑定士の竹村和花です。

首都圏を中心にコロナ変異株の爆発的な感染が広がっていますが、お変わりありませんか。 昨年の緊急事態宣言時よりも深刻な状況にある今、健康と安全を守るためにできることは手洗い&マスクと換気の徹底。 それ以外にというと、できる限り外出を自粛することくらいしか思い当たりません。 今日はそんな日常の中で、皆さまが自宅で手軽にイタリアのキッチンを楽しんで頂くためのヒントをご紹介したいと思います。

 

<取れたての食材を食卓に―自然と共に暮らす―>

竹村84ハーブガーデン イタリアのマルシェ02

さて、今回ご紹介するのはイタリアの食に対する最旬のスピリッツ“キロメートル・ゼロ”の実践です。

スローフード発祥の国とされるイタリアでは、その日取れた野菜や果物が、その日の食卓に並ぶことが一般的です。

これは田舎の農家だけでなく、ミラノやローマ、フィレンツェといった州都(都心部)でも変わることがありません。

“キロメートル・ゼロ”とは、日々の食材は自宅のテーブルから1km以内のものを、という社会的なムーブメントの1つ。 新鮮な食材を届けると同時に、輸送による環境への負荷やコストを削減するという様々な提言が含まれています。

 

<ハーブ・ガーデンのある暮らし>

竹村84ハーブガーデン 窓辺のハーブ03

フィレンツェの家にあった20m²ほどのテラスで育てていたハーブや花々。 料理に合わせて、いつでも摘みたてのハーブが使えるキッチン。

このイタリアのキッチンの“キロメートル・ゼロ”、日本でどう再現するのか?

まずは帰国後、どうしても欲しかったハーブ畑を作ることにしました。

 

直径30cmほどの鉢に、ローズマリー2株とバジル1株を寄せ植えに。

この寄植えのハーブをリビングの出窓に据えたところで、私の畑仕事は完了。

園芸を趣味とされる方には笑われてしまうかも知れませんが、暮らしを楽しむためのハーブ・ガーデンなら、これで十分。 ここから大事に育てて株を増やせば、十分立派なハーブ畑へと育ってくれます。

自分の手の届くところから、キロメートル・ゼロをスタートさせる。 無農薬で、取れたて―――環境への負荷も、コストも削減してくれるイタリアのスピリッツが凝縮されたハーブ・ガーデンのある暮らし、です。

 

<ハーブで楽しむイタリアのグリル>

竹村84ハーブガーデン 野菜グリル04

今回寄せ植えにしたハーブは、イタリアのグリル料理には欠かせない代表選手。

ハーブのあるキッチンは、イタリアでの豊かな時間を思い出させてくれます。

オレガノやローズマリーは、肉料理だけでなく、季節の野菜を使った焼き野菜でですら、最高の料理に仕上げてくれます。

オリーブオイルと塩、胡椒、ハードチーズだけで仕上げるシンプルな味は、野菜本来の甘みを引出します。 細挽きのパン粉が焦げたサクサクとした食感や香ばしさは、一度食べたら病みつきになる美味しさ。 オーブン料理によって生まれるキッチンの香りは、旧市街に世代を継ぐ家々のキッチンの匂い。 フィレンツェの町の、朝の香りです。

 

<暮らしを楽しむ力は免疫力をUPさせる>

竹村84ハーブガーデン パスタ05

イタリア暮らしで学んだことの1つに「日々の暮らしを楽しむ」ということがあります。

何気ない時間や空間を工夫し、心地よさを生み出し、人生を楽しもうとする彼らの姿勢には、人生の美学があるように感じます。 彼らと語る中で感じるのは、どんな知識も科学も仕事も学びも、人生を楽しむ智慧に結びつかなければ教養とは言わない、という信念です。 人生を楽しむための智慧は、生きている時間を幸せにし、笑顔を生み、誰ひとり傷つけることなく、健やかにする。

そしてこの“楽しい気持ち”は、免疫力をUPさせることでも知られています。

友達との楽しいおしゃべりや会食が制限されるようになって既に丸1年。 私たちが学ぶべきことは、まさに「与えられた環境の中で楽しむ力を身につける」ことのように思うのです。

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