OurAge

全力応援! 40〜50代の美とからだ

OurAge

全力応援! 40〜50代の美とからだ

https://ourage.jp/column/karada_genki/114184/

ピリ辛サラダと焼き鳥が名物!タイ東北地方“イサーン” の ロウソク祭りを訪ねて

小野アムスデン道子

小野アムスデン道子

世界有数のトラベルガイドブック「ロンリープラネット日本語版」の編集を経て、旅の楽しみ方を中心としたフリーランス・ライターへ。

旅と食や文化、アートなどライフスタイルについての執筆や編集、翻訳多数。

日本旅行作家協会会員。

OurAgeインタビュー/人生がちょっと変わるような「気づきの旅」を届けたいはこちら

記事一覧を見る

ピリ辛サラダに炭火焼き鳥が名物!

タイ東北地方“イサーン”にロウソク祭りを訪ねて

 

こんにちは小野アムスデン道子です。辛い甘い酸っぱいの3つの味のコンビネーションとハーブやスパイス使いが特徴のタイ料理。ビールも進む料理の数々はどれも私好みなのですが、なかでも“ガイヤーン”という炭火の焼き鳥と青パパイヤのサラダ“ソムタム”は、ご飯(本場ではもち米)にもぴったり合います。この2つは、タイの東北地方“イサーン”のもの。クメールの遺跡や象祭りやロウソク祭り(キャンドルフェスティバル)でも有名なタイの東北部イサーンの南部を訪ねました。

小野イサーンChicken

 

 

南イサーンの玄関口、ブリーラム県へはバンコクからノックエアという格安航空会社に乗って約1時間。かわいい鳥柄((ノックはタイ語で鳥)の機体に、格安航空会社ながら水のミニボトルとスナック菓子のサービスもあって、好印象のエアラインでした。

小野イサーンDSCN8834

 

降り立てば道の両側に緑の水田が広がり、ちょうど東京から山形あたりに飛んだ感じでしょうか。このブリーラム県は、10世紀〜13世紀にかけて築かれた見事なクメール遺跡のあるパノムルン歴史公園で有名。赤土(ラテライト)と砂岩を組み合わせて造られた見事な遺跡は、ヒンズー教のシバ神の住んでいる神殿を模したと言われます。人間界からの道(参道)の階段を上がると遠くお隣のカンボジアも眺められる絶景と見事な造形美の遺跡が待っています。9割以上が当時のままにで保存されている遺跡には、荘厳な雰囲気が漂います。

小野イサーンDSCN8914 小野イサーンDSCN8971

 

 

ランチには、イサーン名物の豚肉ソーセージ「サイクロー・イサーン」と豚肉の炙り焼き「コー・ムー・ヤーン」を。ソーセージにはもち米も使われていて、ほどよい酸味を醸し、ビールにぴったり。

小野イサーンDSCN8905

 

 

 

ここから、毎年11月に何百頭という象が繰り出す象祭りで有名なスリン県まで車で1時間半ほど。祭りの時以外にもエレファントビレッジでは年中、フラフープやサッカー、ダーツなど象が様々な曲芸を繰り広げるショーを楽しめます。

小野イサーンDSCN9047

 

 

ちょうど訪れたのが「入安居」(いりあんご、タイ語ではカオパンサー)という、梅雨の時期に入る仏教行事の前で、このスリン県でもロウソクパレードが夕方に行われていました。「入安居」には、僧が厳しい座禅修行に入り、タイの人々もその前日である三宝祭と初日には禁酒をします。

小野イサーンDSCN9171

この僧の修行の明りとしてロウソクを供えたというのがおこりのようですが、見事な彫刻をほどこされたロウソクが続々。賑やかな音楽にダンス、屋台もいっぱい出て広場は賑わいます。

 

さて、この日の夕食に上ったのは、タイでよくでるティラピアの唐揚げ。白身であっさりしておいしい。このティラピアは、なんと日本の皇室ゆかりのもの。魚を研究されていた今上天皇が、タイのラーマ9世プミポン前国王に贈られたのが最初で、今や貴重なタイのタンパク源として愛されているのだとか。

