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「心のSNS」のイイね!や既読スルーが、若さを奪っていく

若さを保つためには、「引き算」をすることが大切。

「引き算」をしなければ、自由になることができない。

 

それだけではない。「引き算」をすることで、初めて、自分の人生の主人公になることができるのだ。

 

考えてみて欲しい。この世に生まれたとき(すなわち、一番若かった時)には、自分の中には「空き地」がたくさんあったのである。

 

それがいつの間にか、たくさんのものが自分の中に入ってきた。

それらの出会いの中には、気づきや、幸せをもたらしてくれたものもある。だからこそ、今の自分がいる、ということもできる。

 

しかし、そのようなものがたくさん自分の中にあることで、ぎゅうぎゅう詰めになって、生命が自由に羽ばたく余地がなくなってきているのかもしれない。

 

若い脳3回

画・茂木健一郎

 

若い生命は、バレーダンサーのように、舞台の上を自由に躍動する。

手を動かし、足を上げ、ジャンプして、あちら、こちらと気ままに飛び回ることができる。

 

ところが、心の中にたくさんのものがぎゅうぎゅう詰めになると、それが邪魔になって、人生という舞台の上を、飛び回ることができなくなってしまう。

それどころか、自分の人生という舞台の上に、たくさんのものが置かれ、たくさんの人がひしめき合って、がんじがらめになってしまう。

少しでも飛び跳ねようとすると、つまづいたり、ぶつかったりしてしまう。それが怖くて、動けなくなってしまう。

 

その結果、自分の人生という舞台なのに、自分が主人公ではなくなってしまうのである。

 

自由に踊るために必要なのは、まっさらな舞台。そのためには、障害物を取り除かなければならない。

 

 

それでは、「引き算」をするためには、どうすればいいのだろう。

うまく「忘れる」ことが大切である。

 

過去を変えることはできない。しかし、過去にとらわれ、あるいは過去に執着している自分は、解き放つことができる。そう。過去のさまざまなものを、自分の舞台から引き算して、自由に飛び回る余地をつくることによって。

 

 

もっとも、うまく忘れることは、実は難しい。

思わぬところに、私たちを不自由にするものが潜んでいるのだ。

最近は、インターネット断ち、あるいは制限をする人が増えてきているという。

 

人間が行うさまざまな活動のうち、ネットの活動、とりわけ、SNS(ソーシャル・ネットワーキング・サービス)の活動は、やりすぎると不幸になるとする調査結果もある。

 

もちろん、SNSを通して他人とつながっているということで絆が深まり、新しい出会いがあり、自分の人生の「安全基地」を保つことができる。そのような良い点がSNSにはあることは、言うまでもない。

 

その一方で、おだやかで、平和な気持ちを保つ上で、SNSから流れてくるさまざまな情報が、ノイズになったり、ストレスのもとになったりすることも事実だ。そのようなストレスこそが、心を若く保つ上での妨げとなるのである。

 

 

難しいのは、たとえ、SNSをやる時間を制限したり、インターネットをオフにする時間をつくったとしても、依然として、目に見えない「心のSNS」があることが多いということ。

 

すなわち、今までの生活の中で培ってきた人間関係や、さまざまなしがらみ、長い間に染み付いた習慣のようなものが、「心のSNS」となって、自分の人生という舞台で自由に踊り、羽ばたくことの邪魔になるのである。

 

「心のSNS」は、たとえネットにつながなくても、自分の一つひとつの行動に対して「イイね!」をしたり、「既読スルー」をしたりする。

 

そのようなものを、いちいち気にしてしまうこと、あるいは、気にしていないと思っていても、実はいろいろと思い悩んでしまうことが、心の若さを奪うことになる。

 

 

あなたは、大丈夫ですか?

あなたの人生という舞台の上を、自由に飛び跳ねていますか?

 

たとえ、すぐには問題が解決しないとしても、そのような問題があることに気づくことが、心の「引き算」のきっかけになる。

 

まずは、自分の人生という舞台の様子を、ありのままに見ることが大切なのである。

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