どんな環境で何を食べて育っているかが大事~北アイスランド・ディムボルギル~

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温泉ビューティ研究家・トラベルジャーナリスト
温泉旅で心も体もきれいになる
“ビューティツーリズム”を提唱。
トラベルジャーナリストとして取材執筆・
温泉の講演などで、年200日全国を旅する。

どんな環境で何を食べて育っているかが大事~北アイスランド・ディムボルギル~

 

アイスランドをぐるりと一周旅してきました。北の果てのイメージがあるので、アイスランドの旅ごはんは、どんなものがあるのか、行くまではあまり想像ができなかったのだけれど、これがまた、予想をみごとなほど覆す、豊かで美味しいものの数々。旅で出会ったキレイになるごはんとともに、多彩な表情のある“地球のエネルギー”を感じる風景のお話しもご紹介したいと思います。

石井宏子アイスランド

アイスランドは火山と水の国。面積は九州と四国をあわせたくらい。1000年以上前から羊肉を食べる文化があって、人口25万人に対して羊が100万頭以上、つまり人の4倍の羊がいます。今回の旅は、アイスランドをぐるりと回ったのですが、見渡す限り人が住んでいる気配すらないような場所ですら、あちこちに羊がのんびり草を食む姿を見かけます。時々、こんな風に道路をのんきに横断する羊さんもいたりして。

 

 

石井宏子アイスランド

これは北アイスランド地方のロッジでいただいた、羊(ラム)のグリル。大きなラム肉の塊に塩と粒胡椒を塗り込んでパリッと焼き上げたスタイル。表面はパリッとしていて肉はふんわりとやわらかくて旨みたっぷり。ラムってこんなに美味しかったっけ?と夢中になって、むしゃむしゃ。確かに、火山のミネラルたっぷりの大地に、氷河で長い年月をかけて濾過された豊かで美味しい水。そこに生えた草を食べて、ノンストレスで放し飼いにされて育った羊は、なんというか、とっても素直で性格の優しい味がする。

そして、こういう性格の優しいものを食べていたら、穏やかでいい人生を過ごせそうな気もする。だから、アイスランドで出会う人は、みな優しくて誠実で温かい。と、そんなところにまで想像が広がってしまうほど、この羊の肉は美味しかったのです。ラム肉は脂肪の燃焼を助けるL-カルニチン、ビタミンB1,B2,E、そして不飽和脂肪酸が豊富。良質なたんぱく質をビタミンと一緒に摂取できる肉料理は体も内蔵も温めるヘルシー&ビューティごはん。しかもミネラル豊かな草しか食べていない羊ですから言うことなし。

ところで、もうひとつ、アイスランドで予想外だったのは、野菜が豊富で美味しかったこと。こんな過酷なはずの地で、どうやって野菜が育つのかというと、それは、火山のおかげ。地球のおかげ、なのです。アイスランドの大地には火山性の温泉や熱い蒸気がたくさんあります。さらに、地球の割れ目(プレートの境目)も走っているのでマグマ性の地熱も豊か。それに気が付いた時代から、温泉熱や蒸気熱を活用して、ぐっと生活が豊かになったのです。家では温水や暖房に使えるし、農業に活かせば極寒の地でもビニールハウスで野菜や果物が作れるというわけです。これはもはやアイスランドの生活文化ですね。

 

石井宏子アイスランド

こうした地熱の恵みが生んだ郷土料理が「地熱パン」。この写真はコンパクトサイズに作ってあるものですが、さきほどの羊料理の上の方に添えられていた黒い三角のものが「地熱パン」です。大きいものを薄くカットしていただきます。温泉の熱水パイプの中で蒸して作ったことから丸い筒状になっているのですが、ほんのり甘くて芳ばしい味わいは、黒糖蒸しパンのようなイメージ。でも、もっと密度がずっしりしていて、ブラウニーのような食感。これが不思議と肉料理にも魚料理にも、ワインにもビールにも合うんです。

 

石井宏子アイスランド

このお料理をいただいたのは「ディムボルギル」複雑な溶岩迷路という名前の名所を見渡すレストラン。日本でいう鬼押し出しの大迫力バージョンです。アイスランドでは山や岩にはトロール(精霊)が住んでいて、7人のサンタクロースのトロールの伝説があります。ディムボルギルの巨大な溶岩はサンタクロースのトロールたちの姿にたとえられています。

 

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第62回
どんな環境で何を食べて育っているかが大事~北アイスランド・ディムボルギル~

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