羽田美智子さん/パワーのある野菜から今の時代を生きる術を学ぶ①

人も生態系の一部。
逆らわなければ楽に生きられる

 

弓木野 人も含めて生態系とは、命が生まれ、幼少期、少年期、青年期、成人期を迎え、老いて死んでいくということの繰り返しです。でも都会での暮らしは、このサイクルを単純な二次元のグラフに当てはめて、ああだこうだと言っている。グラフだと上がるか下がるかしかない。でも、もっと有機的で複雑に循環しているものを、そこに合わせようとしたってうまくいくはずがない。無理があるんだと思いますよ。

 

羽田 多くの人が生きにくさや疲弊感を抱えているのは、自然の生態系に逆らっているからなんですね。素直に身を任せたら楽になれる。そのためにはどうしたらいいのでしょう?

 

弓木野 僕も20代の頃はディスコの支配人をしたりして虚飾の世界で生きていました。0に0を掛ける仕事で何も残らない。何かを見つけたくて30歳を過ぎてから世界を旅して出会ったのが農業でした。それから20年たって得た答えは、これだけの畑でこれだけの農作物しかできないのなら、それに合わせて生きていくべきだということ。社会にはシステムや法律がありますが、自分の考えの基軸を生態系に合わせれば、さまざまな判断がしやすくなる。そのことに気づいてから、これは正しい、これは間違っているということがよくわかるようになりました。

 

羽田 身の丈に合うという言葉は、そういう意味なのかもしれないですね。

 

弓木野 そう、しんどいと思うことは無理せずやめたらいいんです。そしてお金に執着しすぎないこと。そうしない限り、幸せになれない気がします。

 

羽田 同世代の友人とは、いろいろペースダウンしようという話が出るようになりました。私自身、体調の大きな変化などもあり、人生を見直す年齢にさしかかってきたと思います。もうごまかしは利かないですね。

 

 

 

弓木野 毅さん Takeshi Yumikino

1965年生まれ。大学卒業後、数々の職業を経て30歳を過ぎた頃より農的生き方を模索。現在はオーガニックファーム「百姓農園」(千葉県成田市)にて、約8haの畑を持ち毎日汗を流す。

 

■弓木野さんの野菜はHPより注文可。旬の野菜セット(旬の有機野菜10~12品目¥2,700+にわとり村の有精卵(6個)¥300(有無の希望可(税・送料込み)http://yumikino.jp/

 

 

次回は、羽田さんが体験した、春の畑での旬の野菜収穫の様子をご紹介します。

 

 

撮影/天日恵美子 ヘア&メイク/yocö〈羽田さん〉 スタイリスト/梶原寛子〈羽田さん〉 構成・原文/向井真樹

 

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第17回
羽田美智子さん/パワーのある野菜から今の時代を生きる術を学ぶ①

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