更年期世代の睡眠トラブル解消②睡眠にかかわる「美と健康」をもたらすホルモン


前回は、2大ホルモン「成長ホルモン」「メラトニン」が睡眠による若返り効果に大きくかかわることをお伝えしました。

睡眠に関するホルモンはほかにもあるんです!

注目すべてきホルモンをご紹介します。

 

 

 

睡眠にかかわる美と健康をもたらすホルモン

 

更年期世代の睡眠 美と健康のホルモン アイキャッチ

 

脂肪を分解して、

痩せやすい体をつくる「コルチゾール」

 

睡眠中に分泌されるホルモンには、ダイエット効果があるものも。

「睡眠中に分泌されるコルチゾールというホルモンは、強いストレスにさらされたときに多く分泌されるホルモンで、血糖値を上げたり、免疫力を低下させる作用があります。ただこれはあくまでもストレスが続い
て過剰に分泌された場合の作用。通常の生活では、コルチゾールは体のリズムに従って午前3時頃から明け方に向かうにつれて多く分泌され、目覚めを誘う準備をします。このコルチゾールには、脂肪を分解する働
きやブドウ糖をグリコーゲンとして利用する働きがあります。つまり眠っている間にエネルギーを消費し、ダイエット効果をもたらしてくれるのです。これも睡眠の大きなメリットです」(根来先生)

 

 

食欲を抑え、
食べすぎを防ぐ「レプチン」

 

睡眠と深い関係にあるのが食欲で、このことにもホルモンが関係しています。

「体の脂肪細胞から分泌されるレプチンというホルモンには、食事をとったとき脳に満腹のサインを送り、食欲を抑制する働きがあります。睡眠時間が短くなるとこのホルモンの分泌量が減少し、逆に食欲を増す働
きがあるグレリンというホルモンの分泌が増えることがわかっています。つまり睡眠不足だと食欲が増して食べすぎがちになり、太りやすくなってしまうということです。徹夜明けなどに過食に走ってしまった経験が
ある人も少なくないと思いますが、これはこのふたつのホルモンが関係しているのです。レプチンの分泌を減らさないためにも十分な睡眠が必要です」(内田直先生)

 

 

「PYY」も、
食欲を抑制し、肥満を防ぐ

 

最近の実験で、食欲にかかわるもうひとつのホルモン“PYY”も、睡眠時間に影響を受けることが判明。
「PYYは腸管から分泌されるホルモンで、このホルモンもレプチンと同様に食欲を抑制する働きがあります。私が花王ヘルスケア食品研究所とともに行った実験では、若い健康な男性被験者9名が3.5時間睡眠を3
日間続けたところ、7時間睡眠のときよりもPYYが減少したことがわかりました。また、1時間ごとに空腹感を測定したところ増加していることが判明。つまり睡眠時間が短いとレプチンが減少し、グレリンが増
えるだけでなく、PYYも減少するため、食欲が増し、肥満を招きやすくなるのです」(内田先生)
十分な睡眠時間の確保は、太らない体をつくるためにも大切なのです。

 

 

遺伝子レベルで動脈硬化を防ぐ

「プロスタグランジンD2」

 

睡眠には、動脈硬化を防ぐ働きもあることがわかってきているとか。

「プロスタグランジンD2というホルモンは、くも膜という脳を守る膜と脈絡叢(みゃくらくそう)という脊髄液を作るところで産生され、深い眠りのノンレム睡眠を引き起こす働きを担っています。深い睡眠を引き起こすことで、成長ホルモンの分泌が活発になるので、このホルモンは睡眠の若返り効果を助ける陰の立役者です。最近このホルモンに、遺伝子レベルで動脈硬化の進行を抑える作用のあることが判明しました。プロスタグランジンD2は、血管を詰まらせる物質が血管壁に集まってくるとそこで作られて対抗し、これらの物質を撃退するのです。動脈硬化が原因となる心筋梗塞や脳卒中の予防効果も期待できます」(根来先生)

 

 

次ページに続きます。

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第2回
更年期世代の睡眠トラブル解消②睡眠にかかわる「美と健康」をもたらすホルモン

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