小野イサーンDSCN9225

 

次ページに続きます。翌日、スリン県の名物であるシルクの織物を作る工芸村“バーン・ターサワン”を訪ねて、赤(冬虫夏草)・黄(木の皮)・青(藍)と天然の素材で染め上げた糸を使った織物を見学しました。高級な織物は4人がかりでも1日5cmしか織れないそうです。

小野イサーンDSCN9245

 

 

写真の見事な織物は、ラーマ9世プミポン前国王が即位60周年を記念してに各国国王に贈呈されたものと同じ織物で、3〜4ケ月かかって織られ、お値段9万9千バーツ(約35万円、1バーツ=約3.5 円)。ここは織物研修センターにもなっていて、研修に来ていた大学生達がポーズを取ってくれました。暑いタイでは男性にも似合いますね。

小野イサーンDSCN9265

小野イサーンDSCN9270

 

 

次の日は、「入安居」のロウソク祭りが有名なウボンラーチャターニー県へ移動。途中のローカルレストランで、タイ東北地方の名物イサーン料理である青パパイヤのサラダ(ソムタム)とタレ漬けの炭火焼き鳥(ガイヤーン)などを。タイ東北地方の料理はピリ辛が特徴。ソムタムは、シャキッとした青パパイヤの千切りにトウガラシ、ニンニクの辛味、ライムの酸味、砂糖の甘みにナンプラーが深みを添えるサラダ。それに甘辛ダレの焼き鳥は、ごはんやもち米とすごく合います。タイ全土で食べられますが、このピリ辛感はやはりイサーンのもの。

小野イサーンIMG_3093

小野イサーンDSCN9280

 

 

 

ウボンラーチャターニー県には、25の寺院があって、ロウソク祭りに向けてそれぞれが大きなロウソク彫刻や土台にロウソクを貼付けたものなど、もはやロウソクという粋を越えた見事な山車を作ります。200年ほど前から、「入安居」の時に僧が暗い寺院の中で修行できるようにロウソクを寄進したのがおこりで、このロウソク祭りは、今年で116周年。山車は前日からライトアップされて飾られます。

小野イサーンDSCN9362

 

 

お祭り当日は、原型だったロウソクのみの山車が最初に通り、その後は圧巻の装飾をされたロウソクの山車が続きます。パレードは1日だけですが、それぞれの寺院にパレード後は戻ります。製作過程も拝見したワット・シー・プラドゥーという寺院では、ロウソク資料館で次のパレードまで展示するそう。

小野イサーンDSCN9404

 

小野イサーンDSCN9419画像

 

沿道では、工芸品のカゴやおいしそうな匂いのガイヤーンの屋台も。タイの東北地方は物価が安く、マッサージも300バーツ(約1,000円)ぐらいでできます。歴史とのんびりした雰囲気、ピリ辛フードを満喫したタイ東北部イサーンへの旅でした。

小野イサーンDSCN9388

小野イサーンDSCN9387

 

 

 

取材協力・料理画像提供

タイ国政府観光庁/https://www.thailandtravel.or.jp

<前の記事

<前の記事
第56回/さすがドバイ! 金、ルビー、エメラルドの入ったオイルでスパ体験…

次の記事>

次の記事>
第58回/江戸前鮨とシャンパーニュ 、職人技のペアリング…

この連載の最新記事

グルメ、隠れ家バー、極上ホテル滞在。マニラのいいとこ取り旅

第108回/グルメ、隠れ家バー、極上ホテル滞在。マニラのいいとこ取り旅

台南の塩にかっさ、台北の極上ホテルで台湾ならではの美磨き

第107回/台南の塩にかっさ、台北の極上ホテルで台湾ならではの美磨き

台湾の日式温泉発祥の地で、驚きの食とおもてなしに出会う

第106回/台湾の日式温泉発祥の地で、驚きの食とおもてなしに出会う

この連載をもっと見る

今日の人気記事ランキング

OurAgeスペシャル