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出汁の香りが心にしみる「澄まし麺」。 六本木ヒルズに移転した「ふくぼく」へ

大滝美恵子

大滝美恵子

フードライター&エディター、ラジオコメンテーター。横浜生まれ。「Hanako」からスタートし、店取材を続けること20年。料理の基礎知識を身に付けたいと一念発起、27歳で渡仏。4年の滞在の間にパリ商工会議所運営のプロフェッショナル養成学校「フェランディ校」で料理を学び(…かなりの劣等生だったものの)、フランス国家調理師試験に合格。レストランはもちろん、ラーメンや丼メシ、スイーツの取材にも意欲を燃やし、身を削って(肥やして!?)食べ続ける毎日。

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六本木ヒルズに「プレミアムダイニングフロア」がオープン。

 

今春開業15周年を迎えた六本木ヒルズ。2020年に向けてリニューアルが進む中、先月、5Fのウェストウォークに「プレミアムダイニングフロア」が誕生しました。

 

なかでもOurAge世代におすすめしたいのが、神楽坂から移転オープンした「澄まし処 ふくぼく」。ランチの時間帯のみの営業だったため、なかなか行く機会に恵まれなかった人気の麺処なのですが、六本木ヒルズに移転リニューアルし、夜の営業も行われるようになりました。

 

ランチは澄まし麺、鴨だしご飯、副菜1点のセット¥1,200など。

 

看板メニューは「澄まし麺」。店名からもわかるとおり、その汁は限りなく透明に近い、淡い黄金色の「澄まし汁」です。まろやかな甘みが出るように長期間寝かせた天然の道南産みついし昆布、その味とのバランスを考慮して厳選したかつお節と煮干し、そして塩のみで仕上げています。

 

丼を近づけただけで、出汁の馥郁とした香りが鼻から顔じゅうに満ち、この上ない幸せな気持ちになれるのは、やはり出汁文化で育った日本人だからなのでしょうか。「こってりでなくて、ご免なさい」とお店側は茶目っ気たっぷりにパンフレット上で謝られていますが、いやいや、むしろありがたい、こってりじゃないものが食べたい麺好きもいるんです。

 

 

卓上には特製醤油、昆布酢、胡麻油、山椒醤、黒胡椒が置かれていて、汁を好みの味に変化させることができます。この店のために作られた特製醤油を加えれば上品な醤油味に、昆布酢を加えればさっぱりした後味に、胡麻油を少したらせば「ラーメン」の味わいが強くなり、山椒醤や黒胡椒を足すと味のアクセントが変わります。ぜひ、十分に澄まし汁を堪能した後に、味の変化を楽しんでみてください。ただし、常連になればなるほど、これらの調味料を使わなくなる…という傾向もお知らせしておきますね。

 

「澄まし麺」という新しい呼び方が新鮮ですが、スタッフによると、つるっと口に吸い込める歯切れの良い中華麺を合わせているので、「ラーメン」と呼んでも構わないとのこと。流行や話題に事欠かないラーメン業界に、澄んだ出汁を前面に押し出す「澄まし麺」というジャンルが確立される日も近いかもしれません。

 

夜は酒肴コース¥3,800(アラカルトで澄まし麺をオーダー可)、粋コース¥6,800(澄まし麺付き)などのコースのみ。

 

 

移転後も人気は相変わらずですが、お酒が楽しめる夜の営業も始まり、本格和食のつまめる料理も登場します。ますますより多くの人に愛される店になりそうです。

 

 

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