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その痛み…脳の思い込みかも?

痛みの信号も神経を介して脳で感じています。長引く体の痛み…、実は脳の思い込みかもしれません。正しい知識を持てば、痛みはもう怖くありません。福田先生に教えていただきました。

 

 

キーワードは脳 福田千晶先生

福田千晶さん

Chiaki Fukuda

 

医学博士、健康科学アドバイザー。医師として東京慈恵会医科大学附属病院リハビリテーション医学科勤務後、1996年よりフリーランスになり、テレビ、講演、執筆活動などで活動。クリニックでの診察、企業での産業医業務なども行う。著書多数

 

 

痛みへの恐怖が
長引く痛みの原因に…

私たちが痛みを感じるのは、その電気信号が神経を通り、脳に伝わり、脳が痛みとして認識しているからです。

 

「長引く痛みの中には、その伝達機能に誤作動が起こり、脳が勘違いしているケースがあります」(福田先生)

 

例えば、ぎっくり腰の場合、椎間板ヘルニアや腰部脊柱管狭窄症など、明らかに身体的に原因があることがあります。しかし、中には痛みへの恐怖感や過度な安静による血行不良などから、もうもともとの原因がないのに脳が痛みと思い込んでしまうことがあります。

 

「まずは整形外科で検査をすることが第一。明らかな痛みの原因が見当たらない、そして、ほかのことに集中していると、その痛みを忘れている…といった場合は、脳の思い込みを疑ってみるといいでしょう」

 

これを克服するには、「痛み=安静」という、従来の常識を忘れること。

 

「『もう痛くない!』と自分に暗示をかけて、ストレッチなどで徐々に体を動かしていくことが大切です」

 

 

痛みを感じる
メカニズム

痛みの原因(どこかを損傷したなど)が発生すると、末梢神経の先のセンサーで感知。その刺激が電気信号となり脳に伝わって、初めて「痛み」として認識します。体のどこにどんな痛みが起きたのかの情報処理と、それに伴う不快な感覚、ふたつの経路で脳に伝わります。この後者が強いほど、「脳の勘違い痛」になりやすいようです。

キーワードは脳 痛みのメカニズム

痛みは脳で感知している

「痛み」と判断しているのは脳。神経が正しい情報を伝達しなければ、脳が誤った判断をすることもあります

 

 

 

「脳の勘違い痛」について、次のページでさらに詳しく!

悪循環が痛みの原因!?

痛みを感じると、その刺激で運動神経や交感神経が働き、筋肉や血管が収縮します。安静状態を続けることで、筋肉が硬直し、さらに血行不良を助長。すると各組織への酸素や栄養が行き届かなくなり、痛み物質を産生。もともとの痛みの原因はもうないのに、神経が脳に痛みの情報を伝えてしまいます。これが「脳の勘違い痛」のメカニズムです。

キーワードは脳 痛みの悪循環

出典/BIRD整骨院

 

痛みの原因は血行不良の場合も

痛みを感じると筋肉と血管が収縮。こうした血行不良により、酸素と栄養不足で痛み物質が発生し、悪循環に陥ることがあります

 

 

 

次回は痛みの緩和に役立つストレッチをご紹介します。

 

イラスト/カワムラアキコ 取材・原文/山村浩子

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