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シーズンも残りわずか……の「ぎんなん」を炊き込みご飯で

山田玲子

山田玲子

料理研究家

浜田山・麹町にて料理教室「Salon de R」を主宰。女性の美と健康を考えた、おしゃれなメニューを数多く提案する。

また、「食することは人の輪なり」をモットーに、国内はもとより、NYやヒューストン、スペイン、韓国、シンガポールなど、海外でもレッスンを開催。各地で食を通じて人々と交流を深めている。

近著に全文英訳付きレシピ本『おにぎりレシピ101』(ポット出版)がある。

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先日、スーパーでぎんなんを見かけました。ぎんなんは、秋の味覚と言われる定番の食べ物のひとつ。そろそろシーズンも終わりなので、「ぎんなん好き」にとってはちょっとさびしいですが、あと少し楽しめそうでしょうか…。

 

ぎんなんはイチョウの種子。かたい殻をむくと中から薄緑色の「仁」が現れます。殻の色が銀色で、私たちが食べる「仁」が杏(アンズ)に似ていることから「銀色の杏」と言われるようになったという説があります。

 

また、イチョウというのは実がなるまでに時間がかかり、今、イチョウの木を植えたとしても、実がなるのは孫の代になってから……と言われています。年月を経るほど多くの実をつけることから、漢字で「公孫樹(イチョウ)」と書くこともあります。そして、その実であるぎんなんは、昔から長寿のシンボルとされています。

 

ぎんなんは、栗と同じように主成分は 炭水化物ですが、タンパク質や脂質、ビタミン類、ミネラル類もバランスよく含まれていて、美容と健康に役立ちます。

 

たとえば、ビタミン類の中でも多く含まれているのがビタミンA。ビタミンAは、肌のターンオーバーを促す作用があり、皮膚を構成する細胞を作る上で欠かせない成分です。不足すると乾燥しやすくなって肌が硬くなる原因にもなります。

 

また、ビタミンB群の一種であるパントテン酸が含まれているという点にも注目。パントテン酸はアトピーの改善効果で一躍脚光を浴びましたが、そのほかにもさまざまな健康効果があります。糖質や脂質、タンパク質の代謝を促してエネルギー生成をサポートする効果や、外部からのストレスに対する抵抗力を高める効果、血中の善玉(HDL)コレステロールの合成促進に関わって動脈硬化を予防する効果などがあります。

 

ただし、ぎんなんは食べすぎによる中毒の心配がありますので、食べすぎにはご注意を。適量を食べて、ほろ苦さと独特の大人の風味を楽しみたいですね。

 

今日は、残りわずかとなったぎんなんのシーズンに食べておきたい、「ぎんなんご飯」をご紹介しましょう。しいたけが入ることで風味がよくなり、彩りのポイントにもなります。

 

ぎんなんご飯     

 

材料(作りやすい分量)

ぎんなん……20粒くらい

しいたけ……2枚

米……2合

もち米……大さじ1

水……適量

酒……大さじ1/2

塩……小さじ1/2

 

作り方

①しいたけは塩をふってフライパンで焼き、みじん切りにする。

②米ともち米は洗って、炊飯器に入れる。

③②にぎんなんとしいたけ、酒、塩を加えてから、水を炊飯器の目盛りまで入れて炊く。

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