由布院でステキな朝食を～亀の井別荘・天井桟敷～
九州へ旅するなら、朝一番の飛行機に乗ります。早朝便にのるには早起きしなければなりませんが、実はどうしてもいただきたい、極上の朝食があるからです。
由布岳が見えてきました。そう、ここは大分県・由布院温泉。朝6：35羽田空港発の飛行機に乗り、朝は高速バスはないのですが、大分空港から別府駅行きのバスに乗り、路線バスを乗り継げば10：30頃には由布院へ到着できます。これなら、車を運転しなくても大丈夫。
そして、由布院温泉の名宿「亀の井別荘」の敷地内にあるカフェ「天井桟敷」へ直行します。なんとしてもこの時間までに由布院へ到着したかった理由は・・・。“モーニング”をいただくため。朝9時の開店から11時までの限定で、しかも無くなり次第終了のモーニングセットがあるのです。
「天井桟敷」は、江戸末期の造り酒屋の屋根裏を改装。こだわりの小物やオリジナルの美味しいものがみつかる亀の井別荘の人気ショップ「鍵屋」の2階にあります。
窓からの景色を眺める席もいいのですが、階段を上って行く上階の「ひっそり桟敷」も隠れ家のような楽しみがあります。「天井桟敷」としてカフェ営業中に流れているのはグレゴリオ聖歌、名盤のレコードジャケットが飾られ、桟敷席のライブラリーには音にちなんだ本がたくさん並んでいます。
夜はバーになるカウンター。上からちらっと覗き見してみました。珈琲はオリジナルブレンドのコーヒー豆をヨーロッパ風の深煎りで。ここでサイフォンでじっくり入れてくれます。
これぞひっそり桟敷席ならではのお楽しみ。「上階のお客様。コーヒーが入りました。」の声を合図に飲み物が滑車の台に乗ってせり上がってきます。
これが「由布院で朝食を」なんて思わず言ってみたくなる、天井桟敷のモーニングセット。パンはすぐに売り切れになってしまう程の由布院の人気店「パン工房まきのや」。天然酵母を使って焼き上げています。サクッと焼けたトーストをほおばると、密度が濃いという感じのどっしりもっちりした食感がたまらなく美味しい。いい小麦の香りがします。今日のジュースはマンゴー。地元の野菜を中心としたサラダやマリネ。鴨のスモーク、そのままいただいてしまいたい甘さひかえめのリンゴジャム、ヨーグルトには地元のブルーベリージャム。ピーナッツを砕いて練ったペーストの濃厚なコクはちょっと驚きです。とろっとろの温泉卵は黒胡椒がきいています。
朝食はヘルシーな体のために最も大切にしたいとも言われています。そのポイントは栄養バランス。ビタミン・ミネラル・食物繊維・酵素・タンパク質・炭水化物など全てが整ったこのメニューは元気な旅を始めるためにぜひいただきたい美と健康の栄養素が揃っています。深煎りロースト珈琲のビターな風味が似合う空間でゆったりとした時間を過ごす。極上の旅ごはんをぜひお試しください。
大分県・由布院温泉
亀の井別荘・天井桟敷
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石井宏子
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