「盛っていない」自分、受け入れられますか? 

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1962年生まれ。脳科学者、作家、ブロードキャスター。 「クオリア」(感覚の持つ質感)をキーワードとして脳と心の関係を研究。 『脳とクオリア』『生きて死ぬ私』『脳と仮想』『プロセス・アイ』『今、ここからすべての場所へ』『東京藝大物語』など著書多数。 ツイッター@kenichiromogi 、オフィシャルブログも精力的に更新中。

人間にとって、「鏡」はとても大切な存在です。

 

「鏡」の中の自分を見ることで、いろいろと身なりを整えることができます。お化粧をしたり、髪の毛をブラッシングしたり。その日の体調や気分も、鏡を見ることでわかるのです。

 

もし、鏡を見ないで化粧をしろ、と言われたら、「罰ゲーム」だと思うかもしれません。自分がどんな風に見えるのかわからないままに、街を歩くのはほとんどホラー映画の世界です。自分が他人からどう見えるのかある程度わかってこそ、私たちは社会生活を送ることができるのです。

 

問題は、鏡が、時に私たちの「真実」を映し出してしまうということです。あなたは、それを受け入れるための心の準備ができていますか?

 

画・茂木健一郎

 

 

人によっては、鏡がありのままの自分を映すのがこわくて、それを見ないようにしてしまうこともあります。

 

鏡を見るときでも、顔の角度を変えたり、表情を工夫したりして、できるだけ「良い自分」が映るようにすることもあるでしょう。しかし、そのような「工夫」ばかりしていると、「真実」の自分を見る機会を失ってしまいます。

 

というのも、他人は、実際にはさまざまな角度からの「あなた」を見ているからです。自分を撮影した動画を見てみればわかりますが、私たちは角度によっていろいろに見えたり、さまざまな表情をしたりしています。ものすごく変わった顔になっている瞬間もあります。しかし、それらの全てが、「自分」の一部分です。

 

たまたま映った写真がヘンな表情で、「え〜、こんなの、私じゃない!」と叫び、周囲の人たちが「そうよね〜」と同情してくれること、ありませんか? しかし、周囲の人々は、内心では「いや、こんな顔になること、確かにあるよ」と冷静に思っています。ただ、それをあなたに言わないだけです。

 

いわゆる「変顔」を敢えて作っても、それは、本当の意味で自分に向き合っていることにはなりません。

「変顔」は、あくまでも自分でコントロールしているわけですから、それでは、ありのままの自分をさらけ出しているとは、言えないのです。

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